【第46号】あなたの思考が現実化しない3つの理由

No Comments

僕は以前、『実存の部屋』の方で

「なぜあなたの思考は現実化しないのか」

という記事を書いたことがあります。

読んでもらえれば分かるように、ここで僕は「思考」の定義を
話していて、無意識的思考が「思考」のことだと言っています。

これは今でも間違いではないと思っていますが、いかんせん
この記事は何年も前のものなので、今の僕から見るとどうしても
説明の粗さが目立つんですよね。

というワケで今回は、この記事をリニューアルして、
2016年バージョンの記事を書いてみたいと思います。

 

まずは「思考は現実化する」の「思考」の定義です。

これは無意識的思考のことで間違いありませんが、
より厳密に言うと、「思考」とは無意識的思考の深い部分、
われわれの思考そのものを支えている前提のことです。

例えば「お金がほしい」ということを願ったり考えたり
することは、「自分にはお金がない」ということが前提に
なっていますよね?

われわれは自分にはお金がないと「思っている」から、
お金がほしいと願うワケです。

今「思っている」にカッコをつけたことからも分かるように、
この「思っている」が現実化している「思考」です。

だから意識的思考でお金がほしいと思い続けているかぎり、
その前提であるお金がないという前提が現実化され続けます。

一般化すると、何かを欲することは、その「何か」が自分に
無いということを前提としているため、その何かが無い
という前提(無意識的思考)が現実化しているということです。

この「思考=前提」という定義を理解していないことが、
思考が現実化しない1つ目の理由です。

 

次に「現実化」の定義も確認しておきます。

これはもう以前話した通りで、今われわれが見ている現実が、
われわれの「思考」が現実化した現実だということです。

つまり思考の現実化は、今この瞬間も起こり続けています。

そういえば以前見たヤフー知恵袋で「何度やっても思考が
現実化しません、どうすれば思考は現実化するんですか?」
というような質問があって、そこに面白い回答がありました。

「なにを言ってるんですか、何度やっても思考が現実化しない、
ってことが現実化してるじゃないですか」

まさにその通りなんですよ。

この質問者は「思考」の定義を誤解しているから上記のような
質問をしてしまうのであって、われわれの現実はいつでも、
われわれの「思考」、つまり前提を表しているのです。

この質問者の例で言えば、彼は思考を現実化させたい
ワケですから、「自分は今、思考を現実化できていない」
ということが前提になっています。

できていないという前提がなければ、それをできるように
しようとは思わないですよね?

だからその「できていない」という思考(前提)が
現実化している、というだけなのです。

この「現実化=今この瞬間に起こっていること」という定義を
理解していないことが、思考が現実化しない2つ目の理由と
言えるでしょう。

 

最後は方法ですね。

じゃあどうやったら「思考」、つまり前提を変えられるのか。

これを知らないことが思考が現実化しない3つ目の理由です。

でもやることはめちゃシンプルで、前提を自覚するだけ、
なんですよ。

例えばスーパーへ買い物に行った際、ほとんど人は値段で
商品を選ぶと思います。

今日はキャベツが安いから買っておこう、鶏肉が特価だから
買っておこう・・・という感じで買うことが多いと思いますが、
その「安いから買っておこう」は「自分は貧乏だ」
ということが前提になっていることに気付いているでしょうか?

もし「自分は金持ちだ」という前提で買い物をしているならば、
安さではなく本当に欲しいものを買おうとするはずです。

少なくとも「お買い得だから買っておこう」という発想には
ならないでしょう。

だって、お買い得だろうがそうじゃなかろうが、お金持ちなら
欲しいものを買うし、欲しくないものは買わないんだから。

別に安いものを買うことが悪いワケじゃないですが、
そうやって値段で選ぶことは「自分は貧乏だ」
ということを前提にした行動ですから、いつまで経っても
その「自分は貧乏だ」が現実化され続けます。

これを日常のあらゆる場面で自覚するということです。

もちろん簡単ではありませんが、簡単じゃないからこそ、
ほとんどの人ができないからこそ、自分が現実化したい思考を
思考できることに価値があるのです。

 

まとめておくと

1.「思考」の定義を誤解している
2.「現実化」の定義を誤解している
3.思考を現実化させる方法を知らない
(もしくは知っていても実行できない)

