【第19号】本の正しい選び方

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ども、杉野です。

本当は次回から個人配信のメルマガへ移転する予定だったのですが、
ちょっとフォームの方が上手く動かないので、移転は次回以降
ということになりそうです。

もう少々お待ちくださいませ。

 

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第19号 本の正しい選び方

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先日ある読者の方から

「批判もいいですが、ためになる本は紹介しないのですか?」

という、いかにももっともなコメントが届きました(笑)

これまでブログの方で4冊ほど書評というか、ある意味では
苦情でしかないようなレビューを書いてきましたが、
言われてみれば確かにそんなもんを知ったところであまり意味は
ありません。

我々に必要なのは「どの本を読むべきなのか」という情報であって、
「どの本がどれぐらいショボイのか」を知ったところで特に役には
立たないワケです。

まあ読者の立場なら普通はそう思うよなぁ、ということで少しだけ
反省しました(笑)

そこで今回は僕の考える本の正しい選び方なるものを紹介して
おこうと思います。

僕がオススメの本を直接紹介しないのは、人によって合う合わないが
あるからです。

例えば僕が本気で勧めたい本の1つにはハイデガーの主著である
『存在と時間』がありますが、こんなもんはほとんどの人には
まず読めません。

冗談抜きで1ページも読めないと思います。

けれども、僕は猛烈にオススメしたいし、この本は読むのに
10年かかってたとしても読むべき本だと本気で思っています。

僕がオススメするとなると無責任なことは言えないので、
どうしてもそういう重厚で難解な本にならざるをえないのです。

ですから僕が直接紹介したものよりも、自分に合う本を自分で
見つけてもらう方が「ちゃんと読める」という意味で現実的だと
思います。

要は、僕に甘えずに自分でがんばれ、ってことです(笑)

いずれは『存在と時間』も読めるようになってほしいですが、
物事には順序ってものがありますからね。

それでは本題に入りましょう。

 

僕が考えるに「ためになる本」を選ぶ基準は3つあります。

1.その本に興味がある
2.ロングセラーである
3.出版社が信頼できる

1の「その本に興味がある」が最優先すべきもので、2番目が
「ロングセラーである」、最も優先度が低いのは「出版社が
信頼できる」です。

当たり前ですが、まず本を選ぶ際は自分の興味を最優先にして
ください。

できれば本屋に足を運んで、中身をペラペラ見てからピンッときた
ヤツを買うようにしましょう。

「なんだか分からないけど、この本がスゲー気になる!」

そういう感覚があれば、それが今買うべき本です。

もちろんバカにしているワケじゃないですよ。

僕は実際にそうやって本を買ってるし、そうやって買った本には
大体そのとき自分が求めていた情報が載っています。

理屈じゃないんですよ、本を選ぶというのは。

ただ感覚が鈍くて特にピンッとくるものが見つからない場合は、
次の選び方を候補に入れてください。

 

自分が何に興味があるのか分からない場合はロングセラーの本、
そうですねぇ、大体50年以上売れ続けている本を目安に選べば
そんなにハズレはないと思います。

ジャンルは小説でも詩でもエッセイでも哲学書でも何でも。

哲学書なら2000年以上読まれ続けている、そして恐らく
今後も無くなることはないであろうアリストテレスやプラトン、
物語なら世界のベストセラーである聖書やギリシャ神話、
古事記なんかがいいんじゃないでしょうかね。

こういう本を読む方が、自己啓発書を読むよりも啓発されることが
多いと思います。

なんたってこれらはわれわれの歴史を支えている本ですから。

ちなみに今挙げた本はどれもそんなに難しくはありません。

面白いかどうかは人によりますし、原著はどれもキツイですが、
翻訳されているものは普通に読めると思います。

それなりに頭は疲れるかもしれませんが、頭が疲れない本に
読む価値はないと思ってください。

だって頭を鍛えるために本を読むんでしょ?

