ども、杉野です。

気分がよかったので、今日も記事を書いてみました(笑)

早速、本編をどうぞ。

 

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第8号 失敗から学ぶということ

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たくさんの失敗を重ねて成功した人物として有名なエジソン
という人がいます。

彼は何度も何度も失敗を重ね、上手くいかない方法をいくつも
見つけることによって、最終的に大きな成功をおさめました。

この話は巷の自己啓発書では、

「だからあなたもたくさん失敗してください」

「そうすればエジソンみたいに成功できますから」

という風に繋げられるワケですが、こんなアホな話を鵜呑みに
しないでくださいね。

そもそもエジソンのやっていたことは厳密には「失敗」では
ありません。

彼が何度も重ねていたのは「検証」です。

この違いが理解できなければ、失敗から学ぶことはほぼ不可能です。

 

検証とは、自分で考えた仮説が上手くいくかどうかを試すことです。

例えばある男子が「バンドをやればモテるに違いない」という仮説を
立てたとしましょう。

彼はモテるために大学で軽音楽サークルに入り、バンドを組みました。

毎日ちゃんと練習もして、それなりに演奏もさまになってきました。

「これで俺もモテモテだぜ!」

そう意気込んで、いざ文化祭でライブ。

しかし、彼のライブを見ている女子は一人もいませんでした。

「なんでモテないんだよぉ・・・」

そこで彼は次の仮説を立てます。

「多分まだ俺はモテるほどには演奏が上手くなかったんだろう」

「もっと演奏が上手くなれば、モテるに違いない」

それから彼は猛練習を始めました。

毎日へろへろになるまでギターを弾き、気付いたときには彼は
大学内で一番ギターの上手い人間になっていたのです。

「これでいける」

そう思った彼は、ここぞとばかりに自分たちでライブハウスを借り、
周りのバンドと対バンのライブを決行します。

・・・しかし。

声をかけてくるのは男ばかり。

みんな彼のことを「ギターが上手い」と褒めてくれるのですが、
またしても女子は寄ってきませんでした。

「一体なにがダメなんだ・・・」

彼は悩みます。

「こんなにギターも上手くなって、バンドの完成度も上がって
きたのに、なんで俺より下手な奴らの方がモテるんだよ・・・」

悩みに悩んだあげく、彼はひらめきました。

「あ、そういえば、あいつらカッコイイ服着てたなぁ」

「もしかして、服装を変えればモテるんじゃないか」

そこから彼の次なる検証が始まります。

彼は今までギターや機材に注ぎ込んでいたお金を、すべて
ファッションに使って、モテる男子と同じような服装にしました。

「さすがにここまでやればモテるだろ」

しかし、そう思ってのぞんだ次のライブでも、彼に声をかける女子は
一人もいなかったのです。

これには彼も絶望してしまいます。

「どうせ俺は根っからのモテない人間なんだ・・・」

「どうせ俺がモテることは最初から不可能だったんだ・・・」

駅のホームでそんなことを考えていると、彼の目に女子と楽しそうに
会話をする男子の姿がうつりました。

「そういえば俺、女子の友達なんて一人もいなかったなぁ」

「・・・それだ!」

ここから彼がどんな行動を起こしたのかはご想像にお任せしますが、
要するにこれが仮説を立てて検証するということです。

 

エジソンがやったのも、これと同じ。

彼は自分なりに「こうすれば上手くいくに違いない」という仮説を
立てた上で、それを検証していただけなのです。

仮説の検証である以上、それが上手くいかないのは「普通」です。

だって上手くいくかどうかを確かめるのが検証なんだから。

検証の1つ1つにいちいち凹んでたら、キリがありません。

失敗から学べない人というのは、この「仮説を立てて検証する」
という視点が大きく欠落しています。

彼らは、失敗することは普通、という捉え方ができていない。

要は、欲張り過ぎなんですよ。

宝くじだって1枚買っただけじゃ当たらないでしょ?

100枚買ったって1000枚買ったって、当たらないことは
ざらにあるワケです。

宝くじすらそんなんなのに、人生の成功が3回や4回の挑戦で
得られるなんて、むしが良過ぎますよ。

 

ただ、宝くじと人生で大きく違うのは、後者は仮説を立てて
検証ができるということです。

宝くじは何度はずれても毎回あたる確率は変わりませんが、
人生は失敗すればするほど、成功する確率が高くなります。

もちろん、ちゃんと仮説を立てて検証していれば、の話ですけどね。

手当たり次第にテキトーに失敗しても、成功する確率が
上がることはありませんので、そこだけは勘違いしないように
気をつけてください。

 

仮説の立て方は自由です。

根拠があるに越したことはありませんが、最初の段階では
「バンドをやればモテる」みたいに根拠がないものも仮説として
成立します。

大事なのは、検証の過程でその仮説を修正していくということです。

いつまでも「バンドをやればモテる」のままでは、絶対に成功には
近づいていきません。

例の彼が「バンドをやればモテる」から「演奏が上手くなればモテる」、
「服装をカッコ良くすればモテる」という風に仮説を修正したように、
あなたも徐々に根拠のある仮説を立てていく必要があります。

これが失敗から学ぶということなのです。

より本質的には「哲学する」と言った方が正しいのですが、それはまた
少し話が難しくなるので、今はやめておきます。

とにかく。

今回は以下の2つを覚えておいてください。

 

1.失敗することは普通である

2.失敗から学ぶとは、仮説を立てて検証することである

 

これはちゃんとメモを取りましょう。

もう一度言います。

必ずメモを取ってください。

サボるのはあなたの自由ですが、どうなっても僕は知りません。

些細なことだと思うでしょうが

「神は細部に宿る」

のです。

 

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ありがとうございました。

杉野

 

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