【第16号】「成功したいなら好きなことをやれ」の真意

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ども、杉野です。

年を越える前にまた記事が出来ちゃったのでお送りします。

年末年始の勉強の参考にしてください。

 

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第16号 「成功したいなら好きなことをやれ」の真意

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「成功したいなら好きなことをやれ」

巷の自己啓発では、よくこういうことが言われます。

これは正しいアドバイスだと思いますし、誰もがこれをちゃんと
実践できれば成功者になれることは間違いないでしょう。

しかし、いつも言うように、この手の言葉には厳密さが
欠けています。

「好きなことをやれ」というアドバイス自体は間違いではないの
ですが、好きなこととは一体何なのか、どういう仕方で好きなことを
やればいいのか、という肝心の部分がいつも説明されないのです。

 

好きなこととは、厳密には「そのときに興味があること」、
「そのときにやりたいこと」を意味します。

重要なのは「そのときに」という部分で、われわれの好みや興味は
その時々で移り変わっていくものだということです。

例えば今この瞬間は「釣り」に興味があったとしても、魚を釣った
瞬間には「魚」に興味が移り、それを持って帰ったあとは「調理」に
興味が移るかもしれません。

ここまで極端でないにしても、去年は水泳に興味があったけど、
今年はなんだか水泳に冷めちゃって、今まで全然興味のなかった
将棋に目覚めた、なんてことは十分にあり得ます。

実際、僕は今デザインや生態学の勉強をしていますが、数ヶ月前は
農業の勉強をしていたし、その前は禅の勉強をしていました。

オリンピック選手のように十年以上も1つのことだけに興味を
持っている場合は、それだけが「そのときに興味があること」に
なりますが、細かく見ればその中でも小さな移り変わりは必ず
あります。

つまり、好きなことをするには、その都度自分を観察して、
興味のある方向に舵をとらなければならないのです。

 

次に、どういう仕方で好きなことをすればいいのか、という問題が
あるワケですが、これは

「他人にそれを教える前提で」

やってください。

自分のために好きなことをするんじゃなくて、その好きなことの
良さをどうすれば他人に伝えることができるのかを考えながら
好きなことをやれ、ということです。

だから将棋が好きなら、単に自分一人が将棋を楽しむのではなくて、
その楽しさをどうすれば将棋を知らない人に伝えることができるか、
ということを考えながらやる。

これを実践するだけで、将棋から得られる情報は100倍ぐらいに
なります。

理屈は簡単です。

自分ではなんとなく分かっていることでも、他人に伝えるとなると
「なんとなく」では許されないからです。

要は「なんとなく」という曖昧だった知識が、伝えることを
意識することによって、丁寧に吟味され、厳密に、明確になる
ということです。

これによって人間的にも、知的にも、成長は加速していき、
どんどん成功に近づいて行くことになります。

 

以上をまとめると

1.そのときに興味のあることをする
2.1を他人に教えるつもりでする

が「成功したいなら好きなことをやれ」の実践的な意味です。

ただ、1について注意しておかなければならないのは、
仮に自分のビジネスとは何の関係もないと思えたときでも、
そのときに興味のあることを優先しなければならない、
ということです。

先程の僕の例からも分かるように、僕はデザイナーではない
ですから、デザインの勉強をしたところで直接的にお金に
結びつくことはありません。

同様にして、演劇の勉強をしても、禅の勉強をしても、
これといって何かの利益が期待できるワケではない。

それでも自分の興味は最優先にしなければなりません。

なぜなら、それが「成功したいなら好きなことをやれ」の
真のメッセージだからです。

 

この言葉の奥には

「成功したいならば(どんなことがあろうと)好きなことをやれ」

というメッセージが隠されています。

これが成功者の覚悟です。

それぐらいの覚悟があるからこそ成功者は成功者なのだ、
ということを理解してください。

巷の本では「好きなことをやるだけでいいんだから簡単でしょ?」
みたいなことが言われますが、そんなことは決してないのです。

 

