ども、杉野です。

明けましておめでとうございます。

本年一発目の『ここヒル』です。

一発目だからと言って特別なことは何もしません(笑)

今年もがんばってまいりましょう。

 

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第31号 成功者は何にお金を使っているのか

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お金の使い方というのは、成功するための要素として非常に重要です。

自己啓発でもよく「成功したいなら自己投資しろ」と言われるように、
自分を高めるためにお金を使うことは間違いではありません。

しかし、自分を高めるためと称してエステに通ったり、資格の勉強を
したりすることは、かなり方向がズレています。

自分を高めるとは、今の自分を理想の自分へ近づけることです。

この定義から考えると今のエステや資格も正しい自己投資のように
思えるかもしれませんが、彼らの場合はそもそも「理想の自分」が
間違っています。

お肌がつやつやの自分、英検1級を持った自分。

それは理想ではなく単なる欲望です。

多くの人は欲望を満たすことを理想だと思っていますが、
そこからして成功する見込みがありません。

この区別ができないから自分を高める方向がズレて、いつまでも
成功へ近づけないのです。

 

成功者は今の自分を理想の自分へ近づけるためにお金を使います。

彼らの理想は何かというと、人類の幸せです。

当然、具体的に考えていることは各々異なりますが、
ザックリまとめると、結局みんなそこへ行き着きます。

じゃあ理想の自分へ近づくためにお金を使うとは、どういうことか。

それは、人類の幸せに貢献できる自分になるためにお金を使う、
ということです。

彼らは比較的お金持ちであることが多いですから、高級車に乗ったり
高級ホテルに泊まったり高級レストランに通ったりすることも
ありますが、それは成り金のような贅沢のためではなく、そういう
歴史や見えない苦労が育んだ質の高いものを愛する自分でなければ
質の高いものは生み出せないし、それは自分が人類へ貢献できる
度合いを下げてしまうということを理解しているからなのです。

成り金も成功者も同じ贅沢をしているように見えて、その意味は
まったく異なります。

成功者に贅沢な気持ちが皆無かと言えばそんなことはさすがにない
でしょうが、彼らはもっと大きなものを見ているということです。

 

成功者がお金を使うのは健康・知識・経験の3つです。

ただし、その目的が凡人とは異なります。

彼らはいつでも周りのために、自分ではない何かを主眼において
自分を高めようとします。

つまり彼らにとって自分を高めることは目的ではなく手段なのです。

凡人は「賢くなるために」とか「美しくなるために」という目的で
自分を高めますが、成功者は「賢くなって周りの役に立つために」
とか「(醜かった自分が)美しくなって皆に希望を与えるために」
とか、そういう目的で自分を高めます。

自分が高まることそれ自体は通過地点でしかなく、それを通して
何ができるか、世界にどう貢献できるかが成功者の興味なのです。

健康・知識・経験にお金を使うことは、その目的において意味を
持ちます。

この3つにお金を使ったからといって、それが必ず成功へ
繋がっているワケではないということは覚えておいてください。

 

最後にかなり重要な注意です。

巷の本では「成功者の条件は利他主義だ」とか「相手のことを
第一に考えられる人が成功者になれる」というようなことが
言われています。

僕もそれと似たようなことを上で言いましたが、多くの人が
この発言の意味を理解できていません。

利他主義や相手本位それ自体は素晴らしいことなんだけれども、
それはなろうと思ってなれるものではない、ということです。

素朴に考えてください。

相手の立場に立って考える、って凄く難しいですよね?

当たり前に大事とされていることなんだけれども、できている人は
ほとんどいません。

それでも自分にはできると思うなら挑戦すればいいと思いますが、
無理なら他の方法を考えましょうよ。

みんな自分の能力を過大評価し過ぎです。

われわれの意志なんて、目の前のケーキすら我慢できずに
食べちゃうぐらい弱いんだから、相手の立場に立って考えるなんて
そんな難しいことができるワケがありません。

言っておきますが、これは「だから成功するのは諦めろ」と
言っているワケではないですよ。

そうではなく、他の方法を考えろ、工夫しろ、と言っているのです。

 

できないと分かり切っていることをいつまでもちんたらやって
いられるほど、われわれに残された猶予は長くありません。

ダメならダメで次を考える。

そういう思考の切り替えをパッとできるようになってください。

その能力も成功者の条件の1つだと思いますよ。