だったら頭が疲れる本の方が効き目があるに決まってますよね。

簡単に読める本(自己啓発書)というのは、筋トレで50グラムの
鉄アレイを使っているようなものです。

そんなもんはどれだけ使っても筋肉は微量しかつきません。

どうせ鍛えるなら2キロぐらいの鉄アレイは使わないと時間の
無駄ですよ。

ハイデガーは20キロぐらいの鉄アレイに相当しますが(笑)、
アリストテレスやプラトンは3キロか4キロぐらいです。

ご参考まで。

 

最後に出版社で選ぶというのがありますが、これは上記とほとんど
同じです。

信頼できる出版社は大体どこもロングセラーの本を売っています。

岩波書店しかり、ちくま書店しかり、講談社(学術文庫)しかり、
法政大学出版しかり、みすず書房しかり、平凡社しかり、
その辺のをペラペラめくってみて面白そうなのを買うって感じで
いいんじゃないでしょうか。

これは最終手段なので、あまりこういう買い方をすることはないと
思いますけどね。

ただ書店のオススメ本なんかを買うよりかは、こういう出版社の
オススメを買う方が何倍も信頼できます。

これもよかったら参考にしてくださいませ。

 

以上

1.その本に興味がある
2.ロングセラーである
3.出版社が信頼できる

の3つを基準にして本を選べば、変な本を買わされることは
まずないと思います。

自分の感覚や勘に自信がないなら、2と3を参考にしながら
買ってみるといいでしょう。

ちゃんとした本を読んでいれば、そのうち感覚も一緒に磨かれて
いきますのでご心配なく。

とにかく何よりも頭の疲れる本を買って読んでください。

これが読書の基本です。

どうしても休憩したいときはフォ●スト出版などの本を読んでも
いいですが、それはあくまで頭を休ませるためだということを
忘れないように。

ではでは。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第18号】成功者の基本

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ども、杉野です。

なんだか僕の知らない間にまた10人ぐらい読者の方が
増えたようで嬉しいかぎりなのですが、その読者の数と
反比例するかのようにメルマガの配信ペースは鈍りつつ
あります(苦笑)

すれ違いというのは、こういうことを言うのでしょうね。

バリバリ書く気のあった頃には読者は集まらなかったのに、
のんびり書いている今に限って読者が集まってくる。

なんだかなー。

そういえば全然話は飛びますが、このメルマガを「まぐまぐ」で
発行している意味を感じなくなってきたので、どこかのタイミングで
個人配信のメルマガへ移転することを考え中です。

ほら、「まぐまぐ」って毎回広告が入ってうっとうしいでしょ?

今のところこっちのメルマガで商品を売ったりする予定はないので、
そういう意図での移転ではありません。

まあ気が向いたら作ったりするかもしれませんが、ほしくないなら
買わなければいいだけの話です。

そのうち準備ができたら移転のお知らせをしますので、メルマガを
読み続けてやってもいいぜ、という場合は登録してくださいませ。

 

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第18号 成功者の基本

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「イチローが本当に凄いのは、足の速さや打率ではなく、
致命的なケガをしないことだ」

以前読んだ何かの記事に、こんなことが書かれていました。

イチローは日本人なら誰もが認める成功者の代名詞的存在です。

彼の持っている記録は世界一ですから、当然と言えば当然ですね。

しかし冒頭の発言にあるように、彼の本当の凄さというのは、
その大きな記録を裏で支えている自己管理能力の高さにあります。

イチローのインタビューをいくつか見てみると分かりますが、
彼は自分の体のことを誰よりもよく知っています(知ろうと
しています)。

この方法で、これぐらい投げ込んだら、これぐらい肩が痛くなる。

でも、こっちの方法だと同じ量を投げ込んでも肩は痛くならない。

そういう細かい変化をいつもチェックしている。

だからこそ彼はヤバくなる一歩手前で練習をやめることができる、
言い換えれば、自分の限界まで「安全に」練習できるのです。

 

