【第13号】猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(4)

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ども、杉野です。

今回もレオン様は大活躍です(笑)

それではどうぞ。

 

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第13号 猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(4)

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・・・3日目・・・

この日、鉄平は約束の時間より30分早く起きていた。

レオン様に昨日のことを謝るためだ。

外はまだ真っ暗である。

「うーん、眠みぃー・・・」

鉄平が目をこすっていると、いつものようにレオン様が
突然現れた。

「よっ!」

「おはようございます」

「なんだ、今日は驚かぬのか」

「いや、昨日のことを謝ろうと思って」

「なるほどな」

「して、どうだった?」

「レオン様の言う通り、俺は何も分かってなかったよ」

「息抜きのつもりで言った飲み会が、逆にストレスになった」

「そうだろうな」

「お前は今ホンモノになるための訓練をしておるのだぞ」

「そんな人間が今更ホンモノでない人間に会ってなんになる」

「そうだね・・・」

「孤独を恐れるな、鉄平」

「やるべきことをやれば、いずれ新しい仲間ができる」

「それまでは自分のことだけに集中するのだ」

「今回の件は多めに見てやるから、次からは気を緩めるでないぞ」

「はい、ありがとうございます」

「分かればよろしい」

「しかし、アレだな、鉄平よ」

「ん?」

「謝る気があるなら、どうして私に手土産の1つも買って来ぬのだ?」

「いやー、それはー、あのー、そのー(やっぱりここでも食い意地は
健在なのか・・・)」

「ごめんなさい」

「それだけか?」

「あ、いや、じゃ、明日なんか買ってくるから」

「うむ」

「ふぅー(これからはつねに賄賂を用意しておくか)」

「では昨日と同じように、瞑想をはじめるぞ」

「おっす!」

 

ここから一週間、鉄平は昨日と同じことを繰り返した。

朝4時に起きて7時まで瞑想。

それから朝食を食べ、8時頃から昼休みを挟み夕方まで「なぜ?」と
自問自答し続けた。

そして遂に、鉄平は自分のやりたいことを見つける。

 

・・・8日目の夕方・・・

 

ノートを眺めていた鉄平が声をあげる。

「なんか分かったかもしれない」

「何がだ?」

「やりたいことだよ、やりたいこと」

「ほぉ、やっとか」

「うん」

「で、お前のやりたいこととは、なんなのだ?」

「バカにしたりしないでね」

「当然だ」

「俺、世界を楽しくしたい」

「これまた壮大な夢だな」

「漠然としているようだけど、そうじゃないんだ」

「俺の中ではすごくシックリきてるんだよ」

「言わずとも分かっておる」

「私を誰だと思っておるのだ」

「あ、そうだよね」

「お前の中でシックリきているのならば、それでよい」

「うん」

「今までは敢えて言わなかったが、お前に教えた方法を使うと、
結局は誰もがそのような結論に至る」

「世界を平和にする、世界を楽しくする、世界をよりよくする、
みんなを幸せにするなど、言葉は違えど言っていることは同じだ」

「しかし、その言葉の意味するところは、それぞれ異なる」

「お前がお前の中でシックリきているように、他の者は他の者の中で
シックリきているということだ」

「何が楽しいかは人によって異なる」

「当然、平和のイメージも異なる」

「だからこそ、他でもないお前自身の“楽しい世界”を見つける
必要があったのだ」

「今ならなんとなくだけど言ってる意味が分かるよ」

「うむ、それならよろしい」

「そういえばサン=テグジュペリも言っておったな」

「肝心なことは目に見えない、と」

「この言葉は視覚的なことだけに捉えられがちだが、実は違う」

「ヤツに言わせれば、目に見えないとは、言葉にならないものも
含んでいる」

「言葉になっているものは、言葉として目に見えるからな」

「つまり、お前の今の言葉にならないもの、なんとなく
分かっているものこそが、肝心なことなのだ」

「よく覚えておくようにな」

「うん、分かった」

「よし、それでは飯にするぞ」

 

「ところで鉄平」

「ん?」

「一週間ほど前に言っていたアレはどうなった?」

「アレって?」

「ほれ、言っておったではないか、何か買ってくる、と」

「あ、それのことね、ちゃんと買ってあるよ」

「おぉ、本当か!」

「もちろん」

「で、で、どこにあるのだ?」

「買ってあるなら、さっさと持ってこぬか」

「うん、じゃあちょっと待ってて」

鉄平は流し台の下から何かを取り出した。

「はい、これ」

「おおぉー!って、なんだこれは」

「サバの缶詰」

「きさまぁぁぁぁ、私を愚弄するにも程があるぞぉ!!」

「え?もしかしてサバ嫌い?」

「そういうことではないわ!」

「猫に貢ぐものといえば、マタタビに決まっておろうが、
この愚か者め!!」

「えぇ、そうなの!?」

「当たり前だ!」

「私がどれほど期待したことか・・・くぅ、私の青春を返せぇ!」

「いや、青春は関係ないだろ」

「この絶望感をどうしてくれる!」

「そんなこと言われてもなぁ・・・」

「呪ってやるぅー、呪ってやるぞぉー、鉄平・・・」

レオン様は鉄平の頭にしがみついた。

「んな大袈裟な」

「シャァァァー!!!」

「分かったよ、分かったから、ちょっと落ち着けって」

「とりあえず頭から降りなさい」

レオン様、着地。

「ふぅ・・・じゃあ今度マタタビ買ってくるから、今日はこれで
我慢してよ」

「ホントだな?ホントのホントだな?」

「ホントだって」

「今度裏切ったら、どうなっても知らぬからな」

「はいはい、分かったってば」

 

・・・9日目・・・

 

