【第11号】失敗は成功の母か?

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ども、杉野です。

また2ヶ月ぐらい空いちゃいましたね(苦笑)

いっそ隔月配信とか言っちゃってもいいんですが、そういう風に
配信ペースを決めてしまうと、今度はそれすら守れなくなる、
というのが僕の性質です(笑)

だからやっぱり不定期の配信のままにしておきます。

もう1つのメインで書いているメルマガは月に4回とか6回とか
配信してたりするんですけどねー。

まあ今後も気長にお付き合いくださいませ。

 

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第11号 失敗は成功の母か?

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失敗は成功の母である。

こういう類の言葉が世間にはたくさん出回っています。

私はあの失敗があったからこそ今成功しているんだ、なんてことを
語る人も少なくありません。

以前、このメルマガでエジソンの話をしたことがありましたが、
あれも結局はこういうことを言っています。

失敗しなければ成功しない。

これは1つの「真実」です。

ただ、この「真実」には世間的に大きく誤解されていることがあります。

そもそも「真実」とは、ある事実に対する1つの解釈でしかありません。

例えば僕が起業して何かのビジネスで月収1000万円を稼いだと
しましょう。

普通に考えて、この事実だけを見れば、これは成功だと思います。

しかし、僕がこの月収1000万円に味をしめて、お金を稼ぐことに
執着し出したとしたら、どうでしょうか?

このメルマガで金儲けの話ばかりし出したら、あなたはどう思う
でしょうか?

1000万円を稼いだことだけを見れば成功ですが、それによって
僕の人間性が失われたとしたら、金銭的には成功していても人間的には
失敗したことになります。

逆に1000万円の借金を抱えてビジネスが頓挫してしまった場合、
普通これは失敗と言われるワケですが、これによって大切なことに
気付いたとしても、それは失敗なのでしょうか?

少なくとも僕はそういう一面的な見方は受け入れられません。

「人間万事塞翁が馬」という言葉があるように、何が失敗で何が成功かは
その人がどういう視点で事実を見るかによるのです。

 

金銭的には成功に見えても、人間的に失敗することは山ほどあります。

短期的には成功に見えても、長期的に失敗することは山ほどあります。

重要なのは、どの視点で「事実」を見るか、です。

凡人は目の前のことしか見ようとしません。

「今日手に入る100万円」と「10年後に手に入る1億円」の2択が
あったとしたら、彼らはあっさり今日手に入る100万円を受け取ります。

もちろん、ここで話しているように明確に2択を提示されれば彼らも
後者を選ぶでしょうが、彼らに見えているのは前者のみです。

だって彼らは目の前のことしか見ようとしないんだから。

今回参議院選挙で自民党が圧勝したのは、まさにこれが理由です。

アベノミクスは短期的・中期的には効果を期待できますが、長期的には
失敗します。

これはあの政策を長期的な視点で考えれば、誰にでも分かることです。

ここはそういうメルマガじゃないので細かいことは説明しませんが、
凡人はそうやって短期的な利益が長期的な損失を生み出していることに
気付かないワケです。

 

凡人にとっての成功とは、「目の前の成功」を意味します。

今100万円稼げること。

今宝くじが当たること。

これが彼らの言う成功です。

この定義においては、失敗は成功の母である、という言葉はまったく
当てはまりません。

失敗は「目の前の成功」の母ではない、ということです。

じゃあ「目の前の成功」の母は何かというと、愚かさ、です。

本質を見失ったまま生きていれば、「目の前の成功」は簡単に
手に入ります。

それが宝くじの10万円か、おまけのアイスクリーム1本か、
はたまた楽天のキャンペーンで当たった楽天ポイントかの違いは
ありますが、いずれにせよ、手に入ることは間違いありません。

それなりに努力家ならば、書きたくもないブログ記事を山ほど書いて
アフィリエイトで100万円を稼ぐのも夢ではないでしょう。

努力家であることと愚かであることは両立します。

本質を見失った努力家、報われない努力家と言えば分かるでしょうか。

せっかく手に入れた高学歴、資格、技能、知識も、正しい使い方を
知らなければ何の役にも立たたないということに、彼らは気付いて
いません。

努力していること自体は素晴らしいのに、その方向を「目の前」に
向けてしまっているばかりに、彼らは将来得られるはずだった
大きな利益を自ら捨ててしまっているのです。