今の話をわれわれに当てはめようと思うならば、まずわれわれは
自分の限界がどこなのかを把握しなければなりません。

この限界とは主に、心理的限界、肉体的限界、金銭的限界の
3つを指します。

細かく分ければ他にも色々あるかもしれませんが、今はその辺は
気にしないでおきましょう。

心理的限界とは、どの程度の失敗までなら挫折せずに立ち直れるか、
という限界です。

ビジネスにせよ、恋愛にせよ、失敗して立ち直れなくなって
しまったら終わりですから、そうならないためには致命的な失敗を
避けける必要があります。

つまり、自分にとって致命的な失敗とは何かを知っておかなければ
ならないのです。

これは人それぞれですから、会社が倒産しても大丈夫な人もいれば、
新商品の売れ行きが悪いだけで挫折する人もいます。

あなたが前者ならば思い切って起業するのもいいかもしれませんが、
後者ならばもっと慎重に準備すべきです。

いずれにせよ、この程度の失敗なら心理的に耐えられるという
自分の限界を知っておくことで、挑戦できる範囲が決まり、
今の自分にできる最大限の挑戦が「安全に」行えるということです。

 

次に肉体的限界。

これは分かりますよね。

体力とか健康とか、そういう類の限界です。

どれぐらいなら寝なくても大丈夫なのか、どれぐらいなら走っても
腰や膝を痛めないのか、どれぐらいならパソコン画面を見ていても
目や脳に異常が出ないのか。

これらを知っておけば、イチローのように限界ギリギリまで
仕事や練習に時間を費やす、つまり努力することができます。

サラリーマンをやっていると自分の限界を知っていても
その限界以上の労働を求められることがよくありますが、
それはその人が自分で選んだ道なので僕にはどうしようも
ありません。

限界内に労働を抑えたいなら、その限界に合った仕事を選ぶか、
自分で起業するかしかないと思います。

当たり前ですが、この限界をあまり超えすぎると病気になったり、
すぐには病気にならなかったとしても将来的にはヤバイことに
なります。

仕事をとるか、体をとるか。

どっちを優先すべきかは自明だと思うのですが、僕には僕以外の
人の生き方を決める権限はありませんので、どうするかは
ご自身の意志で決めてください。

 

最後は金銭的限界。

これには2つ意味があります。

1つ目は、どの程度の金額なら失敗しても(失っても)
耐えられるのか、という心理的限界と同じような意味、もう1つは、
どの程度のお金があれば最低限の生活ができるのか、という意味です。

前者は特に説明するまでもないでしょう。

1万円なら平気なのか、10万円でも平気なのか、その辺を自分の
懐と相談してください。

大事なのは後者です。

自分が生きいていくには、最低どれぐらいのお金が必要なのか。

これをほとんどの人が把握していないのが個人的には
驚きなのですが、これは絶対知っておいてくださいね。

普通にサラリーマンを「できている」分には問題ないのでしょうが、
突然失業したり、僕みたいな仕事をやったりするとなると、
ある程度の期間無収入になることはザラにあります。

そうなったときに、これを知ってるか知ってないかで不安の度合いが
まったく違うんです。

「あと30万円しかない」と漠然と思うのか、「30万円あれば
4ヶ月はどうにかなる」と思うのか。

実際こういう状況になってみれば分かりますが、この差は本当に
大きいです。

不安で仕事が手につかなくなるのか、若干の不安を感じつつも
ちゃんと仕事を進められるのか。

そういう差が如実に出ます。

不安に追い込まれてからでは遅い場合がほとんどなので、
これは不安になっていない今のうちに把握しておきましょう。

 

以上の3つ、自分の

1.心理的限界
2.肉体的限界
3.金銭的限界

を把握し、自分を管理すること。

それがわれわれがイチローの例から学ぶべきことです。

自分を管理するなんて当たり前のことのように思えますが、
みんなそれが出来ていないんです。

失敗で挫折したり、病気で倒れたり、不安で仕事が手に
つかなかったりするのでは、成功どころの話ではありません。

今こそ基本に立ち返りましょう。

成功者とは何か特別なことをやっている人ではなく、誰よりも
当たり前のことを当たり前にやっている人でしかないのですから。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第17号】『7つの習慣』の実践

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ども、杉野です。

あけましておめでとうございます(笑)

もう1月も終わろうとしている今日この頃ですが、
元気にやっていますでしょうか?