いつもの瞑想が終わり、鉄平がレオン様に質問する。

「ねぇ、レオン様」

「なんだ」

「やりたいことは見つかったけど、これからどうすればいいの?」

「やりたいことが見つかったのだから、やりたいことをやるに
決まっておろうが」

「いや、でも、世界を楽しくするためには何をすればいいの?」

「それはお前の考えることだ」

「うーん、そう言われても何から考えればいいか分からないよ」

「それもお前が考えるのだ」

「何から考えるのかを考えるの?」

「そうだ」

「むちゃくちゃだよ、そんなの」

「むちゃくちゃでも何でも、やるしかなかろう」

「なんかヒントちょうだいよ、ヒント」

「相変わらず脳みそは幼稚なままのようだな」

「悔しいけど言い返せない・・・」

「では私の質問に答えよ」

「お前の考える“楽しい世界”とは、どんな世界なのだ?」

「みんなが笑顔で、貧困がなくて、不安もなくて、誰もが
やりたいことをやって暮らしている世界、かな」

「では、人はどういうときに笑顔になったり、
不安がなくなったりするのだ?」

「うーん、好きなことをやってるときはみんな笑顔になると
思うよ」

「あと、お金がたくさんあれば不安はなくなるかな」

「前者はよい、後者は本当か?」

「え、だってお金がたくさんあれば何かあっても安心でしょ」

「では例えば大地震や大津波があったらどうする、それでも
安心なのか?」

「そんなことは滅多に起こらないんだから、考えても仕方ない
じゃない」

「確かにそうかもしれぬ」

「しかしな、鉄平、お前は大きな勘違いをしておるぞ」

「何が勘違いなの?」

「人間の不安は、いつどこでも無くなることなどない」

「無くなったように感じるのは、不安が見えなくなっている、
もしくは見ないようにしているだけだ」

「今お前が言ったこともそうであろう」

「人間はいつだって死の不安に襲われている」

「それは確かに滅多に起こらぬのかもしれんが、決して消えた
ワケではない」

「どれだけお金があっても、不慮の事故は防ぎようがない」

「大金を積んでも人間を蘇生することはできない」

「だとすれば、不安がなくなるということ自体が幻想に過ぎない
ということだ」

「なんか納得できないなぁ」

「人間はそう簡単には死なないよ、医学だって発展してるんだし」

「死という発想が大袈裟だと思うならば、骨が折れて手が
動かなくなったら、頭を打って半身不随になったら、
親が倒れて付きっきりで介護をしなくてはいけなくなったら、
ということを考えてみよ」

「少しは実感が湧いてくるはずだ」

「どれもお金では解決できぬ不安であろう」

「なるほど、そう言われればそうだね」

「じゃあどう頑張っても不安はなくせないってこと?」

「そういうことになるな」

「不安は無くすのではなく、向き合うものだ」

「そうすれば自然と余計な不安は消えていく」

「本来、不安は恐れるようなものではない」

「にもかかわらず、多くの者が不安を恐れているのは、
不安のことをよく知らないからだ」

「幽霊でもお化けでも、人間はよく分からないものを恐がる」

「不安は、漠然としているうちは恐いが、具体的で明確な不安は
恐るるにたらぬということだ」

「ふーん」

「で、今の話がやりたいことと何の関係があるの?」

「ホントに鈍いヤツだな、お前は」

「わるーございましたねぇ」

「まずはお前自身が自分の不安と向き合うところから始めろ、
と言っておるのだ」

「いくらやりたいことがあっても、不安に押し潰されている
ようでは、気持ち良く活動することはできぬだろ」

「あ、そういうことね」

「でも今のところ特に不安なんてないよ」

「本当か?」

「うん」

「それはウソだな」

「え、なんでさ、不安なんてないって」

「さっきも言ったであろう、不安が無い、というのは幻想だと」

「お前は自分の不安に気付いておらぬだけだ」

「その証拠にお前は私に施す牛乳代をケチっておる」

「それはお金が無いんだから仕方ないじゃない」

「それがお前の不安だ」

「お前は、お金がない、という不安を持っておるのだ」

「それって不安とちょっと違うような気がするんだけど」

「何も違うことなどない」

「少し想像してみろ」

「今後お前がやりたいことを実現するために、どうしても大金が
必要になった場合、お前は生活するためのお金がなくなってしまう
という不安を理由に、それを諦めるのではないか?」

「どうしても必要な本、どうしても必要な交通費、どうしても
必要な機材、どうしても必要な設備環境などが高額だった場合、
お前はそれにお金を払うことができないだろう」

「なぜなら、お前は来月や再来月の生活費がなくなることに
不安を感じているからだ」

「お前は今、収入がないために、自分のやりたいことにお金を
使えなくなっている」

「もし今私が、お前のやりたいことを実現するためには
この5万円の本が必要だ、と言ったら素直に買えるか?」

「買えない」

「どうしてだ?」

「だってギリギリ節約して半年の生活費しか捻出できないのに、
5万円の本なんて買っちゃったら、半年が5カ月になっちゃう
じゃない」

「そんなの買えないに決まってるよ」

「そこがホンモノになれるか否かを分けるのだ」

「ホンモノになりたければ、そこで5万円の本をあっさりと
購入できなければならない」

「たとえ半年の生活費が5カ月の生活費になろうとも、だ」

「言いたいことは分かるけど、それは理想論だよ」

「いくらやりたいことが大切だとは言っても、生活できなきゃ
どうしようもないでしょ」

「その発想が凡人の発想だと言っておるのだ」

 

「いいか、鉄平」

「不安と向き合えば、今お前が考えているような余計な不安は
すべてなくなる」

「余計な不安とは、考える(感じる)意味のない不安だ」

「半年が5カ月になる・・・それがどうしたというのだ」

「5ヶ月になるなら、5カ月でなんとかすればいい」

「そう考えるのがホンモノであろう」

「そして、そう考えるためにも、なぜ半年が5ヶ月になると
不安になるのか、ということを明確にしておく必要があるのだ」

鉄平は黙って話を聞いている。

「仮に、収入がないから、という理由でお前が不安だったとしよう」

「そこで次は、なぜ収入がないと不安になるのか、ということを
考える」

「すると今度は、貯金が減っていくから、という理由が出てくる
かもしれない」

「次も同様にして、なぜ貯金が減ると不安なのかを考える」

「これは、気持ちの余裕がなくなるから、という理由にしておく」

「ではなぜ貯金が減ると気持ちの余裕がなくなるのか」

「これが胆になるワケだが、お前の場合は、先のことばかり考えて
今のことを見ようとしないからだ」

「半年先や5カ月先なんて、どうなっているかは誰にも分からない」

「いつでも誰でも予定は未定だ」

「にもかかわらず、お前はその誰にも分からない未来のことを考えて
勝手に不安を増幅させている」

「今やることが、半年後や5カ月後の自分を変えるのだということを
忘れている」

「今5万円の本を買えば、5カ月後には余裕のある暮らしができて
いるかもしれないのに、お前にはそれが見えていないのだ」

「言い換えれば、お前には今自分できることを精一杯がんばって、
未来を変えてやろうという意志が欠けている、ということだ」

「そんな人間がホンモノになれるはずがなかろう」

鉄平はレオン様の目を見て答えた。

「まだちゃんとは理解できないけど、なんとなくは分かった」

「俺はまだまだスタート地点にも立てていないような状況だ
ってことだね」

「そういうことだ」

「やりたいことが分かっただけでは、何も事は起こせない」

「物事には順序というものがあるのだ」

「で、結局これから俺はどうすればいいの?」

「さあな」

「なにそれー」

「そんなことより」

「そんなことってなんだよ、そんなことって」

「気にするな」

「そんなことより飯にするぞ」

「うぅー・・・」

 

・・・昼食後・・・

 

「んがぁー!!やっぱり何すりゃいいのか全然分からない!!」

「そう焦るな、鉄平」

「息抜きでもしてきたらどうだ」

「息抜きって?」

「さあな」

「おいっ!」

「とりあえず最初の難所は越えたのだから、好きなところへでも
出かけてくればよかろう」

「好きなところって言われてもなぁ」

「オススメは?」

「私にそれを聞くのか」

「それぐらい教えてよ」

「ガラパゴス島だ」

「聞いた私がバカでした」

「あそこは楽しいぞぉー」

「もういいってば」

「では動物園はどうだ」

「そっちを先に言ってよ!」

「動物園かぁー、なんかいいじゃん、それ」

「ガラパゴス島には劣るがな」

「じゃあ早速行ってくるよ」

「土産を忘れるでないぞ」

「分かったよ(やっぱりそれが狙いだったか)」

 