これは非常にもったいないと思います。

 

成功に値する人間を目指すならば、「目の前の成功」ではなく
「人生の成功」に目を向けるべきです。

失敗は「人生の成功」の母です。

「人生の成功」を目指す者にだけ、失敗は母として接してくれます。

彼女の躾は時にわれわれを絶望のどん底へと追いやることが
ありますが、それはわれわれがそこから這い上がれるだけの力を
持っていると彼女が信じているからです。

躾である以上、彼女はわれわれを殺そうとはしません。

われわれが彼女に殺されるとしたら、それは躾のためではなく、
われわれがその躾を誤解して恨んだり凹んだりしたときだけです。

母の愛に気付けなかったときだけです。

もしあなたが失敗して落ち込んだり自暴自棄になったりしているなら、
冷静になって考えてみてください。

その失敗を長期的に見たとしても、人間的成長の機会と捉えたとしても、
それでも本当に失敗なのか、と。

失敗の苦痛に耐えることによって得られるものは何もないのか、と。

そうすれば、彼女は優しく微笑んでくれるはずです。

 

なぜ失敗は「人生の成功」という子供を生むことができるのか。

「人生の成功」とは、一体何なのか。

この問いが解けたとき、あなたはもう成功していることでしょう。

「目の前の成功」なんてものに踊らされてはいけません。

われわれは人間として、一生を通して成功し続けなければならないの
ですから。

楽じゃないですよ、この道は。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第8号】失敗から学ぶということ

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ども、杉野です。

気分がよかったので、今日も記事を書いてみました(笑)

早速、本編をどうぞ。

 

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第8号 失敗から学ぶということ

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たくさんの失敗を重ねて成功した人物として有名なエジソン
という人がいます。

彼は何度も何度も失敗を重ね、上手くいかない方法をいくつも
見つけることによって、最終的に大きな成功をおさめました。

この話は巷の自己啓発書では、

「だからあなたもたくさん失敗してください」

「そうすればエジソンみたいに成功できますから」

という風に繋げられるワケですが、こんなアホな話を鵜呑みに
しないでくださいね。

そもそもエジソンのやっていたことは厳密には「失敗」では
ありません。

彼が何度も重ねていたのは「検証」です。

この違いが理解できなければ、失敗から学ぶことはほぼ不可能です。

 

検証とは、自分で考えた仮説が上手くいくかどうかを試すことです。

例えばある男子が「バンドをやればモテるに違いない」という仮説を
立てたとしましょう。

彼はモテるために大学で軽音楽サークルに入り、バンドを組みました。

毎日ちゃんと練習もして、それなりに演奏もさまになってきました。

「これで俺もモテモテだぜ!」

そう意気込んで、いざ文化祭でライブ。

しかし、彼のライブを見ている女子は一人もいませんでした。

「なんでモテないんだよぉ・・・」

そこで彼は次の仮説を立てます。

「多分まだ俺はモテるほどには演奏が上手くなかったんだろう」

「もっと演奏が上手くなれば、モテるに違いない」

それから彼は猛練習を始めました。

毎日へろへろになるまでギターを弾き、気付いたときには彼は
大学内で一番ギターの上手い人間になっていたのです。

「これでいける」

そう思った彼は、ここぞとばかりに自分たちでライブハウスを借り、
周りのバンドと対バンのライブを決行します。

・・・しかし。

声をかけてくるのは男ばかり。

みんな彼のことを「ギターが上手い」と褒めてくれるのですが、
またしても女子は寄ってきませんでした。

「一体なにがダメなんだ・・・」

彼は悩みます。

「こんなにギターも上手くなって、バンドの完成度も上がって
きたのに、なんで俺より下手な奴らの方がモテるんだよ・・・」

悩みに悩んだあげく、彼はひらめきました。

「あ、そういえば、あいつらカッコイイ服着てたなぁ」

「もしかして、服装を変えればモテるんじゃないか」

そこから彼の次なる検証が始まります。

彼は今までギターや機材に注ぎ込んでいたお金を、すべて
ファッションに使って、モテる男子と同じような服装にしました。

「さすがにここまでやればモテるだろ」

しかし、そう思ってのぞんだ次のライブでも、彼に声をかける女子は
一人もいなかったのです。

これには彼も絶望してしまいます。

「どうせ俺は根っからのモテない人間なんだ・・・」

「どうせ俺がモテることは最初から不可能だったんだ・・・」

駅のホームでそんなことを考えていると、彼の目に女子と楽しそうに
会話をする男子の姿がうつりました。

「そういえば俺、女子の友達なんて一人もいなかったなぁ」

「・・・それだ!」

ここから彼がどんな行動を起こしたのかはご想像にお任せしますが、
要するにこれが仮説を立てて検証するということです。

 

