【第10号】成功法則の限界

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ども、杉野です。

えー、長いこと死んでました(笑)

もう前回から2ヶ月ぐらい経っちゃったかもしれませんね。

なんでこういうことになったのかは、今回の記事を読めば
分かると思うので、早速本編に入ることにしましょう。

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第10号 成功法則の限界

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同じ時間に、同じ教室で、同じ教科書を使って、同じ先生の、
同じ授業を受けて、同じテストが出されるにもかかわらず、
人によって成績が違う。

これは誰もが学生時代に経験することです。

どれだけ熱心な先生が熱心に授業をやっても、生徒によって
必ず成績に差が出ます。

数学が得意な生徒もいれば、数学が苦手な生徒もいるし、
英語が得意な生徒もいれば、英語が苦手な生徒もいる。

当たり前のことです。

しかし、巷の自己啓発や成功哲学では、この当たり前のことが
あまりにもあっさり無視されています。

それはよく前書きに書かれている

「これを実践すれば、あなたは必ず成功します」

というセリフからも明らかです。

その本の内容がどれだけ優れていたとしても、それによって
成功できる読者は恐らく1%にもどときません。

なぜなら、みんなそれぞれ別の人間だからです。

この世に同じ人間は一人としていません。

30人の生徒がいれば、そこには30通りの学び方があり、
30通りの分かりやすさがあります。

例えば「5+6=?」という問題がすぐに解ける人であっても
「?+?=11」という問題をすぐに解けるとは限りません。

ある人は前者の方が分かりやすいと感じるかもしれないし、
別のある人は後者の方が分かりやすいと感じるかもしれません。

同じことを教えるのでも、こういった違いがそれぞれの生徒の
理解度に影響を与えるのです。

言われれば当たり前のことなんですが、われわれはどこかで
このことを忘れています。

テストで90点を取ったAさんと15点しか取れなかったBさんを
比べてBさんをバカだと思ってしまうのはそのためです。

ここまでの話を踏まえるならば、恐らくそのテストはAさん向きの
Aさんに有利なテストだっただけです。

もちろんAさんはAさんなりに努力したのだと思います。

しかし、同じ先生の、同じ授業を受けて、同じテストを出された
にもかかわらず、2人にこれだけの差が生まれる理由としては、
その先生や授業やテストとAさんの相性がよかった(逆に言えば
Bさんとは相性が悪かった)と考えるのが妥当です。

つまり、人間と人間に相性があるように、方法と人間、テストと
人間にも相性があるのです。

巷の成功法則は今言ったことをまったく無視しています。

「これをやれば絶対に成功できる」なんてことは、それこそ絶対に
あり得ません。

牛乳を飲んで背が伸びる人もいれば、お腹を壊す人もいるし、
玄米だけを食べて健康を保てる人もいれば、野菜やお肉を
食べなければ健康を保てない人もいる。

1日3時間の睡眠で十分な人もいれば、10時間ぐらい寝ないと
足りない人もいる。

それが人間です。

何がその人のためであるかは一概には言えません。

人間には必ず向き不向きがあります。

そして、何が自分に合っているのかは、究極的には自分にしか
分かりません。

要するに、その人には、その人に合った成功法則があるのであり、
それは自分で見つけるしかないということです。

参考までに個人的な話をさせてもらうと、僕は目標を立てること
自体が向いていません。

僕の場合は、具体的な目標を立てると、むしろやる気が落ちて
しまうのです。

それは僕に根性がないからかもしれないですが、目標を考えずに、
そのときに楽しいと思えることをやっている方が結果として
良い方向に進みます。

そのため、自慢じゃないですが、僕は片手で数えられるぐらいしか
目標を達成したことがありません(笑)

一般的に見れば、完全に「だらしのない奴」です。

このメルマガだって、どんだけ休んでんだ、って話ですしね。

けれども、それが僕なんだから仕方がない(笑)