・・・動物園・・・

 

「平日だと空いてるなー」

「お、最初はフラミンゴか」

※豆知識:フラミンゴの淡いピンク色は、餌の色素によるもので、
通常、動物園の餌は色づけのために着色料が混ぜられている。

「あいつら片足でずっと立ってて疲れないのかなぁ」

「あ、首が長いから、自分の胴体に頭を乗っけて休憩できるのね、
なるほど」

「まあいいや、つぎつぎ」

「タカ発見!」

「いや、あれはワシか?」

「あぁ、タカって書いてあるな」

「こいつらの目って、どこかで見たことがあるような気が
するんだよなー・・・」

「うーん・・・忘れた」

そこから鉄平はライオン、ゾウ、シマウマ、ペンギン、キリン、
オウム、爬虫類館、猿、ゴリラ、オットセイ、コアラ、羊、
山羊などを見て回った。

そして彼は最後にマンドリルを見つける。

「うおぉ、なんだ、この鮮やかな赤や水色は」

「こんな色が自然界に存在するのかぁ」

「そういえばオウムや爬虫類もめちゃくちゃ鮮やかな色だったなぁ」

「どうやったら、あんな色ができるんだろ?」

「というより、どこにあんな色をしている意味があるんだろ?」

「うーん、分からん」

「レオン様なら知ってるかなぁ」

「帰ったら聞いてみよ」

 

・・・夕方(帰宅)・・・

 

「ただいまー!」

「・・・」

「あれ?」

「ただい」

「よっ!」

「うわっ!?」

「またそのパターンかよ」

「お決まりだからな」

「それよりも動物園は楽しかったか?」

「うん、それなりにね」

「それは何よりだ」

「あ、そうそう、レオン様に聞きたいことがあったんだよ」

「なんだ」

「なんで南国の動物はあんな鮮やかな色なのか、レオン様なら
知ってるんじゃないかと思って」

「そんなことは知らぬ」

「えぇー、知らないのー」

「当たり前だ」

「そんな形而上学的な問いに、正解などあるはずがなかろう」

「ただ、それでガッカリすることはない」

「なんで?」

「お前の今日の収穫は、その疑問を得たことだからだ」

「どゆこと?」

「午前中は何を考えればいいか分からないと言っていたお前が、
今は考えることを見つけた」

「それで十分だということだ」

「ほぇ?」

「まあ理解できないなら、それでもよい」

「とにかくお前は今日、ちゃんと仕事をしたのだ、安心せい」

「はぁ、そうですか」

「うむ」

「で、鉄平」

「お前もしかして、また忘れたのではあるまいな」

「ん?なにを?」

「きさまぁぁぁぁぁ!!またしても土産を忘れおってぇ!!!」

「あ、いや(うわぁ、完全に忘れてたぁ・・・)」

「仏の顔も三度までと言うであろうがぁぁぁ!!!」

「えーっと、あのー、まだ二度目ですけどぉ・・・」

急にレオン様の目が元に戻る。

「お、確かにそうだな」

「ね、ね、だからあと1回猶予があるでしょ」

「私は自分の言ったことは守る主義だ」

「仕方あるまい、今回も仏の顔に免じて見逃してやる」

「ふぅ・・・」

「しかし次こそは覚えておれよ」

「本当にどうなっても知らぬからな」

こうして2人(1人と1匹)は、いろんなごたごたが
ありながらも、なんとかやっているのだった。

つづく。

 

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:イラスト募集。

もしこのメルマガ(もしくはブログ)を読まれている方で、
「レオン様と鉄平のイラストを書いてやってもいいぞ」という
奇特な方がおられましたら、ぜひ

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お寄せいただいたイラストは、すべてブログに貼りつけて
制作者HPなども宣伝させていただきます。

よろしくですー。

 

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【第12号】猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(3)

No Comments

ども、杉野です。

いつも通り、大体2ヶ月ぶりですね(笑)

今回はニャポレオン・ヒルの続きです。

意外と読まれているようなので、がんばってみました。

サクッと読んでくださいな。

 

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第12号 猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(3)

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・・・2日目・・・

リリリリリリリッ!!(目覚ましの音)

「うーん、むにゃむにゃ・・・」

「はぁー・・・朝かぁ・・・」

カチッ(目覚ましを止める)

「しかし、4時って早過ぎだよなー・・・」

鉄平はまだ布団にもぐって目をこすっている。

「よっ!」

「うわっ!」

「うわっ!とはなんだ、人を化け物みたいに」

「いっつも急過ぎるんだよ、出てくるのが」

「それにあんたは人じゃないって」

「まあ細かいことは気にするな」

「それより、今日はちゃんと起きていたようだな」

「言われてたからね」

「これからは毎日4時起きだからな、寝坊するなよ」

「えぇ!?毎日なんて聞いてないよ」

「今はじめて言ったのだから当たり前だ」

「いや、そういう意味じゃなくて」

「じゃあどういう意味だ」

「毎日4時起きってのは、ちょっと勘弁してほしいんですけど」

「なぜだ?」

「なぜって、ほら、やっぱり眠いし」

「理由になっておらんな」

「だってぇー」

「だってぇー、じゃない!」

「お前も、早起きは三文の得、という言葉を知っておるだろ」

「この言葉の意味は、やっていればすぐに理解できる」

「とにかく明日からもずっと4時起きだ、忘れんようにな」

「ふぇーい・・・」

 

「ところで、こんな朝早くから何やるのさ」

「瞑想だ」

「はぁ?瞑想?」

「そうだ」

「いやいや、俺、瞑想なんてやったことないよ」

「それは私が教えてやる」

「いや、そういう話じゃなくて、瞑想ってアレでしょ?」

「アレとはなんだ」

「あのー、宗教っぽいヤツでしょ?興味ないんだよねー、そういうの」

「お前は何と勘違いしておるのだ?」

「えっ?みんなで目をつむって、神様にお祈りするんじゃないの?」

「そんなことはせん、目はつむるがな」

「じゃあ瞑想ってなんなの?」

「瞑想というのは、精神をフラットな状態に保つための訓練だ」

「人間は普段、自分の解釈で世界を見ている」

「例えばお前は私のことを猫だと思っているが、実際には私は
猫ではない」

「前々から喋れる猫なんているワケないと思ってたけど、
やっぱりそうだったかぁ」

「そういう話ではない」

「え?」

「<猫>とは、厳密には、目がパッチリしていて、鼻にひげがあって、
4本足で歩くネコ科に属する小型動物のことだ」

「それを人間が勝手に解釈して<猫>と呼んでいるだけで、猫という
何かがこの世に存在するワケではない」

「実際に存在するのは、猫と解釈しうる何か、だということだ」

「何か、ってなにさ」

「そんなことはどうでもよい」

「どうでもよくないよ」

「レオン様が猫じゃないなら、一体何だっていうのさ」

「そういうことをいちいち気にしているから、お前には瞑想が
必要なのだ」

「はぁ?」

「瞑想は今言った、何か、を、何か、のまま見るための訓練だ」

「瞑想をやっていくと、世界のすべてがフラットに見られる
ようになる」

「今まで失敗だと思っていたことが、別の角度から見れば成功であり、
今までムカついていたことが、別の角度から見れば有り難いことである
ということに気付くようになるのだ」