エジソンがやったのも、これと同じ。

彼は自分なりに「こうすれば上手くいくに違いない」という仮説を
立てた上で、それを検証していただけなのです。

仮説の検証である以上、それが上手くいかないのは「普通」です。

だって上手くいくかどうかを確かめるのが検証なんだから。

検証の1つ1つにいちいち凹んでたら、キリがありません。

失敗から学べない人というのは、この「仮説を立てて検証する」
という視点が大きく欠落しています。

彼らは、失敗することは普通、という捉え方ができていない。

要は、欲張り過ぎなんですよ。

宝くじだって1枚買っただけじゃ当たらないでしょ?

100枚買ったって1000枚買ったって、当たらないことは
ざらにあるワケです。

宝くじすらそんなんなのに、人生の成功が3回や4回の挑戦で
得られるなんて、むしが良過ぎますよ。

 

ただ、宝くじと人生で大きく違うのは、後者は仮説を立てて
検証ができるということです。

宝くじは何度はずれても毎回あたる確率は変わりませんが、
人生は失敗すればするほど、成功する確率が高くなります。

もちろん、ちゃんと仮説を立てて検証していれば、の話ですけどね。

手当たり次第にテキトーに失敗しても、成功する確率が
上がることはありませんので、そこだけは勘違いしないように
気をつけてください。

 

仮説の立て方は自由です。

根拠があるに越したことはありませんが、最初の段階では
「バンドをやればモテる」みたいに根拠がないものも仮説として
成立します。

大事なのは、検証の過程でその仮説を修正していくということです。

いつまでも「バンドをやればモテる」のままでは、絶対に成功には
近づいていきません。

例の彼が「バンドをやればモテる」から「演奏が上手くなればモテる」、
「服装をカッコ良くすればモテる」という風に仮説を修正したように、
あなたも徐々に根拠のある仮説を立てていく必要があります。

これが失敗から学ぶということなのです。

より本質的には「哲学する」と言った方が正しいのですが、それはまた
少し話が難しくなるので、今はやめておきます。

とにかく。

今回は以下の2つを覚えておいてください。

 

1.失敗することは普通である

2.失敗から学ぶとは、仮説を立てて検証することである

 

これはちゃんとメモを取りましょう。

もう一度言います。

必ずメモを取ってください。

サボるのはあなたの自由ですが、どうなっても僕は知りません。

些細なことだと思うでしょうが

「神は細部に宿る」

のです。

 

この記事に関するご意見ご感想は

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ありがとうございました。

杉野

 

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【第2号】あまりにも普通な勇気と自信の作り方

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ども、杉野です。

先日、安倍総理が

「努力が報われる社会にするためにデフレを脱却し、景気を回復する」

と言っていました。

これは政府の成長戦略の要であり、この考えを元に政府は日本経済を
復活させようとしているワケですが、実は安倍さんのこの発言は
まったく的外れなことを言っています。

あなたは何がどう的をはずしているか分かるでしょうか?

ヒントは「努力が報われる」と「景気を回復する」という2つの点を
比べてみることです。

答えが分かったら

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いくつか回答があれば、次回の冒頭で解説します。

回答がなければ解説もしませんので、あしからず。

 

