ども、杉野です。

クイズの解説はどうだったでしょうか?

なるべく誰にでも分かるように書いたつもりなのですが、
分からない箇所があれば遠慮なく言ってくださいね。

どうやら最近の僕の常識は、世間一般の常識から離れてきている
ようなので、僕にとっての「分かりやすい」が、あなたにとっての
分かりやすいになっているかどうかが僕には分からないのです。

書いた以上はちゃんと読んでもらいたいし、読む以上はちゃんと
理解してもらいたいので、分からないことは素直に「分からん!」と
言ってもらえる方が、僕としても助かります。

何より、あの解説は、これから先1年ぐらいの日本を知る上では、
おそろしく重要ですから、サラッと読んで分かった気にならないで
下さいね。

解説に関する質問はいつも通り

info●philosophia-style.com

までどうぞ。

 

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第6号 正しい目標とは何か

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目標についてナポレオン・ヒルは著書の中で

「目標も計画もないしに成功はありえない」

と言っています。

恐らく多くの人はこれを

「目標がないと成功できない」

という風に解釈していると思うのですが、彼はまったくそんなことは
言っていません。

この言葉を考える際にまず注意しなければならないのは、彼の言う
「成功」とは何かということです。

目標も計画もないしにはありえないもののことを彼は「成功」と
呼んでいるワケですが、「成功」の定義はこれを逆に考えればすぐに
分かります。

目標や計画を設定すればありえるもの。

それが彼の言う「成功」です。

つまり「成功」とは、目標達成のことです。

「目標や計画なしには目標達成はありえない」

こう言い換えてしまえば、今言ったことは明らかだと思います。

要するに彼は

「目標を達成するためには目標は欠かせない」

と言っているだけなのです。

その意味では彼の言っていることはまったく正しいことなのですが、
これが何の役にも立たない発言であることもまた事実です。

だってこれは「水なしには生物は存在しえない」って言ってるのと
同じですから。

だからなに?って話です。

それを知ったところで目標を立てられるワケでもなければ、目標達成に
近づけるワケでもありません。

僕はこの言葉をナポレオン・ヒルの名言を紹介するサイトから取って
きたのですが、こんな言葉を恥ずかしげもなく名言として紹介しちゃう
センスの無さにびっくりです。

 

目標達成に目標が必要なのは当然だとしても、目標は立てりゃいい
ってもんじゃありません。

重要なのは、その目標が「正しい目標」であるかどうかです。

多くの人は、深く考えることなしに達成したいことを目標にします。

例えば「TOEICで800点以上を取る」とか「来年までに自動車の
免許を取る」とか「半年で10キロ痩せる」とか、そういうのが主に
凡人が立てる目標です。

これはべつに悪いことではないのですが、そうして立てた目標の
ほとんどは達成できません。

その理由は、達成できなくても何の責任も負わなくて済むからです。

ためしにTOEICで800点以上を取らなかったら給料が20%
減らされる、という設定を考えてみてください。

これでもあなたは目標を達成できないでしょうか?

もちろん試験までの期間があまりに少ない場合や、学力的にひらきが
あり過ぎる場合、仕事が恐ろしく忙しい場合などは無理がある
でしょうが、そういう過酷な条件でなければ大半の人が達成せざるを
えないと思います。

しかし、この方法はあまり現実的ではありません。

というのは、そもそも今例に挙げたような大きなリスクを自分から
背負える人がほとんどいないからです。

TOEICで800点を取れなかったら20%減給してください、
なんてことを自分から頼める人がこの世にどれだけいるでしょうか。

そんなことが出来る人は、とっくに800点なんて取っていると
思います。

つまり、いかにして自分を目標を達成せざるをえない状況におくかが、
目標達成における胆なのです。

 