「世界をフラットに見るとは、それをあるがままに捉えるということを
意味する」

「つまり、自分の感情や思考(認識)を働かさずに、世界を世界のまま
見るということだ」

「???」

「混乱しているようだな」

「まあ今のお前の頭では、無理もない」

「ガルゥゥゥ!!」

「はぁ・・・・」

「とにかく今から始めるぞ」

「えぇぇ・・・」

「あ、じゃあ、その前に1つだけ教えてよ」

「なんだ」

「瞑想を続けると、どんな効果があるの?」

「やれば分かる、と言いたいところだが、それぐらいは教えておいて
やろう」

「瞑想を続けていくと、自分の感情や欲望に振り回されなくなる」

「これが最も重要な効果だ」

「どういうこと?」

「例えばお腹が空いても、お腹が空いていること自体がどうでもいいと
思えるようになる」

「ムカつくことや悲しいことが起こっても冷静でいることができ、
物欲や金銭欲、その他の欲も消えていく」

「それって人間じゃなくなっていくってこと?」

「少し違うな」

「より自然に近づいていく、よりシンプルに暮らせるようになっていく、
と言う方が正しい」

「イメージで言えば、天皇や皇太子のような感じだ」

「ほぉ」

「私は彼らには関与しておらぬが、彼らも恐らく瞑想のような
何かしらの修行をしておるのだろう」

「そうでなければ、あのような人間離れした雰囲気をまとうことは
できぬからな」

「つまり俺に天皇や皇太子を目指せと」

「そういうことではない」

「じゃあどういうこと?」

「それはさっき言った通りだ」

「感情や欲望に振り回されなくなれば、それでよい」

「それ以上になりたいか否かは、やってみてからお前自身で考えろ」

「ふーん」

「少しはやる気になったか?」

「まあ少しはね」

「瞑想は、分かることよりも出来ることに意味がある」

「そういうものなのかね」

「そういうものだ」

「さあ、分かったら早速始めるぞ」

「へいへい」

 

「まずは座布団を用意しろ」

「座布団なんて持ってないよ」

「無いなら布団でよい」

「布団を3つ折りにして、その上に座れ」

「座り方は?」

「なんでも構わぬ」

「え?正座じゃなくてもいいの?」

「お前が一番楽だと思う座り方で座ればよい」

「そしてカーテンを閉めて電気を消す」

「これは私がやってやろう」

「あ、ありがとう」

「準備ができたら目をつむって、自分の呼吸、鼻の穴の空気の
出入りに意識を集中する」

「空気が入って出ていく、ただそれだけに意識を向けるのだ」

「このとき、体は可能なかぎり動かさぬように」

「動かしてもいいのは首と背筋のみ」

「どこかが痒くなっても、意識は呼吸に向けたままにする」

「痒みなんてものは、数分もすれば自然に消えていくからな」

「まずは30分続けるぞ」

 

・・・30分経過・・・

 

「よし、姿勢を崩してよいぞ」

「ふぅーーー、足がぁぁぁ・・・」

「しびれたか」

「うん・・・うおっ!!た、立てない・・・」

「ただじっとしているのが、こんなに辛いとは思わなかったよ」

「だろうな」

「それと、呼吸に意識を向けるのも案外難しいんだね」

「2,3分ぐらいは続くんだけど、気がついたら全然別のことを
考えていたりして、ぜんぜん集中できなかった」

「自分の意識がどれだけ散漫か分かっただろ」

「うん、これは認めざるを得ないね」

「人間は普段、そうやって無駄なことばかり考えて生きておる」

「だから無駄なことばかりに右往左往して、まともな判断が
できぬのだ」

「反省しましたー」

「よろしい」

「ではもう一度やるぞ」

「えー、まだやるのー」

「当たり前だ、さっさと準備しろ」

「はーい・・・」

 

この朝、結局鉄平は30分の瞑想を合計3回行った。

 

「おわったー!!!!」

「では朝飯にするぞ」

「おう!!」

「しかし、これでまだ7時だなんて信じらんないよ」

「瞑想してると、時間が経つのが遅いのなんのって」

「30分が2時間ぐらいに感じたよ」

「そうだろうな」

「動画を見ている時間と比べるとどうだ?」

「動画を見てるときは1時間が10分ぐらいに感じるから、
10倍以上の差があるね」

「なぜか分かるか?」

「そんなこと急に聞かれてもなぁ」

「では飯を食っている間に考えておけ」

「うーん・・・」

 

「ごちそうさまでした」

「うむ」

「何か答えは浮かんだか?」

「じぇんじぇん」

「やはりお前の頭では無理か」

「わるーございましたねぇ」

「じゃあ答えは何なのさ」

「無意識か意識か、これが関係しておる」

「動画を見るときには、人間の意識はほとんど働いておらぬ」

「その証拠に、お前は動画を見ても疲れぬだろ」

「うん、あんまり疲れないね」

「瞑想と比べたらどうだ?」

「瞑想の方が圧倒的にキツイよ」

「そう、人間は意識を使うと疲れるのだ」

「瞑想でなくても、ややこしい計算をした後や、テスト勉強をした
後などは疲れているはずだ」

「1時間しか勉強してないのにヘロヘロ、なんてことはざらに
あるだろう」

「たしかに」

「にもかかわらず、動画が何時間でも集中して見続けられるのは、
そこでは意識が使われていないからだ」

「だから疲れない」

「動画というのはよくも悪くも、意識ではなく無意識で、
思考ではなく感覚で捉えられる」

「それによって、何時間でも見続けられるということだ」

「もちろん動画を見る場合であっても、意識を使っていれば
そのかぎりではないが、そもそも意識しなければならないような
動画は人気がない」

「なんで?」

「見ていると疲れるのだから、当然だろう」

「小難しいことを言っている動画が不人気で、どうでもいい
下らない動画が人気なのは、そのためだ」

「これ以上の細かい話は割愛する」

「わかったか」

「大体はね」

「どこが分からんのだ」

「意識を使うと疲れるけど、無意識は疲れない、ってところ」

「なんで無意識は使っても疲れないの?」

「それは、そういうものだから、としか言い様がない」

「そもそも無意識が何なのかさえよく分かっておらぬのだから、
無意識の構造などは未知なる領域だ」

「なるほど」

「さぁ、余談はこれぐらいにして、今日の課題を始めるぞ」

 