というのが、思考が現実化しない3つの理由です。

サラッと話しましたが、実は政治や経済、哲学、芸術、宗教など、
そういった深いことを学ぶべき理由は3の方法に関わっています。

もう1つのメルマガで少し前に話した例を出しておくと、

「時間は過去・現在・未来へと流れている」

という深い深い前提が現実化したのが、今われわれに
見えている世界です(実は中世までの人たちはこんな風には
時間を捉えていませんでした)。

さすがにこれ以上は突っ込まないでおきますが、買い物のような
小さな前提から、世界の見え方という大きな前提まで、すべては
同じ理屈で説明できます。

恐らくこっちメルマガしか読んでいない人は哲学や宗教には
興味がないだろうし、それらを学ぶことは遠回りにしか思えないと
思いますが、僕の個人的な実感としては、そっちから回った方が
思考を現実化させられる「精度」は確実に上がります。

要するに、自分の前提を自覚しやすくなる、ということです。

そんなワケで、しんどいことを避けたくなる気持ちは
分かりますが、結局しんどい修行をしないと前提を
自覚するための力は鍛えられないので、難しいことには
積極的にチャレンジするようにしてくださいませ。

ではでは。

ありがとうございました。

 

【第45号】99%の失敗を成功に塗り替える方法

2 Comments

ども、杉野です。

しばらくぶりでございます。

最近はもう1つのメルマガにかかりっぱなしで、
こっちは廃止しようかと思っていたのですが、
せっかくここまで続けたのにここで終わらせるのは
なんだかもったいないなー、ということで
まだ続けることにしました(笑)

ただいかんせん、個人的に今のやり方には限界を
感じています。

べつにネタ切れってワケじゃないんですが、
なんかもうちょっと具体的で、すぐに実践できるような
何かを話していきたいんですよね。

例えば「思考を成功者モードに切り替えるスイッチ」とか、
「自己啓発書の価値を10倍に高める読書法」とか、
「やる気を枯渇させないためのマネジメント講座」とか、
「達成できる目標の立て方と挫折しないコツ」とか、
そういうヤツ。

なんでこうしたいかって言うと、結局今までの話だと
学びにはなっても、ほとんどの人は行動に移せないからです。

行動に移せなければ当然結果も出ないワケで、
そんな頭でっかちを増やしたいワケじゃないしなぁ、と。

実際、今のところこっちのメルマガでは結果が出たという
嬉しい報告は一度も届いていません。

黙っているだけの可能性もなくはないですが、
僕のメルマガを読んで何かの結果が出たとしたら、
普通は報告したくなるもんだと思うんですよね。

それが来ないということは、みんな頭でっかちになって
いるだけで、現実は何も変わってないんだろうなと
(僕は勝手に)思っています。

その状況を鑑みて、今のままではお互いに不幸になる道を
歩む気がするので、そこから抜け出さないといけない、と
思ったワケです。

 

そこで新しい試みとして、今回のメルマガの追伸に
アンケートを用意しておきました。

アンケートに答えてくれた方には、
『「思考は現実化する」徹底解剖』のすべてのmp3データを
差し上げます。

ユーチューブに行けばいつでも聞けるものですが、
スマホやらiPodに直接入れて聴きたい、って需要も
あるかなーと思いまして。

もちろん「成功者ならプレゼントの有無なんて関係なく、
貢献の精神で協力すべきでしょ!」という男前なパターンも
大歓迎です(笑)

一応、プレゼントは回答してくれた方全員に配りますが、
なんにせよ、このアンケートが今後のメルマガのクオリティや
テーマ、しいてはあなたの成功に関わってきますので、
ご協力よろしくお願いします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第45号 99%の失敗を成功に塗り替える方法

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

成功法則やら成功哲学やら、成功に関する本はめちゃくちゃ
たくさん売られていますが、僕は未だにその成功をちゃんと
定義している本に出会ったことがありません。

成功の定義は個人個人で違うと言えば確かにそうなのですが、
だからと言って、すべてを読者任せにするのも何かが違うと
思うのです。

例えば多くの人は成功を「上手くいくこと」や「思い通りに
いくこと」、「夢が叶うこと」と考えています。

これ自体はべつに間違いではありません。

というか、それこそ個々人に成功の定義があるワケですから、
一概に僕が決められることではありません。

ただ、彼らの言う「上手くいくこと」というのは、厳密には
「上手くいったと思えること」であり、もっと言うと
「何か特定の上手くいったと思えること」だということに
われわれは気付かなければなりません。

これは言い換えると、彼らは「何か特定の上手くいったと
思えること」以外はすべて失敗、ないし上手くいっていないと
思っているということです。

ちょっと思考実験をしてみましょう。

今このメルマガを読んでいるあなたは成功していますか?
それとも失敗していますか?