人生を成功させたいなら、人生を懸けなければなりません。

好きなことに人生を捧げなければなりません。

この当たり前のことを素直に受け止めましょう。

人は皆、成功者の「覚悟」や「生き様」に引き寄せられるのです。

どうせやるなら徹底的に。

その気持ちを忘れずに1年を過ごせれば、素晴らしい年になると
思います。

どうか、よいお年を。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第10号】成功法則の限界

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ども、杉野です。

えー、長いこと死んでました(笑)

もう前回から2ヶ月ぐらい経っちゃったかもしれませんね。

なんでこういうことになったのかは、今回の記事を読めば
分かると思うので、早速本編に入ることにしましょう。

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第10号 成功法則の限界

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同じ時間に、同じ教室で、同じ教科書を使って、同じ先生の、
同じ授業を受けて、同じテストが出されるにもかかわらず、
人によって成績が違う。

これは誰もが学生時代に経験することです。

どれだけ熱心な先生が熱心に授業をやっても、生徒によって
必ず成績に差が出ます。

数学が得意な生徒もいれば、数学が苦手な生徒もいるし、
英語が得意な生徒もいれば、英語が苦手な生徒もいる。

当たり前のことです。

しかし、巷の自己啓発や成功哲学では、この当たり前のことが
あまりにもあっさり無視されています。

それはよく前書きに書かれている

「これを実践すれば、あなたは必ず成功します」

というセリフからも明らかです。

その本の内容がどれだけ優れていたとしても、それによって
成功できる読者は恐らく1%にもどときません。

なぜなら、みんなそれぞれ別の人間だからです。

この世に同じ人間は一人としていません。

30人の生徒がいれば、そこには30通りの学び方があり、
30通りの分かりやすさがあります。

例えば「5+6=?」という問題がすぐに解ける人であっても
「?+?=11」という問題をすぐに解けるとは限りません。

ある人は前者の方が分かりやすいと感じるかもしれないし、
別のある人は後者の方が分かりやすいと感じるかもしれません。

同じことを教えるのでも、こういった違いがそれぞれの生徒の
理解度に影響を与えるのです。

言われれば当たり前のことなんですが、われわれはどこかで
このことを忘れています。

テストで90点を取ったAさんと15点しか取れなかったBさんを
比べてBさんをバカだと思ってしまうのはそのためです。

ここまでの話を踏まえるならば、恐らくそのテストはAさん向きの
Aさんに有利なテストだっただけです。

もちろんAさんはAさんなりに努力したのだと思います。

しかし、同じ先生の、同じ授業を受けて、同じテストを出された
にもかかわらず、2人にこれだけの差が生まれる理由としては、
その先生や授業やテストとAさんの相性がよかった(逆に言えば
Bさんとは相性が悪かった)と考えるのが妥当です。

つまり、人間と人間に相性があるように、方法と人間、テストと
人間にも相性があるのです。

巷の成功法則は今言ったことをまったく無視しています。

「これをやれば絶対に成功できる」なんてことは、それこそ絶対に
あり得ません。

牛乳を飲んで背が伸びる人もいれば、お腹を壊す人もいるし、
玄米だけを食べて健康を保てる人もいれば、野菜やお肉を
食べなければ健康を保てない人もいる。

1日3時間の睡眠で十分な人もいれば、10時間ぐらい寝ないと
足りない人もいる。

それが人間です。

何がその人のためであるかは一概には言えません。

人間には必ず向き不向きがあります。

そして、何が自分に合っているのかは、究極的には自分にしか
分かりません。

要するに、その人には、その人に合った成功法則があるのであり、
それは自分で見つけるしかないということです。

参考までに個人的な話をさせてもらうと、僕は目標を立てること
自体が向いていません。

僕の場合は、具体的な目標を立てると、むしろやる気が落ちて
しまうのです。

それは僕に根性がないからかもしれないですが、目標を考えずに、
そのときに楽しいと思えることをやっている方が結果として
良い方向に進みます。

そのため、自慢じゃないですが、僕は片手で数えられるぐらいしか
目標を達成したことがありません(笑)

一般的に見れば、完全に「だらしのない奴」です。

このメルマガだって、どんだけ休んでんだ、って話ですしね。

けれども、それが僕なんだから仕方がない(笑)