当然ですが、今この話をしているのにはちゃんと理由があります。

それは政治に関心を持って欲しいとか、そういう幼稚なレベルの
理由ではありません。

これを分かってないということは、自分たちが近い将来どこへ
連れていかれるか知らない、ということです。

政府は「努力が報われる世界へ案内します」と口では言っている
ワケですが、実際にわれわれが連れて行かれる先はまったく別の
場所です。

これに気付けるかどうかで「今やるべきこと」が変わります。

天国へ行けるのなら、のんびりしていてもいいかもしれませんが、
地獄へ行くのなら必死にもがいて、それを避けなければならない。

それぐらい行き先によって今やるべきことが変わるワケです。

にもかかわらず、多くの人はそれを知ろうともしません。

だから平気で

「景気が回復するといいですね」

とか気楽なことが言えちゃう。

そう思うのは勝手ですが、だったら今のやり方で本当に景気が
回復するのかどうかを自分で考えてみたんですか?という話です。

考えもせずに、自分の将来を人任せにしてませんか、と。

それすらサボる人間が「子供たちの未来を守りたい」なんて口走るのは
百年早いです。

これ以上は完全に説教になってしまうので、今はこれぐらいにして
おきますが、とにかく、上の問いを自分の頭で考えてみてください。

政府は自分たちをどこへ連れて行こうとしているのか。

それが分かれば、あなたもきっと行動を起こす気になるはずです。

 

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第2号 あまりにも普通な勇気と自信の作り方

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失敗を恐れず、勇気を持って行動すれば、あなたは必ず成功する。

これは成功哲学や自己啓発の本には必ず載っている言葉です。

成功する人は勇気を持っていて失敗を恐れていないというのは
事実だと思いますし、それを真似すれば成功できるというのも
間違いないでしょう。

しかし、こんな情報をもらったところで、凡人には何の役にも
立ちません。

だって、それが真似できない人間のことを凡人って言うんだから。

イチローと同じことをやれば、イチローになれることは誰だって
分かってます。

でも、それが出来ないからみんな困ってるんです。

なのに、この手の本はそういうイチローの練習法を凡人に教えて、
それをそのままやれと言うワケです。

「毎日素振りを千本やればイチローになれます」って。

むちゃくちゃですよね?

「勇気を持って行動すれば成功できる」って、実はそういうことを
言ってるんですよ。

けれども、ほとんどの読者はそんなことに気付かず、

「なんとか勇気を出さなくちゃ・・・」

とか思っちゃう。

それで勇気を出せるならいいですよ。

出せるならいいですが、出せないなら何度やったって無駄です。

「勇気を出さなくちゃ」に方法もへったくれもありません。

出ないもんは出ないんです。

まずはそこを自覚してください。

じゃあどうして出ないのか、という話ですが、そんなのは当然
自分の中に勇気が「無い」から出ないのです。

あなたの財布から100万円が出てこないのと一緒ですよ。

入って無いものは出し様がありません。

分かると思いますが、これはすごく当たり前のことを言っています。

でも、みんなこの当たり前のことに気付いていないのです。

勇気が出ないのは、もともとその人に勇気が無いからです。

手品じゃあるまいし、空の財布からお金が出てくるワケがありません。

だったら勇気の無い人はどうやって勇気を出せばいいのかというと、
そんなのは決まってます。

勇気を「生産」すればいいんです。

 

勇気は多くの場合、自信から生まれます。

自信は行動から生まれます。

じゃあ行動は何から生まれるかというと、当然、勇気からです。

まとめると、これら3つは

 

【勇気】⇒【行動】⇒【自信】⇒【勇気】⇒【行動】・・・

 

という循環になっているということが分かります。

こう説明すると普通は

「いやいやいや、行動するのに勇気が必要なのに、勇気を出すには
行動が必要だなんて、完全にジレンマじゃないっすか」

と考えると思います。

その感覚は間違いではないのですが、今からその感覚を覆す非常に
重要なことを言いますので、ノートにメモを取ってください。

 

・・・準備はよろしいでしょうか?

 

行動には、「勇気がいる行動」と「勇気がいらない行動」の2種類の
行動があるのです。

これはめちゃくちゃ重要ですが、めちゃくちゃ当たり前です。

よーく自分の日常を思い返してみて下さい。

あなたは顔を洗うときに「うりゃーっ!」って勇気を振り絞ってますか?

ご飯を食べる前に「これを食ったら、俺の人生は変わるかもしれない」
なんて考えてハラハラドキドキしてますか?

してませんよね?

当たり前ですが、僕らの日常はほぼすべて「勇気がいらない行動」で
構成されているワケです。

だったら。

その「勇気がいらない行動」で自信をつければいいんじゃないですか?