答え難いかもしれませんが、よーく考えてください。

もうちょっと質問を細かくしましょうか。

今この瞬間に、このメルマガを読むと判断をしたことは、
あなたにとって成功ですか?それとも失敗ですか?

いきなりの変な質問に混乱しているかもしれませんが、
もしあなたが「成功しています」と答えたならば、
それがなぜそう言えるのかも一緒に考えてください。

「失敗しています」と答えた場合も同様です。

・・・何か分かりましたか?

 

この時点で今の質問の意味が分かったとしたら、
あなたは成功法則が何であるかを理解していることに
なります。

分からなかったならば、今から説明しますので、よく読んで
理解してください。

先程言ったような「何か特定の上手くいったと思えること」を
成功だと定義している場合、それはその特定のこと以外を
失敗として定義しているのと同じになります。

なぜなら、その人にとっては「特定のこと」だけが
成功だからです。

その他については成功とも失敗とも思っていないと思いますが、
定義上、特定のことだけを成功と定義すると、他は自動的に
失敗に分類されてしまいます。

太っている自分、怠けている自分、チャレンジしない自分は、
ずっと失敗し続けている自分です。

つまりその人にとって、日常の99%は失敗した人生になる
ということです。

 

さて、ここでよく成功哲学で言われる

「大きな成功は、小さな成功体験の積み重ねだ」

という言葉を思い出してください。

日常の99%を失敗した人生として生きている人が、
小さな成功体験を積み重ねることは可能でしょうか?

というより、そもそも小さな成功体験とは何なのでしょう?

もうお気付きでしょうが、先程僕が質問したこと、
つまり今この瞬間の1つ1つの判断が成功(人によっては
失敗)体験なのです。

だとすると、何か特定のことだけを成功だと思うことは、
誤った定義の仕方だということになります。

だってそうですよね?

恐らくですが、今この瞬間にこのメルマガを読んで
学んでいることも、そのためにパソコンやスマホを
開いたことも、このメールをクリックしたことも
その1つ1つがあなたにとって小さな成功なんだから。

けれども、多くの人は何か特定のことだけを思い浮かべて、
それだけを成功だと思っている(定義している)。

それによって彼らは人生の99%を失敗として生きることに、
特定の成功を求めれば求めるほど(無自覚に)失敗した人生を
歩むことになってしまうのです。

 

われわれは、今この瞬間こそが(小さな)成功なのだと
気付くべきです。

それこそが、本来あるべき成功の定義だと僕は思うし、
成功者が無意識に行っている成功の定義だと思います。

もっと言うと、学ぶこと、興味を持つこと、チャレンジすること、
難しい方を選ぶこと、逃げないこと、続けること、自分に意識を
向けること、閃くこと、我慢すること、工夫すること、
調べることなど、それらすべてが小さな成功です。

チャレンジが上手くいくかいかないかは問題じゃありません。

だってチャレンジしたこと、チャレンジしようと判断したこと
それ自体が成功なんだから。

多くの人には僕の言っていることが綺麗事に見えると思いますが、
そう見えるということは成功の定義を誤っているということです。

成功や失敗というのは、もっと日常的なものです。

それを特別なものだと思っている時点で、成功者の感覚からは
乖離しています。

成功の定義。

改めて考えてみてくださいね。

ありがとうございました。

杉野

 

追伸1:アンケート。

Q1.今悩んでいること、困っていること、達成したいことなどを
教えてください(できるだけ具体的に)

Q2.このメルマガを読んでよかったと思うこと、もうちょっと
こうして欲しいと思うこと、もっとこうすればいいんじゃないかと
思うことなどを教えてください(できるだけ具体的に)

Q3.「思考は現実化する」徹底解剖ように、僕に解説して
ほしい本や記事などがあれば教えてください。

Q4.今までで一番役に立ったメルマガの号とその理由を
教えてください。

※1と2は必須回答、3と4は思いつくものがあればお願いします。

 

【第44号】諦める前にすべきこと

No Comments

「喋りはいらんから文章をよこせ!」という人のために
先日アップした音声と同じ内容をメルマガにしてみました。

同じと言っても、文章の方がかなりスッキリというか、
いろんな情報が省かれていますが、人それぞれ好みが
あると思いますので、お好きな方をどうぞ。

ちなみに、同じ内容の音声は「#4」です。

興味を持ったら、あとからでも聞いてみてくださいな。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第44号 諦める前にすべきこと

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

売上が上がらない。

英語が上達しない。

体重が減らない。

あなたはこの状況にどこまで耐えられるでしょうか?