「今日は何するんだっけ?」

「ブレインダンプの続きだ、お前はもう痴呆が始まったのか?」

「ひとこと余計だよ」

「まずは昨日のノートを開く」

「はい」

「あとはそのノートを見ながら、そこに書いてあるキーワードの
1つ1つに、なぜ、と問いかけていくだけだ」

「それだけ?」

「そう、それだけ」

「例は昨日言ったから分かるな」

「えっと、どうやるんだっけ?」

「やはりお前、痴呆ではないか?」

「その話はもういいから」

「仕方がない、もう一度説明してやろう」

「その代わり、分かっておるだろうな?」

「はいはい、昼ご飯に煮干しつけてあげるから」

「よろしい」

「口の悪さと食い意地だけは一流だな・・・」

「例えば、英語がペラペラになりたい、というキーワードが
あった場合、

なぜ英語がペラペラになりたいのか・・・外国人の友達が
ほしいから

なぜ外国人の友達がほしいのか・・・自分の世界を広げたいから

なぜ自分の世界を広げたいのか・・・今の自分の世界が
狭過ぎるから

なぜ今の自分の世界は狭過ぎるのか・・・殻に閉じこもって
いるから

なぜ殻に閉じこもっているのか・・・

という風に考えるということだ」

「なぜ、の回数は10回前後を目安にするといいだろう」

「それをやったあと、どうするんだっけ?」

「あとのことは考えなくてもよい」

「とにかく、これを1週間ほど続けるだけだ」

「ふーん」

「分かったら、さっさと始めるぞ」

「うん」

 

・・・昼食・・・

 

「そろそろ昼飯にするぞ」

「あ、うん」

「今回のは昨日の作業ほどには疲れないね」

「朝の瞑想の方がよっぽどキツかったよ」

「そうか」

「何か感じることはあったか?」

「うーん、今のところはまだ無いかなー」

「あ、ただ、意外と自分はいろんなこと考えてるんだな、
ってことは分かったよ」

「今までは単に高級な腕時計を欲しいだけだと思ってたのに、
その理由が自分の人間性に関係していたりして、自分の知らない
自分が見えてきた感じはする」

「それが狙いだからな」

「へ?」

「今の時点でそれが分かっているなら、やりたいことを
見つけるまでに、そう時間はかからぬだろう」

「ホントに?」

「うむ」

「ところで鉄平」

「ん?」

「これはどういうことだ!」

「何が?」

「煮干しは煮干しでも、3本しか入っておらぬではないか!」

「だって、まだ先は長いんでしょ?」

「だったら、こっちも色々節約しないと」

「それとこれとは」

「ウソはついてないもんねー」

「おのれ、貧乏人めー」

「次からはちゃんと本数まで指定してやるからな、覚えておれ!」

「いひひっ」

 

・・・昼食後・・・

 

「さて、再開だ」

「午後はどうするの?」

「同じことをやればよい」

「そっか、分かった」

ここで鉄平は大事なことを思い出した。

「あ、そうそう、そういえば昨日友達から連絡があって、
今日の夕方から出かける予定になったんだけど、問題ないよね?」

「今なんと言った?」

「いや、だから夕方から出かける予定があるんだよ」

「・・・」

「レオン様?」

「・・・お前は何も分かっておらぬようだな」

「え?なにが?」

「友達と2,3時間遊ぶだけでもダメってこと?」

「これだけのことやってるんだから、ちょっとぐらい息抜きしても
いいじゃないか」

「そう思うなら、好きにすればよい」

「それって、行ってもいいってことだよね?」

「お前が行きたいのならな」

「うっしゃー!!」

「じゃあ午後もちゃんと頑張りますので、よろしくお願いします!」

 

・・・夕方・・・

 

「あ、そろそろ時間だから行ってくるね」

「・・・」

レオン様は黙ったままコクリと頷き、そのあとはじっと夕焼けの空を
見上げていた。

 

「うぃっすー、ひさしぶりー!!」

「おぉ、鉄平」

「お前んとこの会社、潰れちゃったらしいな」

「そうなんだよぉ」

「生活は大丈夫なのか?」

「まあ失業保険やら何やらで、なんとかね」

「そかそか」

「あのー、余計なお世話かもしれないけどさ」

「ん?」

「よかったら、うちに来ないか?」

「さすがに俺にはお前を雇う権限はないけど、紹介ぐらいは
してやれるからさ」

「うちは出版会社だけど、鉄平みたいなエンジニアが一人いると
随分作業も効率化されて助かると思うんだよ」

「うーん、それは有り難い話なんだけど」

「うちはどうよ」

「お前、車の免許は持ってるだろ?」

「うん、一応持ってるけど」

「うち運送会社だからさ、免許さえあればなんとかなると思うぜ」

「そこそこキツイ仕事だけど、その分給料も結構もらえるし、
覚えることも少ないから、すぐに慣れるって」

「いや、まあそうかもしれないけど」

「なんか乗り気じゃないみたいだな」

「うん・・・」

「お前らってさ、なんで仕事してんの?」

「はぁ?なにを突然言い出すかと思えば」

「そんなもん、金稼ぐために決まってんじゃん」

「そりゃそうだろうけど、それ以外になんかないの?」

「なんかって?」

「例えば、やりがいとか、楽しさとか、情とか」

「うーん、みんないい人だから情は多少はあるけど、やりがいや
楽しさはそこまで感じてないなぁ」

「安定して金稼げりゃ、とりあえずそれでいいんじゃないの?」

「あ、もちろん楽なのに越したことはないけど」

「そうか」

「じゃあさ、今の会社が潰れたらどうするかって考えてる?」

「なーんも」

「右に同じー」

「私もなんも考えてないわ」

「潰れたら潰れたときに考えればいいんじゃねーの?」

「だって、鉄平も考えてなかったんだろ?」

「まあ確かにそうなんだけど」

「だったら一緒じゃん」

友達の一人がそう言うと、鉄平が突然大声を出した。

「一緒にすんなよ!!!!」

周りのみんなは驚いて固まっている。

「なんでお前ら、そんなにテキトーに生きてて平気なんだよ」

「お前ら本当に、そんな人生でいいのか?」

「自分の人生だぞ?」

「おいおい、なに急に熱くなってんだよ」

「バカみたい」

「いいじゃん、みんなそこそこ楽しくやってんだから」

「人生なんて、なるようにしかならないって」

「今日はそういう堅い話をするために集まったんじゃないんだし、
もっと気楽にやろうぜ」

「お、そういえば俺最近Aってマンガにハマってんだけどさ、
この主人公がまた間抜けで笑えんだよ・・・まずは内容を
教えてよ・・・いや、それがね・・・・・・」

この夜、鉄平は悟った。

自分はもう、彼らとは別の人間なのだ、と。

鉄平の頭に、あのときのレオン様の悲しげな顔が浮かぶ。

「明日、レオン様に謝ろう」

彼はそう心に誓ったのだった。

つづく。

 

この記事に関するご意見ご感想は

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ありがとうございました。

杉野

 

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【第9号】目標の明確化とその限界

No Comments

ども、杉野です。

先日、以前募集していた「目標を明確にする」に関する意見を
1名の方からいただきました。

ホントは複数のメールがなければ解説する気はなかったのですが、
その方の意見が非常に真面目かつ真剣に考えられたものだったので、
それに心打たれて解説することにしました。

僕も人間ですからね(笑)