わざわざ勇気がいる(失敗がある)行動をしようと思うから恐いワケで、
最初から勇気がいらない(失敗がない)行動をすれば、恐くないワケ
ですから、何も問題はないはずです。

つまり、「勇気がいらない行動」で自信をつけて、その自信を使って
「勇気がいる行動」をしよう、ということです。

我ながら発想が画期的すぎて泣けてきます(笑)

 

「勇気がいらない行動」とは、今説明したようなわれわれが日常的に
やっているようなことすべてです。

電車に乗るのも、買い物するのも、お化粧するのも、歯を磨くのも、
どれをするのも勇気はいりません。

しかし、これ以外にも勇気がいらない行動があります。

それはあなたの「やりたいこと」です。

ギターを弾いたり、歌を歌ったり、ブログを書いたりするのには、
べつに勇気はいりません。

しかも、それらは勇気がいらない上に失敗もないのです。

例えば僕はこのメルマガ以外にもブログを書いていますが、
それらは書きたくて書いているだけなので失敗がありません。

だって普通に考えて

「今日ブログ書くのに失敗しちゃってさぁ、オニ凹んだよ」

というのは表現として変ですよね?

ブログの収益化に失敗したり、ブログをカッコ良くカスタマイズ
するのに失敗することはあっても、ブログを書くこと自体に
失敗することは、交通事故にでも遭わない限り有り得ないワケです。

同様に、歌を歌うことに失敗した、絵を描くことに失敗した、
本を読むことに失敗した、なんてのも聞いたことがありません。

これ、なんでか分かりますか?

これらはすべて、歌うことや書くことそのものが目的だから、
失敗がないし勇気もいらないのです。

 

失敗とは、目的や目標が達成できないことを言います。

例えばブログでお金を稼ぐことを目的としていた場合、
お金が稼げなければ、目的が達成できなかったということで、
それは失敗したことになります。

しかし、ブログを書くこと自体を目的としていれば、
ブログを書き続けている限り失敗は起こりえません。

なぜなら、ブログを書いている間は「ブログを書く」という目的が
達成され続けるからです。

歌の場合でも同じ。

歌で歌手デビューすることを目的としていた場合はかなりの確率で
失敗すると思いますが、歌うこと自体が目的ならば、その人が歌い
続けている限り失敗はありえません。

要するに、結果を目的にするから失敗するのであって、
プロセスを目的にしておけば失敗しようがない、ということです。

失敗しようがないんだから、勇気なんて必要ありません。

僕らが

「やりたいこと」

と呼ぶのは、そういう失敗のない行動のことなのです。

 

だったら、最初はとにかく「やりたいこと」をやりたいように
やればいいんじゃないでしょうか。

映画を作ってもいいし、化石を集めてもいいし、踊ってもいいし、
滝に打たれてもいいし、政治について調べてもいい。

なんだって構いません。

それを繰り返していれば勝手に実力はつくし、実力がつけば自信も
つきます。

そうやって自信がついたときに、はじめて「勇気がいる行動」に
チャレンジすればいいんです。

そしたら全然恐くないし、失敗しても凹まないですから。

無駄に何度も失敗を繰り返しているにもかかわらず、こんな無謀な
メルマガを始めた僕が言うんだから間違いありません(笑)

直木賞をとりたいとか、ベンチャー企業を起こしたいとか、
年商10億稼ぎたいとか、そんなのはもっと後の話です。

みんな焦りすぎ。

そういうことは実力と自信がついてからやってください。

それすらやらずに「失敗が恐い」とか「挫折した」とか、そんなもん
僕の知ったこっちゃありません。

 

恐怖というのは、実力不足・自信不足の裏返しです。

お化けだって、ヤクザだって、ボブ・サップだって、勝てる実力と
自信さえあれば恐くないのです。

未知の世界であっても、相応の実力と自信があれば、案外簡単に
飛び込んでいけます。

実力のある人ほど、興味本位で実力を“試して”みたくなるもの
なのです。

また、失敗して挫折するのは自信過剰だからです。

1億円稼げると思っていて10万円しか稼げなければ凹むのは
当たり前の話で、そんなのは自分の実力を過大評価しすぎだとしか
言い様がありません。

自分の実力を冷静に評価して、分相応に15万ぐらいを目標に
しておけばよかったものを、実力もないのに大きな期待をするから
凹むんです。

これは実力のない人ほど陥りがちで、大体失敗して挫折するのは
実力の無い人です。

彼らはやるべきことをやってもないのに、リターンばかりを
多く求める傾向があります。

メルマガ創刊から1週間で1000人以上の読者が集まる、とか
期待しちゃう。

あ、俺のことか。

一方で、実力のある人は自分の力をわきまえている、という点で
既に凡人とは違います。

だから失敗しても、その失敗は彼にとって想定内なのです。

想定内のことなら「まあこれぐらいは仕方ないか」と思えるのは
当然ですよね。

これが失敗を恐れない人の真実です。

 