今年も相変わらず気まぐれな配信になると思いますが、
気長にお付き合い頂ければ幸いです。

んじゃ、新年一発目の記事にいってみましょう!

 

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第17号 『7つの習慣』の実践

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今巷で売れている『まんがでわかる7つの習慣』という本(?)が
あります。

僕も本屋で立ち読みしてみて、この本が売れている理由はなんとなく
分かったのですが、売れているからといってそれが万人の役に立つか
というと、話はそう単純ではありません。

『まんがでわかる7つの習慣』にせよ、本家の『7つの習慣』にせよ、
どちらも言っているのは

「人格を磨け」

ということです。

自分の見ている世界が自分の世界なのだから、自分が世界を良く
見られるようになれば、自分の世界も良くなる。

だから世界を良く見られるように、自分の人格を磨きましょう。

一言でまとめちゃうと、そういう話です。

この理屈は僕も正しいと思うし、人格を磨くということ自体には
大賛成なのですが、いかんせん、この手の本はいつも実践向きを
装いつつも、実践向きには書かれていません。

『まんがで・・・』のレビューを見てみると、「これなら実際の場面で
使えそうです」みたいなことが結構書かれていますが、冗談は顔だけに
してください、という感じです(顔は知らないけど)。

百歩譲って、それが出来ていたとしても、それは出来ているつもりに
なっているだけだと思います。

なぜそんなことが言い切れるかというと、そのレビュー自体に、
その人の人格が全面に現れているからです。

要するに、この本の内容が実践できている人なら、そんなくだらない
レビューは書かない、ということです。

人格は言葉にも、行動にも、反映されます。

その人の言葉や行動を見れば、その人のなかに『7つの習慣』が
生きているのか死んでいるのかは、すぐに分かってしまうのです。

 

では『7つの習慣』を実践するにはどうすればいいのか。

それはこの本に書かれているように、究極的に言えば、自分の習慣を
変えればいいだけです。

ただし、それは行動、思考、意識、態度などのすべての習慣を変える
ということです。

Win-Winとか主体性とか、そういう難しいことは後から考えましょう。

最初はとにかく「あらゆる習慣を変える」ということにだけ集中して
ください。

例をいくつか挙げてみます。

いつも靴を右から履いているなら左から履く。

毎回コンビニでおにぎりしか買わないのならサンドイッチを買う。

朝にパンばかり食べているのならご飯を食べる。

寝る前に毎回スマホを眺めているならそれを止めてその日の反省をする。

嫌いな人に対しても、大好きな人と接するような態度で接してみる。

いつもなら絶対に読まないようなジャンルの本を読んでみる。

いつもなら絶対に行かないような場所に行ってみる。

ざっとこんな感じでしょうかね。

まだまだ挙げれば無限に出てきますが、重要なのは、いつもの自分とは
違うことをしたり考えたりする、ということです。

これを続けるだけで習慣は変わります。

 

次に重要になってくるのが、習慣を「良い方向に」変えることです。

今挙げた例は「変える」という点だけを強調していたワケですが、
それはエクササイズだと思ってください。

正確に言えば、習慣を変える習慣、という(メタ)習慣をつけるための
訓練です。

この習慣を変える習慣がついてからだと、既に習慣を変えること自体に
慣れているので、習慣を良い方向に変えるのも容易になります。

「良い方向」とは、自分にとってキツイ方向だと考えてもらえれば
間違いありません。

本当はパンが好きなんだけれども、あえてパスタを食べる。

貝類は苦手なんだけれども、あえて貝類を食べる。

異性ばかりのお店にあえて入ってみる。

苦手な上司をあえて食事に誘ってみる。

苦手な分野にあえて挑戦する。

失敗するようなことをあえてやってみる。

こういう自分にとってキツイことを自分に課す習慣は、ほぼ間違いなく
自分を良い方向へ導いてくれます。

その理由は簡単で、これを続けていれば逃げない習慣、自分から苦難に
立ち向かう習慣ができるからです。

多くの人はいつも逃げ腰だから成功しないのであって、どんなことにも
果敢に立ち向かっていく人は勝手に成功していきます。

だって彼らは誰もやらないようなことを、どんどんやるんだから
(誰もやらないようなことをやる習慣があるんだから)。

成功というのは、実際はただそれだけの話なのです。

 