感情が動かされれば、こうなります。

ちなみに、その優秀なメールをあなたにも見てもらおうと思って、
転載についての確認メールを送ったのですが、今のところ返事が
きていないので、転載不可ということで判断させて頂きました。

ちょっぴり残念ですが、まあ仕方ありません。

そんなワケで(?)さっそく本編をどうぞ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第9号 目標の明確化とその限界

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「失敗の最大の原因は、明確な人生目標の欠如にある」

これは毎度お馴染みナポレオン・ヒルの言葉ですが、世間の人たちも
みんな彼と似たようなことを言っています。

よく出される例としては

「大金持ちになる」という漠然とした目標ではなく、「1年後に
1億円稼ぐ」という具体的な数字を挙げた目標にしなさい

みたいなのが多いですね。

これぐらい明確にしておけば、そこから逆算して半年後に5千万円、
3ヶ月後に2500万円という風に短期的な目標も立てられるし、
短期的な目標が立てば今やるべきこともおのずと見えてくる。

だから目標は明確にしなければならない。

これが彼らの理屈です。

これについては僕も特に異論はありません。

お金持ちになることだけが目標なのであれば、こういう目標設定の
仕方は正しいと思います。

 

ただ、細かく言えば、お金持ちにも色々なタイプがあります。

デブで下品なお金持ち、ケチで嫌味なお金持ち、太っ腹なお金持ち、
上品で崇高なお金持・・・どれもお金持ちには違いありません。

このお金持ちの定義を仮に年商1億円としましょう。

そうすると、デブで下品な年商1億円のお金持ち、上品で崇高な
年収1億円のお金持ち、という風にお金持ちを分類することが
できます。

普通に考えて、デブで下品な年商1億円のお金持ちには誰もなりたく
ないでしょうから、多くの人が目指すのは上品で崇高な年商1億円の
お金持ちということにしておきましょう。

すると、ある重大な問題が生まれます。

「上品で崇高な」は明確化できないのです。

 

上品さや崇高さとは、特定の動作や仕草に由来するものではなく、
その場その場の対応によってきまります。

いつも言葉遣いに気をつけているからといって、その人が上品に
思われるとは限らないし、熱心なキリスト教徒だからといって、
崇高な人間だとは限りません。

言葉遣いだけが綺麗で、お金の使い方が下品なお金持ちなんて、
世の中にはゴロゴロいるワケです。

上品さや崇高さというのは、その人の生きる態度に由来します。

それらを身につけるには、常にそういう人間であろうという態度で
生きるしか方法はありません。

つまり、「上品で崇高な」という目標は、厳密に明確化することは
できないし、明確化するべきでもないのです。

 

巷の自己啓発書には、この辺の厳密さが大きく欠如しています。

目標には明確化していいものと、明確化してはいけないものが
あるにもかかわらず、それらの本ではどんな時も目標は明確に
しなければならないかのように説明されているのです。

明確化してもいいのは、数値化できる合理的な目標だけです。

お金、体重、テストの点数、短距離走のタイム、資格試験の合格、
起業、会社の顧客数などなど、これらは明確化してもいい目標であり、
そうしないと意味を為さないものがほとんどですから、むしろ明確化
しなければならないものだと思います。

資格試験や起業が数値化できるというのは少し違和感があるかも
しれませんが、合否や成功失敗のように1か0かで判断できるものは
すべて数値化できると捉えてください。

逆に上品さや崇高さなどは、「少し上品」とか「崇高なときもある」
みたいなことが、往々にしてあり得ます。

これらを「今日は50%の上品さを目指そう」という目標にした
ところで、何の意味もありません。

できるのは精々「昨日よりも上品であろう」ということぐらいです。

けれども、この目標においては、それで十分なのです。

昨日よりも今日、今日よりも明日。

そうやって過去の反省を活かして生きていこうという態度そのものが
上品で崇高な生き方なのですから。

 

年商1億円を目指すことは、何も悪いことだとは思いません。

目指したければ頑張ればいいと思うし、そういう努力を重ねることは
素晴らしいことだとも思います。

ただ、その努力の「仕方」で、上品さや崇高さが決まってくることを
忘れないで欲しいのです。

下品な仕方で1億円を稼げば、下品なお金持ちになります。

上品な仕方で1億円を稼げば、上品なお金持ちになります。

多くの人が見落としていますが、すべてはお金持ちになるプロセスに
かかっているのです。

その意味で、仮にどれだけお金が欲しくても、われわれは1億円を
稼ぐことだけを目標にすべきではありません。

そうではなく、いかに紳士的で上品で崇高でスマートなやり方で、
お金を稼ぐことができるのか。

そっちにこだわるべきであり、それが成功に値する人間としての
在り方なのです。

 

われわれにとって重要なのは、明確化できる目標ではなく、
明確化できない目標です。

この違いを厳密に理解してくださいね。

 

この記事に関するご意見ご感想があれば

info●philosophia-style.com

まで送ってください。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:迷惑メール事情について。

ここのところ(特にGメールで)僕のメールが迷惑メールフォルダに
入れられてしまう現象を確認しています。

何人かの方からも、そういう報告を頂きました。

まぐまぐは恐らく大丈夫だと思うのですが、もし確実に受け取りたい
場合は、各々のメールソフトでフィルター設定などをしておいてください。

よろしくです。

 

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実はたまに書評なんかも書いています。

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【第7号】逆境の時代を生き抜くために

No Comments

ども、杉野です。

前回からすっかり間が空いてしまいましたね。

この間にちゃんと復習してましたか?(笑)

あんまり長かったから忘れちゃってるかもしれませんが、
前回募集した意見は今のところ1つも届いていないので、
あれに関する解説はスルーということにします。

気が向いたらどこかで書くかもしれませんが、他にも話すことは
山ほどあるので、どうなるかは分かりません。

もし「やっぱり解説してほしい」と思ったら、後からでもいいので
意見を送ってください。

いくつか意見が集まれば、その時点で解説することにします。

 

ちなみに、今後もこうやって期間が空いてしまうことがあると
思いますが、このメルマガは「不定期」ということにしてあるので
あんまり気にしないでくださいね。

人間ってのは、毎回定期的に記事が書けるほど便利にはできて
ないんですよ。

2日3日連続で書けることもあれば、今回みたいに20日ぐらい
空いても書けないときは書けない。

僕だって人間だもの、仕方ないじゃない(笑)

まあどんだけ遅くても1ヶ月以内にはメールを送ると思います。

もし届かなかったら僕が死んだということにしてください(笑)

というか、僕がいつ死んでも後悔しないように、生きている間に
感想やら質問やらを送っておきましょう(笑)

メールの宛先は

info●philosophia-style.com

まで。

ではでは、本編のはじまり、はじまり。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第7号 逆境の時代を生き抜くために

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

今回はナポレオン・ヒルの

「逆境には必ずそれ相応もしくはそれ以上の利益の種子が存在する」

という言葉を取り上げてみましょう。

一般に、逆境とは自分を窮地へ追い込む状況のことを言います。

会社が倒産して失業した、交通事故に遭って足の骨を折った、
大学の受験に落ちた、地震や火事で住む家がなくなったなどなど、
人生にはトラブルがつきものです。

多くの場合、このトラブルをキッカケに人は逆境に陥ります。

人は逆境に陥ると、当初の状態を復帰させるために、今までして
こなかった努力を必死で始めます。

再就職のために新しい資格の勉強を始めてみたり、家から出なくても
できる仕事を探してみたり、大学に行く以外の道を探してみたり、
生き方そのものを見直してみたり、そういうことを始めるワケです。