これは開き直っている面も若干ありますが、それ以上に、
僕は僕のペースでやらなければ本来の力を発揮できないのです。

力を発揮できない僕なんて、存在する価値がありません。

あなただって、好き好んで僕の力の抜けたショボイ記事を
読みたいとは思わないはずです。

そんなショボイ記事を書くぐらいなら、何も書かずに別のことを
やっている方がいい。

そう思うから僕は書かないし、結果として書かない方がお互いの
ためになっています。

それが僕の成功法則の1つなのです。

参考になったかどうかは分かりませんが、少なくとも世間で
言われている成功法則が絶対に正しいワケではないということは
分かったと思います。

目標がなければダメだなんて、まったくのウソです。

いや、正確にはウソでもあるしホントでもあります。

僕にとってはそれがウソなだけで、あなたにとってはホントかも
しれません。

大事なのは、それを実践する中で自分に合ったものを自分で見つける
ということです。

最初の段階では何も分からないので、ある程度は巷の成功法則を
鵜呑みにするしかないと思います。

ただ、それをそのまま続けるんじゃなくて、その中で自分に合うものと
合わないものを振り分けていくという作業をやってください。

その振り分けは「感じ」で振り分けるしかありません。

自分に合っている感じがするか、合わない感じがするか。

それが振り分けの基準です。

そうやって自分の成功法則を作っていくこと自体が、成功体験でも
あるのです。

人間にはいろんなタイプがあります。

ユングのアーキタイプのような難しい話をするまでもなく、
例えば星座によって運勢が違うというのも、星座それぞれに
タイプがあるからです。

今日の運勢が最高の人もいれば、最悪の人もいる。

今日成功しやすい人もいれば、成功しにくい人もいる。

今回の話はその程度の話だと思ってください。

あなたには、あなたの運勢があり、あなたの成功法則があります。

それを自分で見極められるようになりましょう。

ありがとうございました。

杉野

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頂いたメールには、ちゃんとお返事いたします。

追伸2:メルマガに頂いた意見。

前回(約2ヶ月前)、目標についての解説をしたと思いますが、
それについて送ってくれたメールの転載許可が降りていたので
ここに転載させてもらうことにします。

優秀な意見ですので、目標について考える際の参考にして
くださいませ。

(以下転載)

「明確な目標」をたてることは正しいと思います。

ただ、メルマガを読んでいて感じるようになった、また自分でも
考えはじめたのは、明確な目標を立てること以前に、現状をしっかり
把握することが大切だということです。

明確な目標を立てるのは、素晴らしいことです。

しかし、その立てた目標が「明確な」ものであったとしても方向性や
程度を誤ってしまえば、その目標は目標としての意味をなさなく
なるのではないでしょうか。

よって、明確な目標を立てる前にやるべきもっと大切なことは、
「現状を正確に把握する」「今足りないものは何かを明確にする」ことだと
考えました。

それをやってはじめて、これからどうするべきなのかが見えてくる。

仮説と検証のお話とも絡んでくるかもしれませんが、目標は段階的に
設定すべきものであると考えます。

現状と目標の間の距離を埋めて行くことで、目標に到達できるのですから、
その距離が遠過ぎれば、過程が不明瞭になってしまいます。

ともすれば、途中で見当違いの方向へいってしまったり、目標自体を
見失うことになりかねません。

今自分がどの位置まできているのかを常に検討し、時には目標を修正する
必要があります。

そういう意味では「明確な目標」は始めに立てるのではなく、新たに立て続け
なければならない。

状況は常に変化していくからです。

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【ここヒル激辛書評】鳥原隆志著『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』

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ども、杉野です。

相変わらずキモイ本が本屋の店頭で幅を利かせている今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか。

前回批評した『スタンフォードの自分を変える教室』は良くも悪くもない
という評価をしたような気がしますが、今回批評する無駄に長い名前の本は
はっきり言って最低です。

産業廃棄物レベルの有害なゴミと言っても過言ではありません。

こんなのを真面目に読んでたら脳が腐ります、いや、マジでね。

「どこどこ書店、おすすめ!」なんて帯がついてましたが、そういうアホな
宣伝文句につられないで下さい。

読む人が読めば、ゴミ以下だということは容易に分かるのです。

 