『7つの習慣』に書かれている7つの習慣は、簡単そうに見えて
実はかなり高度なことを言っていて、あの本を「すげー本だな」と
思っちゃう人には、まず実践できません。

Win-Winとか主体性とかを後回しにしろと言ったのは、そういう理由が
あります。

そんなことよりもわれわれが最初にやるべきは、習慣を変える習慣を
身につけることです。

いつもと違うことをする。

とにかくこれを意識して生活してみてください。

そしてもし余裕があれば、あえてキツイことをする、ということを
意識的に続けてみてください。

そうすれば、気付いたときには、あなたは勝手に成功しています。

成功者とは、いつだって成長し続ける(自らの怠惰な習慣を
壊し続ける)人間でしかありえないのです。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第16号】「成功したいなら好きなことをやれ」の真意

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ども、杉野です。

年を越える前にまた記事が出来ちゃったのでお送りします。

年末年始の勉強の参考にしてください。

 

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第16号 「成功したいなら好きなことをやれ」の真意

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「成功したいなら好きなことをやれ」

巷の自己啓発では、よくこういうことが言われます。

これは正しいアドバイスだと思いますし、誰もがこれをちゃんと
実践できれば成功者になれることは間違いないでしょう。

しかし、いつも言うように、この手の言葉には厳密さが
欠けています。

「好きなことをやれ」というアドバイス自体は間違いではないの
ですが、好きなこととは一体何なのか、どういう仕方で好きなことを
やればいいのか、という肝心の部分がいつも説明されないのです。

 

好きなこととは、厳密には「そのときに興味があること」、
「そのときにやりたいこと」を意味します。

重要なのは「そのときに」という部分で、われわれの好みや興味は
その時々で移り変わっていくものだということです。

例えば今この瞬間は「釣り」に興味があったとしても、魚を釣った
瞬間には「魚」に興味が移り、それを持って帰ったあとは「調理」に
興味が移るかもしれません。

ここまで極端でないにしても、去年は水泳に興味があったけど、
今年はなんだか水泳に冷めちゃって、今まで全然興味のなかった
将棋に目覚めた、なんてことは十分にあり得ます。

実際、僕は今デザインや生態学の勉強をしていますが、数ヶ月前は
農業の勉強をしていたし、その前は禅の勉強をしていました。

オリンピック選手のように十年以上も1つのことだけに興味を
持っている場合は、それだけが「そのときに興味があること」に
なりますが、細かく見ればその中でも小さな移り変わりは必ず
あります。

つまり、好きなことをするには、その都度自分を観察して、
興味のある方向に舵をとらなければならないのです。

 

次に、どういう仕方で好きなことをすればいいのか、という問題が
あるワケですが、これは

「他人にそれを教える前提で」

やってください。

自分のために好きなことをするんじゃなくて、その好きなことの
良さをどうすれば他人に伝えることができるのかを考えながら
好きなことをやれ、ということです。

だから将棋が好きなら、単に自分一人が将棋を楽しむのではなくて、
その楽しさをどうすれば将棋を知らない人に伝えることができるか、
ということを考えながらやる。

これを実践するだけで、将棋から得られる情報は100倍ぐらいに
なります。

理屈は簡単です。

自分ではなんとなく分かっていることでも、他人に伝えるとなると
「なんとなく」では許されないからです。

要は「なんとなく」という曖昧だった知識が、伝えることを
意識することによって、丁寧に吟味され、厳密に、明確になる
ということです。

これによって人間的にも、知的にも、成長は加速していき、
どんどん成功に近づいて行くことになります。

 