 

ただ、ここでちょっと考えてほしいことがあります。

そもそもその逆境に陥る前から今挙げたような努力をしていれば、
逆境は逆境にならずに済んだのではないでしょうか。

例えば会社が倒産して失業したとしても、会社が潰れる前から
相応の努力をして他社でもバリバリ働けるだけの実力をつけていれば、
失業は痛くもかゆくもなかったはずです。

実は僕も以前、失業を経験しています。

僕の勤めていた会社はあるラジオ局の仕事を請け負っていたのですが、
その局が突然ほかの局に吸収されることになり、うちの会社は9割の
仕事を失いました。

それに伴ってリストラが・・・みたいな典型的な流れではなかった
とはいえ、そういう事情で僕も失業したのです。

しかし、これは僕にとって逆境ではありませんでした。

というのは、このことが起きる5年以上前から、僕はずっと独立の
準備を進めていたからです。

実際、その時の僕の感情は

「起業するには丁度いいタイミングだな」

でした。

まさかこんなに早くラジオ業界が衰退するとは予想していません
でしたが、そうなっても大丈夫なように準備はしていました。

そもそもラジオ業界が先細りなのは目に見えてましたからね。

つまり逆境とは、多くの場合、怠惰な人間だけが経験するものだ
ということです。

 

ナポレオン・ヒルの言うとおり、逆境に利益の種子が存在することは
間違いないと思います。

逆境を経験し、それを乗り越えた人は、かなり高い確率でその種子を
手に入れることができるでしょう。

ただそれは逆に言えば、逆境に陥るまでその人は利益の種子を探そうと
しなかったということです。

ナポレオン・ヒルは「逆境には利益の種子がある」と言っていますが、
その他に利益の種子がないとは一言も言っていません。

彼は逆境以外のことについては、ここでは触れていないのです。

彼の著書をちゃんと読んでいれば分かることですが、彼は失敗や
挫折にも、逆境と同じように利益の種子があると言っています。

言葉は「成功の糧」という言い方になっていますが、利益の種子でも
成功の糧でも似たようなものです。

要は、逆境じゃなくても、いろんなことにチャレンジして失敗したり
挫折したりしていれば、利益の種子は手に入るということです。

 

だったら。

 

逆境なんて待ってないで、自分から利益の種子を探しに行ったら
どうでしょうか。

失業してから必死になるなんて、どう考えてもリスクが高過ぎます。

そんな状況で冷静に資格の勉強なんてできるワケがないし、
きっとまともな仕事だって見つかりません。

また骨を折ってから家で出来る仕事を探したって、どうせ録音データの
書き起こしやアフィリエイトや内職ぐらいしか見つからないと思います。

僕の仕事は足の骨を折ってもできるし、独立しているワケですから
当然失業も関係ありません。

というか、ある意味ではつねに失業中です(笑)

地震で家が潰れても、パソコンとネット環境さえ手に入れられれば
いつでも復活できる。

これぐらい準備を整えておけば、逆境に陥る確率はほぼゼロです。

もちろん利益の種子はその準備をする過程でガシガシ手に入ります。

他にも利点を挙げていけば色々ありますが、細かいことはともかく、
こういう環境を自分で作って、あらかじめ利益の種子を確保して
おくことが、特に今の時代においては重要なことなのです。

 

ナポレオン・ヒルの言葉は、ただの事実です。

「逆境には利益の種子がある」

そう言っているだけで、逆境を乗り越える方法も、利益の種子を
手に入れる方法も、利益の種子を利益のなる木に育てる方法も
何一つとして彼は教えてくれません。

それは自分で考えて、実践して、失敗して見つけるものだからです。

あなたにはあなたの逆境があり、それは他の人の逆境とはまったく
違います。

同じ逆境は何1つとしてありません。

失業という状況は同じでも、僕の失業とあなたの失業は別物なのです。

つまり、逆境に対処する方法は事実上、人の数だけ存在する
ということです。

だとしたら、それがノウハウにできないのは当然ですよね。

だってあなたの逆境と僕の逆境は違うんだから。

言えることがあるとすれば、

「情熱を持って生きること」

が逆境を乗り越える最大の助けになるということぐらいです。

ここから先はその人自身が考えて、自分で自分の成功哲学を
生み出していかなければならない。

それが逆境を乗り越えるということであり、成功するということ
なのです。

 

あなたが頼れるのはあなただけです。

しっかり準備を進めましょう。

 

この記事に関する意見や感想は

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ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:『脱凡人のすすめ』について。

今まで紹介したことがなかったと思うんですが、僕は独自配信で
『ここヒル』以外にもう1つメルマガを発行しています。

その名も『脱凡人のすすめ』。

タイトルの通り

「がんばって凡人から脱していきましょう」

という内容です。

なんでこんなメルマガを出しているのかというのは色々理由が
あるのですが、一番大きな理由を挙げるなら

 

凡人が生き残れる時代はもう終わっているから

です。

これは人だけでなく企業や国も含みます。

平凡な人間、平凡な企業、平凡な国・・・。

そんなものはもはや誰も求めていません。

イノベーションという言葉がよく使われることからも分かるように、
今の世界は

「新しい」

「普通じゃない」

「有り得ない」

そういうものを求めているのです。

あなただって、このメルマガを「普通じゃない(面白い)」と
思ったから読んでいるのではないでしょうか?

僕が普通にナポレオン・ヒルの言葉を紹介するだけのメルマガを
発行していたら、恐らくあなたは読まなかったと思います。

そして僕がその辺にいる普通の人間だったら、こんなメルマガを
書くことはできなかったでしょう。

つまり、あなたのためにも、僕のためにも、僕は凡人から脱し
なければならなかったのです。

 

素朴な感覚で考えましょう。

普通の人間になんて、ついて行きたいと思わないですよね?

同様に、普通の人生なんて、つまんないですよね?

だったら普通じゃない人間になって、普通じゃない人生を作って
みませんか?

『脱凡人のすすめ』は、この意見に共感できる人を応援する
メルマガです。

もし興味があれば、登録してみて下さいな。

https://sv223.xserver.jp/~philosophia/philosophia-style.com/form.html

 

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【第6号】正しい目標とは何か

No Comments

ども、杉野です。

クイズの解説はどうだったでしょうか?