この本は

「考えてから仕事しろ!」

「それぐらい、少し考えれば分かるだろ!」

と言われて続けている人が考えられるようになるための本だと冒頭には
書いてありますが、それは大ウソです。

ペラペラと目次と内容をチェックしましたが、まったくそんなことは
書かれていません。

書かれているのはすべて「何を考えればいいか」ということだけです。

こんなことが分かっても、この本がターゲットにしている人たちは
絶対に考えられるようにはなりません。

なぜなら、この本がターゲットにしている人が悩んでいるのは
「何を考えればいいか分からない」という悩みではないからです。

彼らの悩みは

「どうすれば考えられるようになるのか」

ということであり、もっと厳密に言えば

「どうすれば必要なときに、考えよう、という発想が出てくるのか」

を彼らは知りたいのです。

 

それを知ってか知らずか、この著者は完全に的外れな回答をしています。

彼らに「何を考えればいいか」を教えたって意味ないんですよ。

だって彼らは考えるという発想そのものが、その場で浮かばないんだから。

例えば目の前のテーブルに重要な書類が置きっぱなしになっていても、
彼らはそれを問題として認識しないのです。

「あ、書類が置いてある」で終わっちゃう。

こういう人間に「本当にそれでいいかどうかを自分に確認しろ」なんて
助言をしても、まったく役に立ちません。

「あ、書類が置いてある」に、確認もクソもないのです。

彼らにとってその書類は、会社のデスクにパソコンが置いてあることと
同じです。

「本当にこのデスクにパソコンが置いてあっていいのか」なんて誰も
考えませんよね?

それと同じなんです、感覚としては。

つまり、彼らに必要なのは、どうすれば問題を問題として認識できる
ようになるのか、ということに関する助言なのです。

 

この本の著者は、こんなことすら分かっていません。

いや、分かってるのかもしれないけども、この本にはまったくそんな
内容は書かれていない。

これを著者が分かってやってるなら人間として最低だし、分からずに
やっているなら単なるバカです。

どっちにしても、そんな人間の書いた本なんて読む価値はありません。

点数で評価するなら、マイナス50点。

これは読むと脳が腐るレベルの評価です。

いい加減、こういう有害な本は消えてほしいもんです。

あぁ、キモイキモイ。

それでは。

 

 

【第6号】正しい目標とは何か

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ども、杉野です。

クイズの解説はどうだったでしょうか?

なるべく誰にでも分かるように書いたつもりなのですが、
分からない箇所があれば遠慮なく言ってくださいね。

どうやら最近の僕の常識は、世間一般の常識から離れてきている
ようなので、僕にとっての「分かりやすい」が、あなたにとっての
分かりやすいになっているかどうかが僕には分からないのです。

書いた以上はちゃんと読んでもらいたいし、読む以上はちゃんと
理解してもらいたいので、分からないことは素直に「分からん!」と
言ってもらえる方が、僕としても助かります。

何より、あの解説は、これから先1年ぐらいの日本を知る上では、
おそろしく重要ですから、サラッと読んで分かった気にならないで
下さいね。

解説に関する質問はいつも通り

info●philosophia-style.com

までどうぞ。

 

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第6号 正しい目標とは何か

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目標についてナポレオン・ヒルは著書の中で

「目標も計画もないしに成功はありえない」

と言っています。

恐らく多くの人はこれを

「目標がないと成功できない」

という風に解釈していると思うのですが、彼はまったくそんなことは
言っていません。

この言葉を考える際にまず注意しなければならないのは、彼の言う
「成功」とは何かということです。

目標も計画もないしにはありえないもののことを彼は「成功」と
呼んでいるワケですが、「成功」の定義はこれを逆に考えればすぐに
分かります。

目標や計画を設定すればありえるもの。

それが彼の言う「成功」です。

つまり「成功」とは、目標達成のことです。

「目標や計画なしには目標達成はありえない」

こう言い換えてしまえば、今言ったことは明らかだと思います。

要するに彼は

「目標を達成するためには目標は欠かせない」

と言っているだけなのです。

その意味では彼の言っていることはまったく正しいことなのですが、
これが何の役にも立たない発言であることもまた事実です。

だってこれは「水なしには生物は存在しえない」って言ってるのと
同じですから。

だからなに?って話です。

それを知ったところで目標を立てられるワケでもなければ、目標達成に
近づけるワケでもありません。

僕はこの言葉をナポレオン・ヒルの名言を紹介するサイトから取って
きたのですが、こんな言葉を恥ずかしげもなく名言として紹介しちゃう
センスの無さにびっくりです。

 