これは開き直っている面も若干ありますが、それ以上に、
僕は僕のペースでやらなければ本来の力を発揮できないのです。

力を発揮できない僕なんて、存在する価値がありません。

あなただって、好き好んで僕の力の抜けたショボイ記事を
読みたいとは思わないはずです。

そんなショボイ記事を書くぐらいなら、何も書かずに別のことを
やっている方がいい。

そう思うから僕は書かないし、結果として書かない方がお互いの
ためになっています。

それが僕の成功法則の1つなのです。

参考になったかどうかは分かりませんが、少なくとも世間で
言われている成功法則が絶対に正しいワケではないということは
分かったと思います。

目標がなければダメだなんて、まったくのウソです。

いや、正確にはウソでもあるしホントでもあります。

僕にとってはそれがウソなだけで、あなたにとってはホントかも
しれません。

大事なのは、それを実践する中で自分に合ったものを自分で見つける
ということです。

最初の段階では何も分からないので、ある程度は巷の成功法則を
鵜呑みにするしかないと思います。

ただ、それをそのまま続けるんじゃなくて、その中で自分に合うものと
合わないものを振り分けていくという作業をやってください。

その振り分けは「感じ」で振り分けるしかありません。

自分に合っている感じがするか、合わない感じがするか。

それが振り分けの基準です。

そうやって自分の成功法則を作っていくこと自体が、成功体験でも
あるのです。

人間にはいろんなタイプがあります。

ユングのアーキタイプのような難しい話をするまでもなく、
例えば星座によって運勢が違うというのも、星座それぞれに
タイプがあるからです。

今日の運勢が最高の人もいれば、最悪の人もいる。

今日成功しやすい人もいれば、成功しにくい人もいる。

今回の話はその程度の話だと思ってください。

あなたには、あなたの運勢があり、あなたの成功法則があります。

それを自分で見極められるようになりましょう。

ありがとうございました。

杉野

追伸1:ご意見ご感想など。

この記事に関するご意見ご感想などがあれば

info●philosophia-style.com

まで送ってください。

頂いたメールには、ちゃんとお返事いたします。

追伸2:メルマガに頂いた意見。

前回(約2ヶ月前)、目標についての解説をしたと思いますが、
それについて送ってくれたメールの転載許可が降りていたので
ここに転載させてもらうことにします。

優秀な意見ですので、目標について考える際の参考にして
くださいませ。

(以下転載)

「明確な目標」をたてることは正しいと思います。

ただ、メルマガを読んでいて感じるようになった、また自分でも
考えはじめたのは、明確な目標を立てること以前に、現状をしっかり
把握することが大切だということです。

明確な目標を立てるのは、素晴らしいことです。

しかし、その立てた目標が「明確な」ものであったとしても方向性や
程度を誤ってしまえば、その目標は目標としての意味をなさなく
なるのではないでしょうか。

よって、明確な目標を立てる前にやるべきもっと大切なことは、
「現状を正確に把握する」「今足りないものは何かを明確にする」ことだと
考えました。

それをやってはじめて、これからどうするべきなのかが見えてくる。

仮説と検証のお話とも絡んでくるかもしれませんが、目標は段階的に
設定すべきものであると考えます。

現状と目標の間の距離を埋めて行くことで、目標に到達できるのですから、
その距離が遠過ぎれば、過程が不明瞭になってしまいます。

ともすれば、途中で見当違いの方向へいってしまったり、目標自体を
見失うことになりかねません。

今自分がどの位置まできているのかを常に検討し、時には目標を修正する
必要があります。

そういう意味では「明確な目標」は始めに立てるのではなく、新たに立て続け
なければならない。

状況は常に変化していくからです。

追伸3:ブログ。

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【ここヒル激辛書評】池上彰著『学び続ける力』

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ども、杉野です。

結構ご無沙汰しておりましたが、また気が向いたのでこのコーナーも
久々に更新していこうかと思います。

今回の批評するのはテレビ番組でも大活躍中の池上彰氏の著書です。

彼が昔担当していた「こどもニュース」には、中学生の頃にお世話に
なりました。

今では何を世話になったのかすらサッパリ覚えていませんが(笑)、
よくできた番組だったことだけはよく覚えています。

 

さて、そんな彼の書いた『学び続ける力』ですが、内容的には
あまりいいとは言えないものの、理念は素晴らしいと思います。

それは本書に書かれている

大学とは、自分で学ぶことを学ぶ場所

という言葉や

教養をもつとは、よりよく生きることではないか

という言葉に明確に表れていて、この言葉を見ただけでも彼がまともな
(周りのことをよく考えている)人間であることがよく分かります。

彼の生徒に対する姿勢(彼は大学で教鞭をとっています)、学びの態度、
そして理念。

それらはすべて「人として在るべき姿」を目指すものです。

その理念において、本書は巷のビジネス本に比べて頭が5つぐらい、
いや、そんなものとは比べられないぐらい抜き出ていると言って
いいでしょう。

 

この本は読んで勉強になる類の本でもなければ、何かノウハウが
身につくタイプのものではありません。

ノートの取り方やプレゼン能力の話など、多少はそういった話も
出てきますが、彼が本当に伝えたいのは恐らく

「学ぶことを楽しめ」

「もっと貪欲に学べ」

ということだけだと思います。

少なくとも僕にはそうとしか読めませんでした。

タイトルが『学び続ける力』となっていることからも分かるように、
彼の頭は「学ぶこと」でいっぱいです。

それは行間からもよく伝わってきます。

お金のない学生時代に、岩波文庫の値段の安い本から順々に買って
読んでいこうとしていた、というエピソードが紹介されていますが、
彼はそういう愛すべき勉強バカなのです。

 

上記を踏まえると、本書は内容を読む本ではないということが
よく分かります。

書かれていること自体は、どうだっていい。

重要なのは彼の思いを、理念を、汲み取ることです。

それができない人は、この本を読んでもまったく意味はありません。

ましてや何か「使える内容」を期待して読むなど言語道断です。

ミーハーな気持ちで読むこと自体は決して悪いことではないですが、
本書を読んでそのミーハーな気持ちを反省しなかったならば、
彼の思いは伝わらなかったということです。

読むだけ無駄だったということです。

この書評を読んだ以上、その点は心得ておいてください。

 

今回は僕にしては珍しく褒めるタイプの書評になりました。

「内容はダメ」と言っているにもかかわらず、個人的な評価としては
かなり高いです。

気持ちのこもった文章というのは、内容や体裁を凌駕します。

内容として学ぶべきことがなくても、伝わってくるものがある。

そういったものを感じられるようになれば「運命の本」に出会える日も
近いかもしれません。