成功者とは、成功するまでこの状況に耐え続けた人だと
言えるワケですが、彼らが諦めなかったのはそれを
「成功への途上」だと考えていたからです。

われわれが失敗を「成功への途上」として考えるためには、
失敗する度に前進している実感を得ている必要があります。

よく言われる、失敗から学ぶ、というヤツです。

これができていれば前進できていること、つまり今が
成功への途上であることが分かるので、諦める気持ちは
湧いてきません。

逆に言うと、われわれが何かを諦めてしまうのは失敗から
学べていないからであり、前進している実感が得られて
いないからだということです。

 

失敗から学ぶ方法は大きく分けて以下の2つがあります。

1.自分で分析する
2.成功している人に相談する

これを見れば分かると思いますが、ほとんどの人は1の
「自分で分析する」しかやっていません。

ビジネスでもダイエットでも恋愛でも、上手くいかない人は
自分の力だけでなんとかしようとします。

それ自体は別に悪いことではないし、そういう姿勢も当然
大事ではあるのですが、彼らはあることに気付いていません。

それは「自分の判断は失敗し続けている人間の判断である」
ということです。

自分の判断したことで失敗が続いているのに、その判断で
すべてを決めてしまっては上手くいかないのは当たり前だと
思いませんか?

Aをやれば売上が上がるかもしれない。

その自分の判断が失敗に繋がってしまっているワケですから、
彼らが真っ先にやめるべきなのは「自分で判断すること」
なのです。

 

当たり前ですが、成功している人の判断は失敗し続けている人の
判断よりも正しいです。

成功者の判断が何もかも正しいというワケではありませんが、
例えばダイエットという目標においては、ダイエットに
成功した人の判断が、失敗した人の判断より正しいのは
間違いありません。

だとすれば、失敗から抜け出せない人は、すぐに目標を
諦めてしまうのではなく、自分と同じ目標を達成した人から
アドバイスをもらえばいいのではないでしょうか?

成功者が必ずしも優秀な教育者だとはかぎりませんが、
少なくとも自分で判断してあっさり諦めてしまうよりかは
彼らに話を聞く方が何百倍も価値があると思います。

念のために言っておきますが、これは成功者の本を読むのでは
ダメです。

なぜなら、多くの人はそれを間違った解釈で読むからです。

われわれは、そういうお手軽に問題を解決しようとする判断が
失敗を招いている、ということに気付かなければなりません。

自分の判断を捨てて、成功者の判断にすべてを委ねること。

彼らの言うことに素直に従い、そのまま実践すること。

自分で失敗を分析できないのなら、それが成功するための
最も合理的な方法なのです。

 

ビジネスでもダイエットでも英会話でも何でも構いません。

自分が目標とする分野で成功した人を探して、直接会って
話をしてみてください(できれば1対1で)。

たったそれだけで、人生変わりますから。

そういう人に会うにはそれなりにお金がかかることもあると
思いますが、それで目標が達成できるなら、人生が変わるなら、
安いものだと思いませんか?

懸けたお金は自分の人生の値段だと考えましょう。

あなたの人生はそんなに安くはないはずです。

ありがとうございました。

 

【第43号】「頑張らなくていい」の意味

No Comments

ども、杉野です。

今日は前書きに書くことがなーんも思いつかないので、
早速本編をどうぞ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第43号 「頑張らなくていい」の意味

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

頑張らなくていい。

我慢しなくていい。

肩の力を抜いてもっと気軽に生きたいように生きれば、
すべて上手くいきます。

こういうことを謳っている自己啓発書が最近増えてきました。

「努力は必ず報われる(だからとにかく頑張れ)」という
古臭い価値観に対する反動でこの手の本が出てきたのでしょうが、
一部のレビューで指摘する人もいるように、これを自分に都合よく
解釈してしまうと、状況を悪化させることにもなりえます。

「我慢しなくていい」を「欲望に従ってもいい」という風に
解釈するのがその典型です。

実際、レビューには「これから散財する予定です」的なことが
たくさん書き込まれていますから、そういう勘違いした人が
一定数いることは間違いありません。

彼らがその後どうなったかは知る術もありませんが、
悲惨なことになっていないことを祈るばかりです。

 