以上をまとめると

1.そのときに興味のあることをする
2.1を他人に教えるつもりでする

が「成功したいなら好きなことをやれ」の実践的な意味です。

ただ、1について注意しておかなければならないのは、
仮に自分のビジネスとは何の関係もないと思えたときでも、
そのときに興味のあることを優先しなければならない、
ということです。

先程の僕の例からも分かるように、僕はデザイナーではない
ですから、デザインの勉強をしたところで直接的にお金に
結びつくことはありません。

同様にして、演劇の勉強をしても、禅の勉強をしても、
これといって何かの利益が期待できるワケではない。

それでも自分の興味は最優先にしなければなりません。

なぜなら、それが「成功したいなら好きなことをやれ」の
真のメッセージだからです。

 

この言葉の奥には

「成功したいならば(どんなことがあろうと)好きなことをやれ」

というメッセージが隠されています。

これが成功者の覚悟です。

それぐらいの覚悟があるからこそ成功者は成功者なのだ、
ということを理解してください。

巷の本では「好きなことをやるだけでいいんだから簡単でしょ?」
みたいなことが言われますが、そんなことは決してないのです。

 

人生を成功させたいなら、人生を懸けなければなりません。

好きなことに人生を捧げなければなりません。

この当たり前のことを素直に受け止めましょう。

人は皆、成功者の「覚悟」や「生き様」に引き寄せられるのです。

どうせやるなら徹底的に。

その気持ちを忘れずに1年を過ごせれば、素晴らしい年になると
思います。

どうか、よいお年を。

ありがとうございました。

杉野

 

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【第15号】猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(5) 

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ども、杉野です。

いやー、もう12月ですよ。

これが『ここヒル』では今年最後の記事になるかもしれませんので、
来年までにしっかりとレオン様の格言を復習しておくように(笑)

今回は新キャラ登場の予感・・・です(笑)

 

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第15号 猫が教える成功哲学 ニャポレオン・ヒルの秘密(5)

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・・・10日目・・・

いつもの瞑想の前に、レオン様が鉄平に話しかけた。

「瞑想をはじめてから、もう一週間以上になるな」

「え、もうそんなに経つっけ?」

「あぁ」

「少しは慣れてきたか?」

「うん、前よりは集中できるようになってきたと思う」

「そうか」

「では今日から少しメニューを変えることにする」

「どう変えるの?」

「今までは30分3セットだったものを今日からは
1時間2セットにする」

「えぇー、時間増えてんじゃん」

「少し朝食の時間は遅れるが、我慢してやろう」

「え、そっち?」

「我慢するのは俺の方だって」

「いつも私がどれだけ朝食を楽しみにしていると思っておるのだ」

「それを我慢して、お前のことを優先してやるのだから、少しは
感謝せぬか!」

「はいはい、わかったよ」

「やりゃーいいんでしょ、やりゃー」

「では始めるぞ」

 

・・・朝食・・・

 

