ども、杉野です。

年を越える前にまた記事が出来ちゃったのでお送りします。

年末年始の勉強の参考にしてください。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第16号 「成功したいなら好きなことをやれ」の真意

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「成功したいなら好きなことをやれ」

巷の自己啓発では、よくこういうことが言われます。

これは正しいアドバイスだと思いますし、誰もがこれをちゃんと
実践できれば成功者になれることは間違いないでしょう。

しかし、いつも言うように、この手の言葉には厳密さが
欠けています。

「好きなことをやれ」というアドバイス自体は間違いではないの
ですが、好きなこととは一体何なのか、どういう仕方で好きなことを
やればいいのか、という肝心の部分がいつも説明されないのです。

 

好きなこととは、厳密には「そのときに興味があること」、
「そのときにやりたいこと」を意味します。

重要なのは「そのときに」という部分で、われわれの好みや興味は
その時々で移り変わっていくものだということです。

例えば今この瞬間は「釣り」に興味があったとしても、魚を釣った
瞬間には「魚」に興味が移り、それを持って帰ったあとは「調理」に
興味が移るかもしれません。

ここまで極端でないにしても、去年は水泳に興味があったけど、
今年はなんだか水泳に冷めちゃって、今まで全然興味のなかった
将棋に目覚めた、なんてことは十分にあり得ます。

実際、僕は今デザインや生態学の勉強をしていますが、数ヶ月前は
農業の勉強をしていたし、その前は禅の勉強をしていました。

オリンピック選手のように十年以上も1つのことだけに興味を
持っている場合は、それだけが「そのときに興味があること」に
なりますが、細かく見ればその中でも小さな移り変わりは必ず
あります。

つまり、好きなことをするには、その都度自分を観察して、
興味のある方向に舵をとらなければならないのです。

 

次に、どういう仕方で好きなことをすればいいのか、という問題が
あるワケですが、これは

「他人にそれを教える前提で」

やってください。

自分のために好きなことをするんじゃなくて、その好きなことの
良さをどうすれば他人に伝えることができるのかを考えながら
好きなことをやれ、ということです。

だから将棋が好きなら、単に自分一人が将棋を楽しむのではなくて、
その楽しさをどうすれば将棋を知らない人に伝えることができるか、
ということを考えながらやる。

これを実践するだけで、将棋から得られる情報は100倍ぐらいに
なります。

理屈は簡単です。

自分ではなんとなく分かっていることでも、他人に伝えるとなると
「なんとなく」では許されないからです。

要は「なんとなく」という曖昧だった知識が、伝えることを
意識することによって、丁寧に吟味され、厳密に、明確になる
ということです。

これによって人間的にも、知的にも、成長は加速していき、
どんどん成功に近づいて行くことになります。

 

以上をまとめると

1.そのときに興味のあることをする
2.1を他人に教えるつもりでする

が「成功したいなら好きなことをやれ」の実践的な意味です。

ただ、1について注意しておかなければならないのは、
仮に自分のビジネスとは何の関係もないと思えたときでも、
そのときに興味のあることを優先しなければならない、
ということです。

先程の僕の例からも分かるように、僕はデザイナーではない
ですから、デザインの勉強をしたところで直接的にお金に
結びつくことはありません。

同様にして、演劇の勉強をしても、禅の勉強をしても、
これといって何かの利益が期待できるワケではない。

それでも自分の興味は最優先にしなければなりません。

なぜなら、それが「成功したいなら好きなことをやれ」の
真のメッセージだからです。

 

この言葉の奥には

「成功したいならば(どんなことがあろうと)好きなことをやれ」

というメッセージが隠されています。

これが成功者の覚悟です。

それぐらいの覚悟があるからこそ成功者は成功者なのだ、
ということを理解してください。

巷の本では「好きなことをやるだけでいいんだから簡単でしょ?」
みたいなことが言われますが、そんなことは決してないのです。

 

人生を成功させたいなら、人生を懸けなければなりません。

好きなことに人生を捧げなければなりません。

この当たり前のことを素直に受け止めましょう。

人は皆、成功者の「覚悟」や「生き様」に引き寄せられるのです。

どうせやるなら徹底的に。

その気持ちを忘れずに1年を過ごせれば、素晴らしい年になると
思います。

どうか、よいお年を。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:感想など。

この記事に関する意見や感想などがあれば、

info●philosophia-style.com

まで送ってくださいませ。

 

追伸2:ブログ。

メルマガのバックナンバーはブログに貼ってあります。

復習したい場合はいつでも見に来てくださいませ。

http://kokohiru.philosophia-style.com/

 

追伸3:メルマガの登録・解除。

登録・解除は以下のリンク先からどうぞ。

http://www.mag2.com/m/0001593615.html