【第35号】黄金律の真実
6月 01
ども、杉野です。
こんなに頻繁に記事を配信するのはいつぶりでしょうか。
気分の力というのは恐ろしいものです(笑)
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第35号 黄金律の真実
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「自分がしてほしいと思うことを相手にしてあげなさい」
自己啓発でよく用いられるこの黄金律には、多くの人が気付いていない
重要な意味がいくつか隠されています。
普通、これをサラッと読むと「はいはい、仕事を手伝ったり、
プレゼントをあげたり、有用な情報を教えたりすればいいんでしょ」
という風に解釈しがちなのですが、黄金律はそういう浅いことを
言っているのではありません。
まず自分がしてほしいと思うことを相手にしてあげるためには、
自分がしてほしいと思うことをしてあげたい思う相手が必要です。
いくら黄金律を守った方がいいとは言っても、見知らぬ他人や
好きでもない相手に自分がしてほしいと思うことをしてあげるのは、
かなり抵抗があると思います。
あなたがマザー・テレサのような人ならともかく、黄金律を守るには
普通、黄金律を守れる前提、つまり自分がしてほしいと思うことを
してあげたいと思う人たちと既に出会っている必要があるのです。
逆に言えば、そういう人たちと出会ってさえいれば、
黄金律はわざわざ守ろうと思わなくても勝手に守られます。
例えば自分の恋人や家族に対してなら、ほとんどの人は一定以上の
黄金律を実践しているはずです。
親孝行をしたり、恋人や子供にプレゼントをあげたり、それらは
われわれにとってごく普通のことですよね?
もう分かると思いますが、黄金律で重要なのは、黄金律を守ること
ではなく、黄金律を実践してしまう・実践せざるをえない関係を
多くの人と作ることなのです。
そもそもわれわれは「自分がしてほしいと思うこと」それ自体を
ほとんど理解していません。
それは今の自分に問いかけてみれば分かります。
今自分がしてほしいと思っていることは何か。
この問いにすぐに答えられる人はまずいません。
なぜなら、多くの人はいつもそんなことを考えながら生きている
ワケではないからです。
だとすると、今相手に何をしてあげるべきかも分からないことに
なります。
彼らはよかれと思ってアドバイスをしたり、お土産をあげたり、
お見合い相手を紹介したりすることがあるワケですが、このとき
彼らの頭からは大抵「自分がしてほしいと思うこと」がすっぽりと
抜け落ちています。
相手と同じ状況になったとき、自分ならそれをして欲しいと思う
だろうか。
その問いかけをせずに、安易に行動してしまうということです。
これは相手を好きであるほど、相手を大切に思っているときほど、
顕著に起こります。
そして本人は深く考えるまでもなく、それを「自分がしてほしいと
思うこと」だと信じ込んでしまっている。
要するに彼らは黄金律を実践しているつもりになっているのです。
黄金律を実践するには、良好な関係を作り、なおかつ「つもり」に
ならないために、いつでも自分を注意深く観察しておく必要が
あります。
もし黄金律を実践しようと思うなら、まずはこの2つを意識してみて
ください。
きっと不思議なことがたくさん起こり始めると思いますよ。
ありがとうございました。