目標達成に目標が必要なのは当然だとしても、目標は立てりゃいい
ってもんじゃありません。

重要なのは、その目標が「正しい目標」であるかどうかです。

多くの人は、深く考えることなしに達成したいことを目標にします。

例えば「TOEICで800点以上を取る」とか「来年までに自動車の
免許を取る」とか「半年で10キロ痩せる」とか、そういうのが主に
凡人が立てる目標です。

これはべつに悪いことではないのですが、そうして立てた目標の
ほとんどは達成できません。

その理由は、達成できなくても何の責任も負わなくて済むからです。

ためしにTOEICで800点以上を取らなかったら給料が20%
減らされる、という設定を考えてみてください。

これでもあなたは目標を達成できないでしょうか?

もちろん試験までの期間があまりに少ない場合や、学力的にひらきが
あり過ぎる場合、仕事が恐ろしく忙しい場合などは無理がある
でしょうが、そういう過酷な条件でなければ大半の人が達成せざるを
えないと思います。

しかし、この方法はあまり現実的ではありません。

というのは、そもそも今例に挙げたような大きなリスクを自分から
背負える人がほとんどいないからです。

TOEICで800点を取れなかったら20%減給してください、
なんてことを自分から頼める人がこの世にどれだけいるでしょうか。

そんなことが出来る人は、とっくに800点なんて取っていると
思います。

つまり、いかにして自分を目標を達成せざるをえない状況におくかが、
目標達成における胆なのです。

 

それを解決してくれるのが、達成すべき目標です。

その目標は、達成したい目標である以上に、達成すべき目標なのか。

これを考えてください。

僕のメルマガはその両方を満たしているつもりです。

「真の成功哲学を教える」というのは、僕のしたいことでもあるし、
少しでも日本を底上げするためにも発信すべきだと思っています。

その理念に共感してメルマガを読んでくれているあなたがいる時点で、
その目標はそう易々とは裏切れません。

この「すべき」目標をあきらめることは、僕だけの問題ではなく、
あなたに、日本に、世界に、損害を与えることになるのです。

大袈裟だと思うでしょうが、それぐらい思っておいて丁度です。

そうじゃないと目標なんて簡単に諦めちゃいますから。

ファッションモデルをやっている女性が、いとも簡単にダイエットに
成功してしまうのも、この原理が働いています。

彼女たちは、彼女たちに憧れているファンを絶対に裏切れないから、
ダイエットに失敗することが許されないだけなのです。

彼女たちにとってダイエットとは「したいこと」以上に
「すべきこと」であって、彼女たちがダイエットという目標を必ずと
言っていいほどの割合で達成できてしまうのには、こういう理由が
あります。

言われてみれば当たり前の話なんですが、みんな全然わかってない
ですよね。

自分以外の人間に対して、どれだけ責任を持てるか。

目標が達成できるかできないかって、これだけの差なんですよ。

「正しい目標」さえ、達成すべき目標さえ立てられれば、それだけで
達成は約束されたようなものなのです。

 