「よし、終わったな」

「はやく飯を持ってこい、鉄平!」

「もう腹が減りすぎて背中になりそうだ」

「意味が分からん」

「今用意するから、とりあえずそのヨダレをどうにかしなさい」

「う、うむ」

鉄平が朝食の準備をしながら話しかける。

「昨日は息抜きでよかったかもしれないけど、今日はこれから
どうしたらいいの?」

「昨日も言ったであろうが」

「へ?」

「自分で考えるのだ」

「それが出来るなら、こんなこと聞かないって」

「そうだろうな」

「いやいや、おちょくらないでよ」

「おちょくってなどおらぬ」

「そもそもお前の考えは浅すぎると言っておるのだ」

「お前はたかだか一週間のブレインダンプをしただけで、
すべてが上手くいくと思っていたのではないか?」

「だってレオン様は、やりたいことが見つかれば、あとはそれを
やるだけだ、って言ったじゃん」

「あぁ、確かにそう言った」

「しかしな、鉄平」

「お前はその私の言葉を、非常に浅い意味でしか理解して
おらぬのだ」

「どういうことさ」

「お前は以前『みんなが笑顔で、貧困がなくて、不安もなくて、
誰もがやりたいことをやって暮らしている世界』が自分の目指す
楽しい世界だと言ったな」

「それが?」

「そうつっかからずに、よく聞け」

「お前はあれから『みんなが笑顔で、貧困がなくて、不安もなくて、
誰もがやりたいことをやって暮らしている世界』を作るには
どうすればいいか考えたか?」

「そもそも誰を笑顔にしたいのか、何によって貧困を無くすのか、
誰もがやりたいことをやって暮らしていくにはどうすればいいのか」

「そういうことを考えたか?」

「・・・考えてない」

「そういうことだ」

「お前はもっと、お前自身が何を考えているのかを知らなければ
ならない」

「お前はまだまだ自分のことを知らなすぎるのだ」

「言ってることがよく分からないよ」

「要するに俺はどうすればいいのさ」

「だからその問いを自分自身に向けろと言っておるだろ」

「私が毎回お前にやるべきことを教えるのは容易なことだが、
私がいなくなったときにお前はどうするつもりなのだ」

「それは・・・」

「難しいのは分かっておる」

「分かっておるが、これはホンモノになるためには避けては
通れぬ道なのだ」

「朝食が終わったら少しだけヒントをやる」

「そこからは自分でやってみろ」

「うん・・・」

 

・・・朝食後・・・

 

「ぷはー、極楽じゃー」

「さっき言ってたヒントってなんなの?」

「気の早いやつだな」

「もっと余裕をもて、余裕を」

「だって俺にはあんまり時間が」

「そうやって焦っても何もよいことはないぞ」

「そうかもしれないけど、次に何をすれば分からない状態で
焦らずにいる方が難しいよ」

「予定ではもっとサクサク上手くいくはずだったのに・・・」

鉄平はうなだれている。

「わかった、わかった、今から話してやるから頭をあげよ」

「うん」

「まず今のお前は、何を考えればいいのかすら分からない状態だ」

「この点は認めるな?」

「うん、認める」

「こういう場合、取りうる手段は私の知るかぎり1つしかない」

「それは、分かるところまで戻って考える、ということだ」

「どういうこと?」

「今お前に分かっていることは『みんなが笑顔で、貧困がなくて、
不安もなくて、誰もがやりたいことをやって暮らしている世界』を
作りたい、ということだ」

「だから一旦そこまで考えを戻して、その分かっていることを
より深く掘り下げていく」

「これで大体何を考えればいいかは見当がつくはずだ」

「自分の分かっていることに対して、細かく(厳密に)5W1Hの
問いを立てれば、進むべき道は見えてくる」

「もう少し具体的に言うと、笑顔とは何か、どうすれば笑顔になるか、
貧困とは何か、なぜ貧困をなくすのか、どうすれば貧困を無くせるのか、
不安とは何か、どうすれば不安を無くせるのか、他者の不安を
なくすために必要な能力とは何か、などなどを考える」

「立てられる問いを取り敢えず立てておいて、必要なさそうなやつは
あとから消していけばよい」

「これでヒントは終わりだ」

「うーん・・・」

「どうした?」

「言いたいことは分かったけど、ホントにこんなので大丈夫なのかなぁ、
と思って」

「相変わらず失礼なヤツだな」

「あ、ごめん、別に疑ってるワケじゃないんだけどさ」

「そんなことはやっていけば分かる」

「やりもしないうちから悩んでも何も始まらぬであろう」

「それもそうだね」

「じゃあちょっと考え直してみるよ」

 

・・・昼食・・・

 

