ども、杉野です。

相変わらずキモイ本が本屋の店頭で幅を利かせている今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか。

前回批評した『スタンフォードの自分を変える教室』は良くも悪くもない
という評価をしたような気がしますが、今回批評する無駄に長い名前の本は
はっきり言って最低です。

産業廃棄物レベルの有害なゴミと言っても過言ではありません。

こんなのを真面目に読んでたら脳が腐ります、いや、マジでね。

「どこどこ書店、おすすめ!」なんて帯がついてましたが、そういうアホな
宣伝文句につられないで下さい。

読む人が読めば、ゴミ以下だということは容易に分かるのです。

 

この本は

「考えてから仕事しろ!」

「それぐらい、少し考えれば分かるだろ!」

と言われて続けている人が考えられるようになるための本だと冒頭には
書いてありますが、それは大ウソです。

ペラペラと目次と内容をチェックしましたが、まったくそんなことは
書かれていません。

書かれているのはすべて「何を考えればいいか」ということだけです。

こんなことが分かっても、この本がターゲットにしている人たちは
絶対に考えられるようにはなりません。

なぜなら、この本がターゲットにしている人が悩んでいるのは
「何を考えればいいか分からない」という悩みではないからです。

彼らの悩みは

「どうすれば考えられるようになるのか」

ということであり、もっと厳密に言えば

「どうすれば必要なときに、考えよう、という発想が出てくるのか」

を彼らは知りたいのです。

 

それを知ってか知らずか、この著者は完全に的外れな回答をしています。

彼らに「何を考えればいいか」を教えたって意味ないんですよ。

だって彼らは考えるという発想そのものが、その場で浮かばないんだから。

例えば目の前のテーブルに重要な書類が置きっぱなしになっていても、
彼らはそれを問題として認識しないのです。

「あ、書類が置いてある」で終わっちゃう。

こういう人間に「本当にそれでいいかどうかを自分に確認しろ」なんて
助言をしても、まったく役に立ちません。

「あ、書類が置いてある」に、確認もクソもないのです。

彼らにとってその書類は、会社のデスクにパソコンが置いてあることと
同じです。

「本当にこのデスクにパソコンが置いてあっていいのか」なんて誰も
考えませんよね?

それと同じなんです、感覚としては。

つまり、彼らに必要なのは、どうすれば問題を問題として認識できる
ようになるのか、ということに関する助言なのです。

 

この本の著者は、こんなことすら分かっていません。

いや、分かってるのかもしれないけども、この本にはまったくそんな
内容は書かれていない。

これを著者が分かってやってるなら人間として最低だし、分からずに
やっているなら単なるバカです。

どっちにしても、そんな人間の書いた本なんて読む価値はありません。

点数で評価するなら、マイナス50点。

これは読むと脳が腐るレベルの評価です。

いい加減、こういう有害な本は消えてほしいもんです。

あぁ、キモイキモイ。

それでは。