それに加えて、達成すべき目標には大きなおまけが付いてきます。

それは、自分を応援してくれるファンや仲間がたくさんできる、
ということです。

ビジネス書の類では、セミナーや異業種交流会に出席して人脈を
作れだの何だのとうるさいものが多いですが、人脈というのは
こうやって作るんです。

こうして出来たファンや仲間は、あなたが困ったときに“真剣に”
助けてくれるし、応援してくれます。

なぜなら、あなたが目標を断念することは、あなたの仲間にとっても
不利益なことだからです。

もし山中教授が資金不足でiPS細胞の研究ができないようになったなら、
おそらく大勢の人が京大の研究所にお金を寄付するはずです。

もし石川遼選手が資金不足でゴルフの練習すらまともにできないような
状況になったなら、多くのゴルフファンやスポンサーが彼に資金援助する
でしょう。

それが人脈です。

仲が良いとか、よく飲みに行くとか、そんな薄っぺらい表面的な関係は
いくらでも作れますが、本当に困ったときに助けてくれるファンや仲間は
達成すべき目標に向かっていないと作れません。

達成すべき目標には、こんなおまけを生み出すパワーもあるのです。

 

目標設定において、自分の達成したい目標を立てるのは三流です。

そして自分の達成すべき目標を立てるのは二流です。

一流になるには、自分の達成すべき目標を立て、それを堂々と世界に
宣言しなければなりません。

「私はこれをやり通します」と。

そうして初めて、一流への扉は開かれるのです。

どれだけ自分を追い込めるか。

どれだけ大きな責任を背負えるか。

結局、人間の器の大きさを決めるのは、そこだと思います。

成功するに相応しい人間になるためにも、ぜひ達成すべき目標を
立ててください。

そしてそれを周りに宣言し、実践してください。

その一歩が、あなたという人間を大きく変えるのです。

 

このメルマガに関するご意見ご感想などは

info●philosophia-style.com

までどうぞ。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:意見を募集します。

よく巷の本では「目標は明確にしろ」ということが言われますが、
あなたはこれについてどう思いますか?

正しいと思う、間違いだと思う、その他諸々なんでも構いません。

なにか意見を考えて、その根拠とともに送ってください。

前に出したクイズ同様、求めているのは「正解」ではなく「回答」
ですから、そこは誤解しないように。

いくつか回答があれば、近いうちに解説します。

何の反応もなければ解説もしませんので、あしからず。

メールは

info●philosophia-style.com

まで。

件名は【目標について】とでも書いておいてください。

よろしくー。

 

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【第5号】報われる努力と報われない努力の違い

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ども、杉野です。

前回の記事からまたクイズの回答をいくつか送って頂きました。

届いたメールにはすべて個別に返信させて頂きましたが、
ホントに参考になります。

「ほー、あのクイズをそんな風に読んだのかぁ」って。

僕も勉強させてもらうことが多かったです。

送ってくださった方、ありがとうございました。

で、肝心の解説についてなのですが、もうちょっと待って
いただいても、いいでしょうか?

これは僕が解説できなくて焦っているのではなくて、あれをそのまま
このメルマガで解説してしまうと、メルマガの主旨から逸脱して
しまいかねないので、いろいろ案を練っているところなのです。

近いうちに必ず解説しますので、少々お待ち下さいませ。

 

その代わりと言っては何ですが、今回の記事は第2号のクイズに
関連する話にしてみました。

いつも通り、当たり前の話しかしていませんが、これも読む人に
よっては大きな気付きになると思います。

文章の量にも配慮してみましたので、サラッ読んで下さい。

むろん、内容はサラッと読み流せるようなものではないですが。

 

ニャポレオン・ヒルの記事は大きく賛否が分かれるようなので、
続きは様子を見ながら書くことにします。

「早く続きが読みたい」という希望が多ければ、別枠を用意して
書くことも考えています。

何か意見があれば

info●philosophia-style.com

まで送ってくださいな。

 

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第5号 報われる努力と報われない努力の違い

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「金持ちになれる人は、どれだけの犠牲を払ったとしても
成功するまで努力し続ける覚悟を持っている」

これはハーブ・エーカー著『大金持ちになれる人』という本から
引用した言葉です。

この手の努力に関する言葉は世の中に腐るほどあるワケですが、
その「努力」が何を意味しているのかを明確に解説している本を
僕は見たことがありません。

大体どの本も

「努力を続けていれば、その努力は必ず報われる」

という曖昧な表現でごまかしています。

それでいて報われなかった人に対しては

「あなたが途中で努力をやめるから報われないんだ」

とか言っちゃうワケですからキモイですよね。

 

