ども、杉野です。

今日は早速本編です。

どうぞ。

 

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第39号 成功のリスク

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成功は「功を成す」と書きます。

功は「良い結果」という意味なので、われわれにとって成功とは
良い結果を成すことだと言えます。

ところで、良い結果とは何でしょうか?

恋人ができること、お金持ちになること、子供ができることなど、
それは人によって異なりますが、すべてに共通して言えるのは
どれも「自分が望んだ結果」だということです。

しかし、自分が望んだ結果を得ることが必ずしも最良の結果だとは
限りません。

これは誰もが1度や2度は経験していることだと思いますが、
そのときは望んだ結果が得られなくても、あとからそれが
想像だにしなかった(望んですらいなかった)素晴らしい結果を
もたらすことが往々にしてあります。

塞翁が馬、というヤツです。

この場合、そのとき自分が望んだ結果を得てしまっていたら、
のちの素晴らしい結果は得られなかったかもしれません。

それでも、自分が望む結果を得ること、つまり成功することは
望ましいことだと言えるでしょうか?

 

われわれは、今「成功してしまう」ことのリスクを考えなければ
なりません。

今自分が望む結果を「得てしまう」ことによって、数ヵ月後数年後に
得られるはずだったより良い結果を得損ねてしまうのではないか。

そういう視点を持たなければならないということです。

「成功してしまった」最も典型的な例は、なんと言ってもやはり
宝くじの当選でしょう。

その大きな成功が、もっと素晴らしいはずだった彼らの将来を
奪ってしまっている例は枚挙にいとまがありません。

宝くじの場合はかなり極端ですが、たまたまデパートで見かけた
特売品の靴を「買ってしまった」ことによって、前々から欲しいと
思っていた服がバーゲンのときに買えなかった、みたいなことは
普通にあります。

逆のパターンだと、ドラマのように、道端でぶつかって書類を
ばら撒いたことがキッカケで新しい恋が芽生える、みたいなのが
そうですね。

そのときは会社に遅刻して明らかにマイナスだと思っていたことが、
のちのちになってプラスの意味を帯びてくる。

僕の場合は、メルマガの解除が出たあとに良いことが起こる傾向が
あるため、誰かが解除するとちょっとワクワクします(笑)

読者が減るということは僕を支持する人が減っているワケですから、
普通に考えればマイナスな出来事なのですが、その先に目を向けると
案外そうでもないワケです。

こうやって考えていくと、失敗するのが少し楽しみになってこない
でしょうか?

 

われわれは想像の範囲内でしか成功を望むことができません。

つまり自分が考えうる最良の成功をわれわれは望んでいるワケですが、
それが「現実に起こりうる」最良の成功だとは限らないワケです。

特に今の時代は、良くも悪くも想定外のことが起こることが
増えてきています。

自分が何とも思っていなかったちょっとした発言が大問題に
発展することもあれば、多くの人の共感を得ることもある。

それが今の時代です。

だとすれば、われわれの貧弱な脳みそで考えうるような成功は、
小さな成功だと言わざるを得ません。

それを望むことが悪いワケではないし、普通はどうしても
望んでしまうとは思うのですが、その成功を取り逃す度に
ここまで話したことを思い出してほしいのです。

あんな小さな成功を取り逃しただけで何をくよくよしてるんだ、
自分には想定外の大きな成功をつかめる無限の可能性が
残されているじゃないか、と。

そう考えて行動し続けることが、その可能性をつかむことに、
成功の確率を上げることに繋がるのです。

 

目の前の成功を望んでしまうのは仕方のないことです。

こうやって話している僕自身も、その傾向から完全に脱することは
出来ていません。

ただ時間のあるときでいいので、「今それを手に入れることが
本当に自分にとって最良なのか」と問うてみてください。

そして「なぜその成功を手に入れるべきなのか、なぜ手に入れなければ
ならないのか」ということも同時に考えてみてください。

そこからきっと、今まで見えなかった成功のリスクが見えてくる
はずです。

ありがとうございました。