それを解決してくれるのが、達成すべき目標です。

その目標は、達成したい目標である以上に、達成すべき目標なのか。

これを考えてください。

僕のメルマガはその両方を満たしているつもりです。

「真の成功哲学を教える」というのは、僕のしたいことでもあるし、
少しでも日本を底上げするためにも発信すべきだと思っています。

その理念に共感してメルマガを読んでくれているあなたがいる時点で、
その目標はそう易々とは裏切れません。

この「すべき」目標をあきらめることは、僕だけの問題ではなく、
あなたに、日本に、世界に、損害を与えることになるのです。

大袈裟だと思うでしょうが、それぐらい思っておいて丁度です。

そうじゃないと目標なんて簡単に諦めちゃいますから。

ファッションモデルをやっている女性が、いとも簡単にダイエットに
成功してしまうのも、この原理が働いています。

彼女たちは、彼女たちに憧れているファンを絶対に裏切れないから、
ダイエットに失敗することが許されないだけなのです。

彼女たちにとってダイエットとは「したいこと」以上に
「すべきこと」であって、彼女たちがダイエットという目標を必ずと
言っていいほどの割合で達成できてしまうのには、こういう理由が
あります。

言われてみれば当たり前の話なんですが、みんな全然わかってない
ですよね。

自分以外の人間に対して、どれだけ責任を持てるか。

目標が達成できるかできないかって、これだけの差なんですよ。

「正しい目標」さえ、達成すべき目標さえ立てられれば、それだけで
達成は約束されたようなものなのです。

 

それに加えて、達成すべき目標には大きなおまけが付いてきます。

それは、自分を応援してくれるファンや仲間がたくさんできる、
ということです。

ビジネス書の類では、セミナーや異業種交流会に出席して人脈を
作れだの何だのとうるさいものが多いですが、人脈というのは
こうやって作るんです。

こうして出来たファンや仲間は、あなたが困ったときに“真剣に”
助けてくれるし、応援してくれます。

なぜなら、あなたが目標を断念することは、あなたの仲間にとっても
不利益なことだからです。

もし山中教授が資金不足でiPS細胞の研究ができないようになったなら、
おそらく大勢の人が京大の研究所にお金を寄付するはずです。

もし石川遼選手が資金不足でゴルフの練習すらまともにできないような
状況になったなら、多くのゴルフファンやスポンサーが彼に資金援助する
でしょう。

それが人脈です。

仲が良いとか、よく飲みに行くとか、そんな薄っぺらい表面的な関係は
いくらでも作れますが、本当に困ったときに助けてくれるファンや仲間は
達成すべき目標に向かっていないと作れません。

達成すべき目標には、こんなおまけを生み出すパワーもあるのです。

 

目標設定において、自分の達成したい目標を立てるのは三流です。

そして自分の達成すべき目標を立てるのは二流です。

一流になるには、自分の達成すべき目標を立て、それを堂々と世界に
宣言しなければなりません。

「私はこれをやり通します」と。

そうして初めて、一流への扉は開かれるのです。

どれだけ自分を追い込めるか。

どれだけ大きな責任を背負えるか。

結局、人間の器の大きさを決めるのは、そこだと思います。

成功するに相応しい人間になるためにも、ぜひ達成すべき目標を
立ててください。

そしてそれを周りに宣言し、実践してください。

その一歩が、あなたという人間を大きく変えるのです。

 

このメルマガに関するご意見ご感想などは

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までどうぞ。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:意見を募集します。

よく巷の本では「目標は明確にしろ」ということが言われますが、
あなたはこれについてどう思いますか?

正しいと思う、間違いだと思う、その他諸々なんでも構いません。

なにか意見を考えて、その根拠とともに送ってください。

前に出したクイズ同様、求めているのは「正解」ではなく「回答」
ですから、そこは誤解しないように。

いくつか回答があれば、近いうちに解説します。

何の反応もなければ解説もしませんので、あしからず。

メールは

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件名は【目標について】とでも書いておいてください。

よろしくー。

 

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