なるべく誰にでも分かるように書いたつもりなのですが、
分からない箇所があれば遠慮なく言ってくださいね。

どうやら最近の僕の常識は、世間一般の常識から離れてきている
ようなので、僕にとっての「分かりやすい」が、あなたにとっての
分かりやすいになっているかどうかが僕には分からないのです。

書いた以上はちゃんと読んでもらいたいし、読む以上はちゃんと
理解してもらいたいので、分からないことは素直に「分からん!」と
言ってもらえる方が、僕としても助かります。

何より、あの解説は、これから先1年ぐらいの日本を知る上では、
おそろしく重要ですから、サラッと読んで分かった気にならないで
下さいね。

解説に関する質問はいつも通り

info●philosophia-style.com

までどうぞ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第6号 正しい目標とは何か

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

目標についてナポレオン・ヒルは著書の中で

「目標も計画もないしに成功はありえない」

と言っています。

恐らく多くの人はこれを

「目標がないと成功できない」

という風に解釈していると思うのですが、彼はまったくそんなことは
言っていません。

この言葉を考える際にまず注意しなければならないのは、彼の言う
「成功」とは何かということです。

目標も計画もないしにはありえないもののことを彼は「成功」と
呼んでいるワケですが、「成功」の定義はこれを逆に考えればすぐに
分かります。

目標や計画を設定すればありえるもの。

それが彼の言う「成功」です。

つまり「成功」とは、目標達成のことです。

「目標や計画なしには目標達成はありえない」

こう言い換えてしまえば、今言ったことは明らかだと思います。

要するに彼は

「目標を達成するためには目標は欠かせない」

と言っているだけなのです。

その意味では彼の言っていることはまったく正しいことなのですが、
これが何の役にも立たない発言であることもまた事実です。

だってこれは「水なしには生物は存在しえない」って言ってるのと
同じですから。

だからなに?って話です。

それを知ったところで目標を立てられるワケでもなければ、目標達成に
近づけるワケでもありません。

僕はこの言葉をナポレオン・ヒルの名言を紹介するサイトから取って
きたのですが、こんな言葉を恥ずかしげもなく名言として紹介しちゃう
センスの無さにびっくりです。

 

目標達成に目標が必要なのは当然だとしても、目標は立てりゃいい
ってもんじゃありません。

重要なのは、その目標が「正しい目標」であるかどうかです。

多くの人は、深く考えることなしに達成したいことを目標にします。

例えば「TOEICで800点以上を取る」とか「来年までに自動車の
免許を取る」とか「半年で10キロ痩せる」とか、そういうのが主に
凡人が立てる目標です。

これはべつに悪いことではないのですが、そうして立てた目標の
ほとんどは達成できません。

その理由は、達成できなくても何の責任も負わなくて済むからです。

ためしにTOEICで800点以上を取らなかったら給料が20%
減らされる、という設定を考えてみてください。

これでもあなたは目標を達成できないでしょうか?

もちろん試験までの期間があまりに少ない場合や、学力的にひらきが
あり過ぎる場合、仕事が恐ろしく忙しい場合などは無理がある
でしょうが、そういう過酷な条件でなければ大半の人が達成せざるを
えないと思います。

しかし、この方法はあまり現実的ではありません。

というのは、そもそも今例に挙げたような大きなリスクを自分から
背負える人がほとんどいないからです。

TOEICで800点を取れなかったら20%減給してください、
なんてことを自分から頼める人がこの世にどれだけいるでしょうか。

そんなことが出来る人は、とっくに800点なんて取っていると
思います。

つまり、いかにして自分を目標を達成せざるをえない状況におくかが、
目標達成における胆なのです。

 

それを解決してくれるのが、達成すべき目標です。

その目標は、達成したい目標である以上に、達成すべき目標なのか。

これを考えてください。

僕のメルマガはその両方を満たしているつもりです。

「真の成功哲学を教える」というのは、僕のしたいことでもあるし、
少しでも日本を底上げするためにも発信すべきだと思っています。

その理念に共感してメルマガを読んでくれているあなたがいる時点で、
その目標はそう易々とは裏切れません。

この「すべき」目標をあきらめることは、僕だけの問題ではなく、
あなたに、日本に、世界に、損害を与えることになるのです。

大袈裟だと思うでしょうが、それぐらい思っておいて丁度です。

そうじゃないと目標なんて簡単に諦めちゃいますから。

ファッションモデルをやっている女性が、いとも簡単にダイエットに
成功してしまうのも、この原理が働いています。

彼女たちは、彼女たちに憧れているファンを絶対に裏切れないから、
ダイエットに失敗することが許されないだけなのです。

彼女たちにとってダイエットとは「したいこと」以上に
「すべきこと」であって、彼女たちがダイエットという目標を必ずと
言っていいほどの割合で達成できてしまうのには、こういう理由が
あります。

言われてみれば当たり前の話なんですが、みんな全然わかってない
ですよね。

自分以外の人間に対して、どれだけ責任を持てるか。

目標が達成できるかできないかって、これだけの差なんですよ。

「正しい目標」さえ、達成すべき目標さえ立てられれば、それだけで
達成は約束されたようなものなのです。

 

それに加えて、達成すべき目標には大きなおまけが付いてきます。

それは、自分を応援してくれるファンや仲間がたくさんできる、
ということです。

ビジネス書の類では、セミナーや異業種交流会に出席して人脈を
作れだの何だのとうるさいものが多いですが、人脈というのは
こうやって作るんです。

こうして出来たファンや仲間は、あなたが困ったときに“真剣に”
助けてくれるし、応援してくれます。

なぜなら、あなたが目標を断念することは、あなたの仲間にとっても
不利益なことだからです。

もし山中教授が資金不足でiPS細胞の研究ができないようになったなら、
おそらく大勢の人が京大の研究所にお金を寄付するはずです。

もし石川遼選手が資金不足でゴルフの練習すらまともにできないような
状況になったなら、多くのゴルフファンやスポンサーが彼に資金援助する
でしょう。

それが人脈です。

仲が良いとか、よく飲みに行くとか、そんな薄っぺらい表面的な関係は
いくらでも作れますが、本当に困ったときに助けてくれるファンや仲間は
達成すべき目標に向かっていないと作れません。

達成すべき目標には、こんなおまけを生み出すパワーもあるのです。

 

目標設定において、自分の達成したい目標を立てるのは三流です。

そして自分の達成すべき目標を立てるのは二流です。

一流になるには、自分の達成すべき目標を立て、それを堂々と世界に
宣言しなければなりません。

「私はこれをやり通します」と。

そうして初めて、一流への扉は開かれるのです。

どれだけ自分を追い込めるか。

どれだけ大きな責任を背負えるか。

結局、人間の器の大きさを決めるのは、そこだと思います。

成功するに相応しい人間になるためにも、ぜひ達成すべき目標を
立ててください。

そしてそれを周りに宣言し、実践してください。

その一歩が、あなたという人間を大きく変えるのです。

 

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ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:意見を募集します。

よく巷の本では「目標は明確にしろ」ということが言われますが、
あなたはこれについてどう思いますか?

正しいと思う、間違いだと思う、その他諸々なんでも構いません。

なにか意見を考えて、その根拠とともに送ってください。

前に出したクイズ同様、求めているのは「正解」ではなく「回答」
ですから、そこは誤解しないように。

いくつか回答があれば、近いうちに解説します。

何の反応もなければ解説もしませんので、あしからず。

メールは

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まで。

件名は【目標について】とでも書いておいてください。

よろしくー。

 

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