ども、杉野です。

書けるときに書き溜めしておきます(笑)

ほいじゃ、どうぞ。

 

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第33号 成功のリミッター

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われわれ人間には自分の価値を自分で決めてしまう傾向があります。

われわれはいつもどこかで無意識に「自分はこれぐらいの人間だ」
というリミッターを設置していて、そのリミッターの範囲内でしか
思考・行動・判断をしません。

例えば多くの人はブランド品を自分には見合わないものだと
思っています。

なぜそう言い切れるかというと、彼らはブランド品を
その他のものと同じではなく、特別扱いしているからです。

ブランド品を大切にする、という極々一般にありがちな態度は、
自分にとってブランド品が特別なものである、つまり自分の価値と
つり合わないものであると決めつけている証なのです。

恋愛や仕事や勉強でも、あの人は高根の花だとか、とても自分には
あんな責任重大な仕事はできないとか、あんな難関校に受かる
はずがないとか、あらゆるところにリミッターがかかっています。

今挙げたのは比較的分かりやすい部類のリミッターですが、
こういったリミッターは食事や睡眠、細かく言えば歯磨きから
お風呂までわれわれの生活のあらゆる場面に存在します。

そのすべてでわれわれは「自分はこれぐらいの価値の人間だ」と
勝手に思い込んでいる。

僕がリミッターと呼んでいることからも分かるように、
われわれは自分がどれぐらい成功する(価値のある)人間かを
自分で「制限」してしまっているのです。

 

このリミッターを外すには、まずリミッターを見つけなければ
ならないワケですが、多くの場合、リミッターは分かり難い場所に
設置されています。

実際この記事を読むまで、自分にリミッターがかかっていることに
気付かなかった人もたくさんいると思います。

じゃあどうすればリミッターを見つけることができるのか、
という疑問が浮かんでくると思いますが、それは自分の思考や行動、
判断などをつぶさに観察する、という恐ろしく地味な方法しか
ありません。

いくらリミッターが分かり難い場所に設置されていると言っても、
それは自分の中にあるワケですから、がんばって目を凝らし、
耳を澄ましさえすれば見つかります。

逆に言えば、リミッターが外せないのは、それだけわれわれが
大雑把にしか、いや、場合によってはまったく自分のことを
観察していないからなのです。

 

成功するとは、今の自分を成功する自分に変えていくことです。

だとすれば、大雑把にしか自分のことを観察していない人が
大雑把にしか自分のことを把握できておらず、大雑把にしか
自分を変えていくことができない(成功できない)のは
当然でしょう。

彼らはたまにしか自分を観察せず、観察したとしても
大雑把にしか観察しないため、分かり難い場所に設置された
リミッターに気付くことができません。

まぐれで見つかることもたまにありますが、多くの場合は
リミッターのように見える「それっぽいもの」をテキトーに
いじって自爆することになります。

トイレを掃除すれば成功する。

寄付をすれば成功する。

これらが「それっぽいもの」の代表格ですが、彼らは大雑把にしか
自分を観察していないため、それっぽいものが本物に見えて
しまうのです。

リミッターはそんな浅くて明るいところではなく、もっと深くて
光の当たり難いところに設置されていて、パッと見は特別なものに
見えないようにカモフラージュされています。

けれども、目を凝らせば輪郭は見えるし、耳を澄ませば吐息の音も
聞こえてくる。

それに気付けないのは、彼らが気付こうとしないからなのです。

 

繰り返しますが、成功するとは、今の自分を成功する自分に
変えていくことです。

これは要するに、今の自分に設置されている成功のリミッターを
外して、成功する自分に変えていくということです。

どんな人でも、成功するために今の自分のすべてを変えなければ
ならないワケではありません。

われわれには、成功するために変えるべき部分とそうでない部分が
あります。

この区別をはっきりさせないから、大雑把にしか分かっていないから
多くの人はどうすれば成功できるか分からないし、それっぽいもので
自爆してしまうのです。

成功したければ、まずはリミッターを見つけてください。

自分をつぶさに観察してください。

自分の何をどのように変えるべきかが分かったときに、はじめて、
われわれは自分が望む自分になることができるのです。

ありがとうございました。