以上のことから、すべての土台はどれだけ「勇気がいらない行動」で
実力と自信をつけたかにかかっている、ということが分かって頂けたと
思います。

あまりにも当たり前の話で申し訳ないんですが、これが王道なんだから
仕方がない。

というか、この段階を飛ばすから、みんな悲惨なことになるんです。

例えば失敗から何も学べないというのは、この段階を飛ばしている
証拠です。

ナポレオン・ヒルは

「人間に挫折や失敗はつきものである。問題は、そこから教訓と
成功の糧を引き出せるか否かである。」

という有名な言葉を残していますが、失敗から教訓と成功の糧を
引き出すには、「勇気がいらない行動」の段階で教訓と成功の糧を
引き出す“練習”をしておかなければならないのです。

先程僕は、「勇気がいらない行動」には失敗がない、と言いましたが、
失敗はなくても上手くいかないことはたくさんあります。

歌がうまく歌えなかったり文章が上達しなかったり、そういうことは
普通にあるワケです。

そういう時、われわれはどうすれば上手くなるのかを考えます。

歌の場合なら発声練習をしたり、プロの歌手を研究したり、歌を習いに
行ったりするだろうし、文章の場合なら「文章が上手くなる本」的な
ものを買って研究するかもしれません。

つまり、自分の頭で考えて改善をはかろうとするワケです。

この「自分の頭で考えて改善をはかる」というのが非常に重要で、
これを繰り返すことによって失敗から学ぶ能力が鍛えられるのです。

 

ここまでの話をすべてまとめると

1.「勇気がいらない行動」で実力と自信をつける
2.「勇気がいる行動」にチャレンジする
3.成功する or 失敗から学んで実力と自信がつく
4.ふたたび「勇気がいる行動」にチャレンジする

というのが成功のサイクルになります。

もっとも大事なのが1の段階であることは、もはや言うまでも
ありませんね。

この段階で勇気(実力と自信)を大量に「生産」しておくことが、
その後のすべての行動、そして成功に繋がるのです。

これをやらずに2へ行ってしまうと、運よく成功する以外は挫折に
終わります。

また運よく成功したとしても、1を経ていなければ実力がないので、
遅かれ早かれ、結局はどこかで挫折することになるでしょう。

ですから、何よりもまずは「やりたいこと」をやって実力と自信を
たっぷりつけてください。

そして、実力と自信がそれなりについたと判断したら、
手軽なところから「勇気がいる行動」にチャレンジしてください。

これであなたの人生は“確実に”成功に近づき始めます。

何も難しいことはないでしょ?

 

・・・しかしながら。

そもそも「やりたいこと」が分からない、なんてこともあるかも
しれません。

これが分からなければ、いくら勇気がいらなくても行動のしようが
ありませんから、どうしようもない。

というワケで、次回は「やりたいこと」について解説しようと
思います。

下らない本と違って、気が利くでしょ?(笑)

実はその辺の具体的なことについては以前別のメルマガでガッツリ
解説したんですが、それを踏まえて少しバージョンアップした記事を
書ければと思っています。

同じこと書いたって、面白くないですからね。

まあ泥船に乗ったつもりでいてください(沈むぅー)

 

あなたからのご意見、ご感想、ご質問をお待ちしています。

あ、冒頭のクイズの回答もね。

メールは

info●philosophia-style.com

まで。

よろしく。

 

ではでは、今回はこの辺で。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:前回の「逃げ道がある」について。

わざわざ解説するまでもないと思いますが「勇気がいらない行動」で
実力と自信がつけば、勝手に勇気は湧いてくるワケですから、当然、
自分で逃げ道をなくすこともできます。

その時点では、それはもう「恐怖」ではなく「スリル」です。

逃げ道をなくして極限状態を楽しんでいる。

そういう感覚になります。

このレベルに達するには、ひたすら実力と自信をつけるしか方法は
ありません。

一言でまとめると、

誘惑を無くして自尊心をかき立て、「勇気がいならい行動」で
実力と自信をつけまくれば逃げ道はなくせる

ということです。

参考にしてくださいな。

 

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