「調子はどうだ?何か分かってきたか?」

「うーん、まだモヤモヤしてる」

「まあそれも仕方あるまい」

「ほとんどの人間は日頃からこのような訓練をしておらぬからな」

「ってことはレオン様はやってるの?」

「あぁ、昔は散々やらされたぞ、師匠が厳しくてなぁ」

「師匠?」

「初耳だよ、レオン様に師匠がいたなんて」

「そうだったか?」

「うんうん」

「レオン様の師匠ってどんな人、いや、どんな猫なの?」

「聞いてくれるな」

「あの方はもうこの世には・・・」

「ごめん、そんなつもりじゃ・・・」

「『猫もまっさお』以上にうまい猫缶はないと言っておった」

「何の話だよ!」

「たしかに私もあの猫缶よりうまいものには、今にいたるまで
出合ったことがない」

「だから誰もそんなこと聞いてないってば!」

「食いものの話ではなかったのか?」

「どこをどう聞き間違えれば猫缶の話になるんだよ」

「すまぬ、すまぬ」

「で、何の話だ?」

「レオン様の師匠の話だよ」

「そうだったか」

「その話は・・・また今度にしよう・・・」

「え、あ、うん、わかった・・・(なんか俺、マズイこと
聞いちゃったのかな)」

 

・・・昼食後・・・

 

鉄平は昼食後もずっと自分のことについて考え続けた。

世界を楽しくするとは、どういうことなのか。

世界を楽しくするのには何が必要で、何を最初にやらなければ
ならないのか。

今の自分には何ができるのか。

周りは何を望んでいるのか。

周りとは具体的には誰のことなのか。

そういったことを考えるにつれ、鉄平にはあることが明確に
見えるようになってきた。

それは「自分一人で考えて導き出せる答えには限界がある」
ということである。

頭の中で自分の理想を具体化するのは簡単なことだ。

しかし、その理想を周りも同じように理想に思っているとは
かぎらない。

自分がよかれと思っていたことも、実際にやってみたら
ただのお節介にしかならないかもしれない。

考えれば考えるほど、鉄平には自分一人の限界がくっきりと
見えてきたのだ。

そこで彼は、そのことをレオン様に相談することにした。

 

「レオン様、ちょっといい?」

「なんだ、もう飯か」

「違うってば」

「どうした」

「相談したいことがあるんだけど」

「話してみよ」

「さっきのヒントを元にいろいろ考えてみたんだけど、自分一人で
考えててもどうにもならないことがあるってことに気付いたんだよ」

「ほぉ」

「自分のやりたいことは明確になってきたんだけどさ、
そのやりたいことが果たして他の人の望んでいるものを生むのか、
っていうのが分からないんだ」

「なるほどな」

「こういうときって、どうすればいいの?」

「それも本来は自分で考えろと言いたいところだが、そこまで自分で
考えたのなら上出来だ」

「もうなんとなく気付いているとは思うが、その問題を解決するには
お前が救いたいと思う人間とコミュニケーションをとる必要がある」

「やっぱりそうなるのかぁ」

「その通りだ」

「お前は今、やりたいこと、から、やるべきこと、へ足を進めようと
しておる」

「たしかに自分のやりたいことをやって生きていけるのは
素晴らしいことだが、その自分のやりたいことを周りが必要と
していなければ、その願いは叶えられぬ」

「自分のやりたいことと、周りの望むことが結びついて、はじめて
その行為は報われる、ということだ」

「しかし、何が周りの望んでいることなのかは、実際にやりたいことを
やってみなければ分からない」

「つまり、自分のやりたいことを世界に向けて発信し、
そこから得られるフィードバックで周りの望んでいることをつかみ、
自分の進むべき道を探っていくしか方法はないのだ」

「理屈では難しく感じるかもしれぬが、やることはシンプルだ」

「今のお前にできることを世界に発信する」

「それをやってみればよい」

「そうすれば自然と次にやるべきことは分かるはずだ」

「そっかぁ、まだまだ時間がかかりそうだなぁ・・・」

「簡単に誰もがホンモノになれるなら、私の暇つぶしにならぬ
ではないか」

「そりゃそうだ」

「わかった、やってみるよ」

「でも・・・今日はもう夕飯にしちゃおっか」

「鉄平にしては珍しく気が利くな」

「たまには師匠を敬わないとねー」

 

その日の夜、鉄平は布団の中で考えていた。

今の自分にできることとは何なのか。

世界に向けて何を発信すればいいのか。

まだ彼にはそれがよく見えていなかったのだ。

「明日は自分に何ができるかを考えなくちゃなー」

そうして道に迷いながらも、鉄平は着実に前進していくのだった。

つづく。

 

ありがとうございました。

杉野

 

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