「我慢しなくていい」とは、厳密には「我慢しなくていいときも
あるんだよ」ということです。

ある種の節約家やお金に余裕のない人は、なんでもかんでも
我慢していたりするワケですが、「我慢しなくていい」とは、
そこまでやらなくていいということを言っているに過ぎません。

誰だってたまには気晴らしは必要だし、我慢ばっかりの人生じゃ
つまらないでしょ?と。

だから「そういう人は」我慢しなくてもいいということなのです。

「頑張らなくていい」も同じ。

家族のために一所懸命働くことも大事だけど、家族だけじゃなく
自分のことも大事にしたらどうですか、と。

たまにはのんびりする日があってもいいじゃないですか、と。

そういうことです。

 

頑張らなくていいとか、我慢しなくていいというのは、要するに
「バランスをとりましょう」と言っているだけです。

頑張らなきゃいけないときもあれば頑張らなくていいときもある。

我慢しなくていいときもあれば我慢しなきゃいけないときもある。

なんでもかんでも我慢して頑張れば上手くいくワケではない。

だからバランスをとりましょう。

バランスがとれれば、いろんなことが上手くいき始めますよ、と。

そう言っているに過ぎないのです。

 

ひらすら努力する、嫌なことも我慢する、絶対に諦めない。

これらが一昔前までのバランスを言葉にしたものだとすれば、
今の時代のバランスは、たまには休もう、嫌なものは嫌、
諦めたって死ぬワケじゃない、という感じになります。

分かっておくべきなのは、後者は単なるワガママではないし、
ワガママになってはいけないということです。

そうではなく、後者はそうすることによって自分のためにも
世界のためにもなるから、そうすべきなのです。

もしあなたが嫌なことを我慢して不本意なことを続けていたら、
あなたが生み出せるはずだった価値を生み出せないまま人生を
終えてしまうかもしれません。

それはあなたにとっても、世界にとっても不幸なことです。

そんなことは誰も望まないワケですから、そうならないために
あなたは嫌なことは嫌だと断るべきなのです。

海外旅行をしたり、高級レストランで食事をしたりするのは
人の勝手ですが、それが欲望に従っているだけなら長期的には
誰のためにもなりません。

むしろそれが快楽に溺れるキッカケになりうることを考えれば、
それをすることによって自分も世界も不幸になります。

同じ「我慢しなくていい」でも、意識や態度によって結果は
大きく変わってくるのです。

 

都合のいい言葉を都合よく解釈してはけません。

その安易な解釈があなたのバランスを歪め、しいては世界を
歪めることになるということを分かっておいてください。

世の中そんなに都合のいいようにはできていませんから、
安心して絶望しましょう(笑)

ありがとうございました。

 

【第42号】成功者としての買い物

No Comments

ども、杉野です。

今年の春ぐらいから、麹から作った甘酒にハマっております。

最近は甘酒を凍らせてシャーベットにして食べているんですが、
美味いんだなー、これが(笑)

市販のお菓子の99%は身体に悪いものが含まれていますが、
甘酒はあんなに甘くて美味しいのに原材料は米だけですから、
食べていてもまるで罪悪感がありません。

おまけに夏バテに効いたり、美肌に効果があったり、
カロリーが低かったり、なんで今まで流行らなかったんだと
思うぐらい、パーフェクトな食品です。

今年の夏はあなたも甘酒デビューしてみてはいかがでしょうか?(笑)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第42号 成功者としての買い物

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

われわれは欲しいと思ったもの、もしくは買うべきだと思ったものを
買わないことがよくあります。

単純にお金が足りなくて買えないこともありますが、
僕の印象では買えるだけのお金があっても先のことを考えて
貯金を選ぶことの方が多いような気がします。

老後のために、教育費のために、何かあったときのために・・・
われわれはそうやっていろんな理由をつけてお金を使うことに対して
消極的になる傾向があるワケですが、多くの場合それは成功者への扉を
閉ざすことに繋がっています。

お金を貯めるとは、今ある金銭的余裕を将来に持ち越すことです。

言い換えると、今を犠牲にして将来に余裕を持たせることです。

しかし、将来とは今の連続によって形成されるものですから、
今を犠牲にすることは今の連続から成る将来も犠牲にすることに
なります。

つまり「安易な」貯金――すべての貯金ではない――は、
今を犠牲にすることによって実質的には今と将来のどちらも
捨てていることになるのです。

 