そもそも、努力とは「する」ものではありません。

これはよく言われることだと思いますが、未だに間違えている人が
たくさんいるようなので、あらためて言っておきます。

努力は「してしまう」もしくは「せざるをえない」ものです。

個人的には後者の感覚をつよく感じています。

僕がこうして文章を書くのは、当然それが好きだからなのですが、
それ以上に、僕にしか言えないことを世の中に対して発信しなければ
ならないと感じているから書かざるをえないのです。

これは僕が勝手に感じているだけなので、誰から強制されている
ワケでもありません。

けれども、なぜか勉強すればするほど、知識が増えれば増えるほど
この感覚は強くなってきています。

文章力を落としたくない、バカになりたくない。

そういうある種のネガティブな感情から、努力してしまっている
というのが実際のところです。

 

努力せずにいられる人というのは、よくも悪くもこのネガティブな
感情が弱いのだと思います。

テレビのクイズに答えられなくても、ニュースで使われていた言葉の
意味が分からなくても、それを恥ずかしいことだと思わないし、
後からそれを調べたりもしない。

そういう無知な状態でも彼らは平気なのです。

彼らが努力「する」のは、自分の得になりそうなことだけです。

これをやれば痩せる、これをやればお金が稼げる、これをやれば
モテる・・・彼らはそういうことにだけ目が向きます。

しかし、それらは彼らにとって「せざるをえない」ものではない
ですから、ほとんどの場合は長続きしません。

みんな口では「ダイエットしなくちゃいけない」と言いますが、
だったらさっさとやれよ、という話です(苦笑)

彼らの「しなくちゃいけない」は単なる「したい」の言い換え
でしかありません。

そこにはまったく義務なんて感じていない。

だから長続きしないし、長続きしなくても済ませられてしまう
ということです。

人間の意志は、われわれが自由にコントロールできるほど便利には
できていないのです。

 

報われる努力が「報われるまで続ける努力」のことだとしたら、
それは正確には

「報われるまで続けざるをえない努力」

だと言えます。

人間は何かを続けようと思って続けられるほど自分の意志を自由に
あやつれない、というのは今言った通りです。

そんなことが出来るなら、誰もダイエットになんて悩みません。

だとしたら、自分を続けざるをえない状態にもっていけるかどうかが
努力が報われるか否かを左右するということです。

 

じゃあどうすれば努力せざるを得ない状態になるのか。

そんなのは簡単ですよ。

高い理想を持って、自尊心を高めればいいんです。

僕が知るかぎり、これしか方法はありません。

自尊心が高まって自分がバカであることを恥だと思うようになれば、
嫌でも努力するしかなくなります。

もう少し突っ込みましょうか。

どうすれば高い理想を持つことができるのか。

それは可能なかぎりホンモノに触れることです。

美術でも音楽でも文学でも演劇でもダンスでもマンガでも本でも
人物そのものでもなんでも構いません。

とにかく、できるだけ下らないモノを避けて、ホンモノにだけ
触れるようにして下さい。

そしたら勝手に理想は高くなりますから。

簡単でしょ?

 

あなたの限界を決めているのは、あなたが普段、見て、聞いて
触れて、感じているものすべてです。

しょーもない本を読んで、しょーもない番組を見て、しょーもない
音楽を聞いて、しょーもない人間とばかりつるんでいたら、
そりゃ誰だってしょーもない理想しか持てなくなるし、しょーもない
人間になりますよ。

マクドナルドばかり食ってたら、舌がバカになるのと一緒です。

自炊して、ちゃんとしたものを食べていれば、あの食べ物が
いかに塩辛くて不味いかぐらいは誰でも分かるようになります。

哲学書や学術書を読んでいれば、ビジネス書や自己啓発書が
いかにアホらしいものかぐらいは誰でも分かるようになります。

そういう当たり前のことをやって下さい。

そうすれば早ければ1ヶ月やそこらで、あなたも努力せざるを
えなくなりますから。

 

今回はこれぐらいでサラッと終わっておくことにしましょう。

いつも通り、ご意見ご感想ご質問などは

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それでは。

ありがとうございました。

杉野

 

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