われわれが欲しいと思うものには2つの種類があります。

1つは買うべきでないもの、もう1つは買うべきものです。

前者と後者は時と場合、あと人によっても変化するため、
一概に、これが買うべきものです、とは言えません。

例えばソフトクリームなんかは一見して買うべきでないもののように
見えると思いますが、本当に身体がそれを欲しているならば、それは
そのときその人が買うべきものです。

これを「ソフトクリームを買うなんてお金がもったいないだけだ」と
安易に決めつけて貯金に励むことは、むしろ逆効果というか、
本人が望んでいない将来を作ることに繋がっています。

逆に学術書なんかは買うべきもののように見えると思いますが、
それも結局は本人の状況次第です。

身体が大して欲してもいないのに、感覚がうったえてもいないのに、
目先の欲につられてそれらを買うぐらいならば、
どこかで現れるであろう買うべきものを買うために貯金しておいた方が
賢いと言えます。

 

お分かりのように、ポイントはそれを身体が欲しているか否かです。

先程言った「安易な貯金」とは、この身体の声を無視して
なんとなく貯めておかないと不安だとか、なんとなくもったいないから
貯めておこうとか、そういう発想で行う貯金を指します。

そういった貯金は今を犠牲にして将来を潰すことはあっても、
成功に寄与することはありません。

成功者はお金の余裕のあるなしにかかわらず、買うべきものを
買います。

たとえあと半年分の貯金しかなくても、彼らは「買った分以上に
稼げばいい」と考えてその瞬間を逃さないワケです。

一方凡人は「もうちょっとお金を貯めてから買おう」という風に考え、
買うべきものを先延ばしにします。

しかし、買うべきものとは「そのとき」買うべきものですから、
そのときを逃したらもう買うべきものではなくなってしまうのです。

この説明で分かり難ければ、買うべきものを食べるべきものと
言い換えてもいいでしょう。

お金に余裕はないかもしれないけれども「めちゃくちゃ焼き肉が
食べたい」と思ったときに焼き肉を食べるのと、お金に余裕はあるかも
しれないけれどもそれほど食べたくもない焼き肉を食べるのとでは、
感動の度合いも満足度も全然違いますよね?

食べたいものというのは、食べたいときに食べるから美味しいんですよ。

買い物もこれと一緒です。

買いたいもの、買うべきものは、買いたいときに買うから最大の効果が
得られるのです。

 

成功者の「買った分以上に稼げばいい」という考え方は、
自分が稼げること、成功し続けることが前提になっています。

自分は買った分以上のお金を稼げる。

そう思っていなければ、どれだけそれを買うべきだと思っていても
普通は尻ごみしてしまうでしょう。

実際、凡人はそこで尻ごみをして、買うことを一旦保留します。

彼らは買った分以上にお金を稼げる自信も、その分だけ稼ごう
という意思もないからです。

けれどもどんな人であれ、自信のあるなしにかかわらず、
買うべきだと思ったものはその場で買うべきだと僕は思います。

なぜなら、それによって稼がなければならない状況、稼がざるを
得ない状況が作られるからです。

稼がざるを得ないワケですから、その状況では嫌でも稼ぐ努力を、
つまり行動をしなければなりません。

そこから導かれる当然の帰結は「劇的な成長」ですよね。

そう、結局のところ、成功者はこうやって自分を追い込むことで
自分を成長させ、成功者であり続けることができるだけなのです。

 

お金にあまり余裕がない状況でお金を使うのは恐いでしょうし、
その気持ちはよく分かります。

僕も起業してすぐの頃はかなり恐がっていました。

サラリーマンをやっていた頃ならまだしも、いつ収入があるかも
分からない状況で1万円近くする本を何冊も買ったり、何万円もする
服を買ったりするなんて、誰だって恐いに決まっています。

しかし、そのリスクを冒すことによって得られるリターンは、
想像をはるかに上回っていたのも確かです。

「恐れていることを為せば、その恐れは消えてなくなる」

やってみれば分かりますが、まさにこのエマソンの言葉通りなのです。

 

人間は追い込まれないと本気を出せません。

けれども、本気を出せば大概の状況は乗り越えることができるし、
成功への距離も格段に縮まります。

買うべきものにお金をケチってはいけません。

お金を使うことを恐れてはいけません。

勇気を持って、そのとき買うべきものを買ってください。

その先にこそ、未知なる成功の領域があるのです。

ありがとうございました。

 

Pages: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Next

Older Entries